花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、ハナシノブ科の花々(1)

2020-05-09 | 植物 花

アオイ科の「ブルーハイビスカス」(アリオギネ)が、盛りです、大きな花弁が、春風に揺れます。

「ハイビスカス」と同じアオイ科の植物ですが、花色は、淡い青紫色が 主で一重の花を咲かせます。

名前の通り「ハイビスカス」の花に似ていますが

「ハイビスカス」は、アオイ科、フヨウ属ですので「アリオギネ」のアオイ科、アリオギネ属とは違っています。

亦、「ブルーハイビスカス」の葉は、掌状新裂しますが

「ハイビスカス」の葉は、卵形をしていましので判別できます。

アオイ科、アリオギネ属、半耐寒性常緑低木、オーストラリア原産、Alyogyne hugegelii

英名 Lilac hibiscus 「ライラック ハイピスカス」、別名 「ブルーハイビスカス」の

名前は、同属の「アリオギネ・ハケイフォリア」 (Alyogyna hakeifolia)  にも付いています。

「アリオギネ・ハケイフォリア」の花は、「アリオギネ・ヒューゲリー」と似ていますが

葉の形状が違っていて線状の葉です。


ハナシノブ科の最初は「ギリア・レプタンサ」です。

<「ギリア・レプタンサ」>

花茎を伸ばし、先端に漏斗状の小花を集めた球状の花序を作ります。

花冠より突出た雄蘂が、長く伸び、花弁が、ダイヤモンドのカットの様に輝きます。

「アルメリア・マリティマ/花簪」Armeria maritima の花球を大きくした様な花です。

仲間には、似た花の「ギリア・カピタータ」Gilia capitata が、有りますが

殆ど、区別が着き難く、強いて言えば「カピタータ」は、花序が少し小さく

清楚な感じがするところでしょうか

北アメリカには、約30種位の「ギリア」が自生してるとか

ハナシノブ科、ギリア属、耐寒性一年草、北アメリカ原産

英名 Gilia reptantha、英名 Bluehead gilia別名 「タマザキヒメハナシノブ」(玉咲き姫花忍)

尚、「ギリア」は、スペインの植物学者の名前とか

 



ダイヤモンドの煌めきが

下図は、似た花の「ギリア・カピタータ」です、清楚な雰囲気です。

「ギリア」には、他に「ギリア・トリコロル」も有ります。

<「ギリア・トリコロル」>

花茎(60cm位)の先端に、径2cm位の一重の花を数個咲かせます。

花弁の中心に黒い斑が入るので、”黒い目” の様です、英名の Bird's eyes の謂われです。

上載の「ギリア・レプタンサ」とは、違った形の花です、芳香が有ります。

耐寒性一年草、北アメリカ原産、学名 Gilia tricolor、英名 Bird's eyes

別名「ヒメハナシノブ」(姫花忍)、「バーズアイ」


ハナシノブ科の花には、次の「フロックス・ピロサ」も 有ります。

「フロックス」には、種類が多く、6月頃になると

「フロックス・パニキュラータ」や「フロックス・マキュラータ」等が咲き始めます。

<「フロックス・ピロサ」>

五裂する花弁は、透き通る様なピンク色をしています、這性なので、ピンク色の絨毯を引き詰めた様になります。

ピンク色の花が主ですが、青紫色の花を咲かせる「フロックス・ピロサ ’ムーディブルー」等も有ります。

水捌けの良い場所を好むので、傾斜地に植栽することが多いので、遠目にも綺麗に見えます。

沢山の明るいピンクの花が、甘い香りと供に、春の一時を愉しませてくれます。

ハナシノブ科、クサキョウチクトウ(フロックス)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産

学名 Phlox pilosa、英名 Downy phlox、別名「コンペキソウ」(紺碧草)、「ツルハナシノブ」(蔓花忍)

英名の<Downy>とは、”軟毛が生える” 意味とか、茎に細かい毛が生えていることを著しているとか


下図は、ブルーが冴える「フロックス・ピロサPhlox pilosa 'Moodyblue'


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