花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

初夏、黄色い花々(1)

2018-05-23 | 植物 花

花壇シリーズ №7

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”初夏、黄色い花々(1)” として、「エレサレムセージ」、「リシマキア・プロクンペンス」

「オオキンケイギク」の三種を挙げてみました。

<「エレサレムセージ」>

細かく分枝した茎を囲むように黄色い筒状花が、輪生します。

白い毛が、密生した葉は、楕円形で互生します、葉は、灰緑色で、縁は、銀白色で縁取りします。

花冠は、唇型に裂けています、「セージ」の名前が、付きますが、香辛料の「セージ」が

サルビア属に対してフロミス属なので、所謂「セージ」ではなく、別の植物になります。

学名 Phlomis fruticosa は、ギリシャ語の  Phlogos (火炎)に因るとか

花の形が、火が燃え盛る様子を著わしているのか、Fruticosa は、低木を意味するようです。

尤も、”火炎” と言えば、秋に咲く同じシソ科の「レオノチス」別名「カエンキセワタ」(火炎披綿)

学名 Leonotis leonurus の方が形色ともピッタリなのですが

ドライフラワー、ポプリ等としても利用する用です。

シソ科、フロミス(キセワタ)属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産

学名 Phlomis fruticosa、英名 Jerusalem sage、別名「フロミス・フルティコーサ」

 次の黄色い花は、「リシマキア」(Lysimachia spp.)です。

多くの種類の「リシマキア」の中から、此の時季に黄色い花を咲かせる「リシマキア・プロクンペンス」を

挙げてみました、花径が2cm位の数個の花を咲かせます、基部が赤い五弁の杯状の花です。

這性なので、花が無い季節でも、葉を観賞する為にグランドカバーとして植栽されています。

仲間には、日本の「オカトラノオ」(Lysimachia clethroides)が有りますが、姿は、大きく違っています。

他に、匍匐性の「リシマキア・ヌンムラリア」(L.nummularia)、立性には、「リシマキア・キリアータ」

(L.ciliata)、「リシマキア・プンクタータ」(L.punnctata)、「リシマキア・アトロプルプレア」(L.atropurpurea)

等が観賞用として人気です、此等の種類は、後日、「プルプレア」特集として採り上げます。

サクラソウ科、オカトラノオ(リシマキア)属、耐寒性多年草、東アジア全域に分布

学名 Lisimachia procumbens=L.congestiflora、別名「コンゲスティフロラ」、「イェローボール」

 

最後は、初夏の野を黄金色に染める「オオキンケイギク」(大金鶏菊)です。

<「オオキンケイギク」>

道路の法面等で見掛ける「オオキンケイギク」ですが、今は、特定外来生物として

栽培、運搬、販売が禁止ですが、今でも、群生している場所を見ることができます。

風が、吹くと、次々 ”黄色い波” が立ちます、素晴らしい眺めです。

「キバナコスモス」の花に似ていますが、葉の形が違っています、亦、「キバナコスモス」の方が

花色が濃い違いが有ります、舌状花の先端が5裂します。

強靱さで、地面保護に重宝された此の植物も、其の強靱さが、生態系を壊すからと

悪者扱いです、考えさせられますね ・ ・ ・ 

キク科、ハルシャギク属、耐寒性多年草、北アメリカ原、学名 Coreopsis lanceolata

英名 Lnce-leaved coreopsis

下図は、似た花の「キバナコスモス」(Cosmos sulphureus)


<各画像は、クリックで拡大表示します>


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