” 此の時季のムラサキ科の花(2)” の最初は、「プルモナリア」の花です。
<「プルモナリア」>
原種形の「プルモナリア・サンカラータ」(Pulmonaria saccharata)を中心に多数の園芸種が有り
ロゼット状の葉は、色や斑入りの模様が違い、漏斗状の花の色も多彩で、白、ピンク、青、青紫、赤紫の単色のものや
ピンク色から青色に変化するもの、二色混在するもの等々、見応え充分です。
名前の由来は、葉の白い斑が、肺臓に見えるので、ラテン語の pulmonaris (肺臓)に依るとか
亦、形ばかりで無く、肺臓の疾患に薬効が、有るとのこと、”出来過ぎた感” がしますので、真偽の程は ・ ・ ・
別名が、「ハイムラサキ」なので<肺紫>かと思いきや、宛字が「這い紫」とか
尚、英名は、Lungwort なので、一応決着したことに
ムラサキ科、プルモナリア属、常緑多年草、ヨーロッパ、バルカン半島原産
他は、gif ファイルにしました。
次のムラサキ科の花は、「ポリジ」です、五弁の青紫色で星形の花です。
<「ボリジ」>
「ポリジ」の名前も付いていますが、学名からすると、「ボリジ」が、正解かも
透き通る様なスカイブルーの花色で、五弁の星形の花です。
長く白い毛が、葉や茎に密生しています、花径が約2cm、草丈が、1m位になります。
開花時は、ピンク色で徐々にスカイブルー(マドンナブルー)に変化します。
葉や茎は、ハーブとして、亦、料理、デザートの飾りの添い物として利用してるのを視ることが有ります。
民間薬として、憂鬱を取り除く薬効が有り、亦、美肌の為の入浴剤等も製造するとか
別名の「ルリジサ」、「ルリチサ」の<ジサ、チサ>は、「苣」=「レタス」のことで、野菜のようです。
ムラサキ科、ルリジシャ(ボラゴ)属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Borago officinalis
英名 Borage、別名「ルリチシャ」、「ボラゴ」、「スターフラワー」
尚、英名 Borago は、ラテン語の borra "剛毛” に因るとのこと、毛が目立ちますから
次の「アンチューサ・オフィシナリス」、「ヘリオトロープ」もムラサキ科の花です。
<「アンチューサ・オフィシナリス」>
集散花序に青紫色の小さい花を咲かせます。
学名が、Anchusa officinalis 、Anchusa は、ギリシャ語で
<化粧料>、Offcinalis は、<薬用>ですから薬草として利用していて事が、解ります。
他に「アルカネット」の名前も付いていますが
種類が、染料を採る種類で、学名 Alkannd tinctoria に因るようです。
他に A.capensis、花穂が長い A.azurea 等が有りまが
皆、似た花々です。ムラサキ科、ウシノシタグサ属
<耐寒性多年草、ヨーロッパ原産、英名 Common buglos
「ヘリオトロープ」もムラサキ科の花です。
<「ヘリオトロープ」>
香水の代表の様な名前「ヘリオトロープ」は、ムラサキ科、キダチルリソウ属の総称とのことで
多数有る品種の中、花から抽出した製油を香水にする「キダチルリソウ」(木立瑠璃草)を指すとか
集散花序に濃い紫色の花冠が、五裂した小花を密生させます、バニラに似た甘い香りがします。
香水抽出には向いていない花径が、少し大きい
「ビッグヘリオトロープ」(H.europeaum)等も人気が有ります。
ムラサキ科、キダチルリソウ属、半耐寒性常緑小低木、南アメリカ原産、学名 Heliotropium arborescens
英名 Heliotrope、別名」「ニオイムラサキ」(匂い紫)、「キダチルリソウ」
学名 arborescens は、”樹木” を意味するとか、葉茎の様子を著わしています。
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