judas priest - the ripper
クラシック・ロック・ファンの中には、ジューダス・プリーストのことを「ヘビメタだから聴かない。でも、ブラックサバスやユーライアヒープは聴く。」
という方が結構いる。まさに70年代末頃からジューダス・プリーストはメタルの化身となり、80年代から発生したメタルブーム、そしてメタルブームが去ったあとのメタルマニアの世界で、活躍し、2018年の現在も健在だ。3月には18枚目のアルバムが出る。
とは言っても、私のブログを覗く人はメタルの話は嫌い、もしくは避ける傾向にあると思うので、70年代半ばごろのジューダスに焦点を当てたい。
そう、サバスやヒープ同様、ブリティッシュ・ハードロックの時代があったのだ。
つまり、この曲である。「リッパー(切り裂きジャック)」だ。
まさに、ブリティッシュ・ロックである。70年代の混沌の中にある珠玉の作品だ。
知的で、不思議というか、魔術的なエネルギーを感じる曲で、初めて聴いたとき、「おおっ、初期のクイーンみたいだ!」と思った。
ギターのリフや劇的な展開はクイーンのファーストやセカンドで感じた、ドラマティックロックの要素が十分で、ロバート・ハルフォードの
ヒステリックな高音には驚いた。
この曲が収められた、「運命の翼」はジャケットもかっこいい!
70年代前半のサバス、ヒープ、クイーンの湿り気のある、抒情性をもったハードロック、劇的なロックが好きだったら、このアルバムは
ぜひ聴いてほしい。70年代ブリティッシュ・ハードロックの名作だと思う。