花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

此の時季のムラサキ科の花(2)

2018-05-20 | 植物 花

” 此の時季のムラサキ科の花(2)” の最初は、「プルモナリア」の花です。

<「プルモナリア」>

原種形の「プルモナリア・サンカラータ」(Pulmonaria saccharata)を中心に多数の園芸種が有り

ロゼット状の葉は、色や斑入りの模様が違い、漏斗状の花の色も多彩で、白、ピンク、青、青紫、赤紫の単色のものや

ピンク色から青色に変化するもの、二色混在するもの等々、見応え充分です。

名前の由来は、葉の白い斑が、肺臓に見えるので、ラテン語の pulmonaris (肺臓)に依るとか

亦、形ばかりで無く、肺臓の疾患に薬効が、有るとのこと、”出来過ぎた感” がしますので、真偽の程は ・ ・ ・ 

別名が、「ハイムラサキ」なので<肺紫>かと思いきや、宛字が「這い紫」とか

尚、英名は、Lungwort なので、一応決着したことに 

ムラサキ科、プルモナリア属、常緑多年草、ヨーロッパ、バルカン半島原産



 他は、gif ファイルにしました。

 

次のムラサキ科の花は、「ポリジ」です、五弁の青紫色で星形の花です。

<「リジ」>

リジ」の名前も付いていますが、学名からすると、「リジ」が、正解かも

透き通る様なスカイブルーの花色で、五弁の星形の花です。

長く白い毛が、葉や茎に密生しています、花径が約2cm、草丈が、1m位になります。

開花時は、ピンク色で徐々にスカイブルー(マドンナブルー)に変化します。

葉や茎は、ハーブとして、亦、料理、デザートの飾りの添い物として利用してるのを視ることが有ります。

民間薬として、憂鬱を取り除く薬効が有り、亦、美肌の為の入浴剤等も製造するとか

別名の「ルリジサ」、「ルリチサ」の<ジサ、チサ>は、「苣」=「レタス」のことで、野菜のようです。

ムラサキ科、ルリジシャ(ボラゴ)属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Borago officinalis

英名 Borage、別名「ルリチシャ」、「ボラゴ」、「スターフラワー」

尚、英名 Borago は、ラテン語の borra "剛毛” に因るとのこと、毛が目立ちますから

次の「アンチューサ・オフィシナリス」、「ヘリオトロープ」もムラサキ科の花です。

<「アンチューサ・オフィシナリス」>

 

集散花序に青紫色の小さい花を咲かせます。

学名が、Anchusa officinalis 、Anchusa は、ギリシャ語で

<化粧料>、Offcinalis は、<薬用>ですから薬草として利用していて事が、解ります。

他に「アルカネット」の名前も付いていますが

種類が、染料を採る種類で、学名 Alkannd tinctoria に因るようです。

他に A.capensis、花穂が長い A.azurea 等が有りまが

皆、似た花々です。ムラサキ科、ウシノシタグサ属

<耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、英名 Common buglos


「ヘリオトロープ」もムラサキ科の花です。

<「ヘリオトロープ」>

 

香水の代表の様な名前「ヘリオトロープ」は、ムラサキ科、キダチルリソウ属の総称とのことで

多数有る品種の中、花から抽出した製油を香水にする「キダチルリソウ」(木立瑠璃草)を指すとか

集散花序に濃い紫色の花冠が、五裂した小花を密生させます、バニラに似た甘い香りがします。

香水抽出には向いていない花径が、少し大きい

「ビッグヘリオトロープ」(H.europeaum)等も人気が有ります。

ムラサキ科、キダチルリソウ属、半耐寒性常緑小低木、南アメリカ原産、学名 Heliotropium arborescens

英名 Heliotrope、別名」「ニオイムラサキ」(匂い紫)、「キダチルリソウ」

学名 arborescens は、”樹木” を意味するとか、葉茎の様子を著わしています。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


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