Deep Purple - Comin' Home (2010 Remastered Edition)
1975年発表ですね。
リッチー・ブラックモアが脱退して、トミー・ボーリンが参加してあか抜けた感じ?になったアルバムからです。
芸がないのですが、1曲目のトラックのこの曲を選びました。
意外にも、Davidが一人で歌っています。よくグレンが我慢したなと思います。
コーラスでは歌っているとは思いますけど、グレンの声かどうかわからないくらいのレベルです。
それにしても、この曲、ソウルフルです。前アルバムまでは、基本はクラシックの影響を受けたハード・ロックがパープルの持ち味としてあったのですが、
このアルバムの曲は総じて、ファンキーでソウルフル。
それが、実にDavidに合っています。彼の声が実に生き生きしていると感じるのです。
そして、アレンジが豪華。この辺はトミー・ボーリンやプロデューサーのマーティン・バーチの力かもしれません。時代性を考慮して、ファンキーなハード・ロックを追及した結果なのでしょう。まあ、リッチーはこの路線が嫌いで、脱退したのですが、聴き手としては十分ありのサウンドです。
ディープ・パープルでのDavidの仕事はこれで完成したような気がします。
次回は、1977年の初ソロアルバムを取り上げます。
やっと、一般人が聴かない(知らない)David の 売れない時代に突入です。まあ、マニアにとっては、渋さがたまらなく魅力的な時代でもあります。
発売当初は決定的なナンバーがなかったことにがっかりもしたし評価はやはり下がっていましたか、今よく聞き返してみると平坦に聞こえた各曲はどれも良くできていますね。
強烈なリッチーのギターとは全くタイプの違うギタリストの加入は継承するタイプのギタリストより良かったのだろうと思います。
トミーボーリンのドラッグ癖がなければ、このまま無事にバンドが発展すれば80年代期以降のパープルも再び成功していただろうと思います。
私の友人のパープル・マニアもアルバムが出たときは文句を言ってましたが、しばらくたつと、名盤だと叫んでました(笑)。実にアレンジが練られていて、ファンキーな要素が上手く取り込まれていて質の高いハードロック作品に仕上がっています。
トミー・ボーリンの件は本当に残念でした。才能がある人でしたからね。
Tommy Bolinってアメリカ人でしたっけ?ずいぶんアメリカ寄りですよね。モントローズとかウインターファミリーとか思い起こしてしまいました。
当時、パープル・ファンだった人はそういう人たちも多かったと思います。リッチー一筋って感じで。
ファンキーってことで、アメリカン的な雰囲気があるかもしれませんね。
この曲は本当によく聴きました。ブギも入ってるし、カバーデイルのボーカル、イイですね。イアン・ペイス、やはり上手い!私はトミー・ボーリンが好きで、ソロやかつて在籍したジェームス・ギャング、ゼファーとかも聴いてました。トミーはDeep Purpleに加入しなければ短命で終わらなかったかもしれません。
コメントありがとうございます。
リッチー主義の人にとっては、違和感あったでしょうが、作品の出来はすこぶるよかったと思います。
ファンキーなハードロックとはいっても、ジェイムズ・ギャングとは違って、ブリティッシュ・ハード・ロックらしいメロディでしたし。
トミーのドラッグ癖は加入時から、ひどかったような気がします。当時のミュージシャンは依存症が多かったですからね。
コメントありがとうございます。
当時のロックは、ギリギリの緊張感で
成り立っていたし、新しい音楽を創造する場でしたからね。パープルにしろイエスにしろパイオニアでした。