<秋、色着く>シリーズ № 2
「アケビ」の皮が薄紫色になって熟しています、表皮が裂けて、透き通った乳白色のゼリー状の実が覗きます。
此の実も子供の頃の山歩きのお八つでした、少し甘い素朴な味がします。
が ・ ・ ・ 種子が多くて食べ辛く、スイカを食べる要領で、ペッペッと種を吐き出したものです。
アケビ科、アケビ属、落葉蔓性低木、日本、中国、朝鮮半島原産、学名 Akebia、英名 Chocolate Vine
別字名「木通」、「通草」
" 秋のルビー(1)” と題して「サンシュユ」と「アロニア」の赤い実を挙げてみます。
赤く照り輝き、ルビーの様です。
<「サンシュユ」(山茱萸)>
朱色に輝く楕円形の実は、美味しそうですが、食用(渋い味で不向き)より
乾燥した果肉を薬用、生薬として利用するようです。
唯、”ヨーグルトの木” の名前も付いていて、暖めた牛乳に、此の「サンシュユ」の木の枝を挿して
一夜置くとヨーグルトが出来る記事が載っていました。
ブルガリアでは、「ヨーグルトの木」として、実際にヨールルトをつくる由
ミズキ科、ミズキ属、耐寒性落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis
別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)、「アキサンゴ」(秋珊瑚)、「ヤマグミ」(山茱萸)
尚、「サンシュユ」の名前は、「山茱萸」の音読みで「サンシュユ」になった由
「春黄金花」は、春に咲く花の姿を、「秋珊瑚」は、赤色が珊瑚を
「山茱萸」は、「茱萸」の実に似ているから付いた名前とか
九州宮崎の民謡<稗搗節>に詠われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで
此の「山茱萸」とは違うとのこと、此の地方では、「山椒」を<サンシュユ>と称するとのこと
花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。
樹木全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)の名前の由来です。
次の ”宝石” は、「アロニア」の赤い実です。
次は、「アロニア」の赤い実、黒い実、暗紫色の実です、「アロニア」の種類によって、熟した時の色が違います。
「アロニア・アルブティフォリア」(Aronia arbutifolia)は、赤色、「アロニア・メラノカルバ」(Aronia melanocarpa)は、黒色
両者の交雑種は、「アロニア・プルニフォリア」(Aronia prunifolia)は、暗紫色です。
初夏の頃、「梨」の花に似た白い花を散房花序に咲かせます。
バラ科、アロニア属、北アメリカ原産、落葉低木、英名 Chokeberry、Aronia 等
特に、「アロニア・アルブティフォリア」は、日本の「カマツカ」(鎌柄)に似てるので「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)
「オータムベリー」等の別名が付いています。
また、「アロニア・メラノカルバ」には、「ブラックチョークベリー」(Black chokeberry) の他に “黒い実のナナカマド” の愛称が
黒い実は、ジャムやジュースに加工しますが、赤い実は、専ら観賞用です。
ポリフェノールが、「ブルーベリー」より多く含んでいるとかで、サプリメントとして、最近、人気が有ります。
下図=黒い実の「アロニア・メラノカルバ」(Aronia melanocarpa)
下図は、上の2者の交配種の「アロニア・プルニフォリア」(Aronia prunifolia)です。
赤と黒を掛け合わせると此の様な色合いに
<画像は ,クリックで拡大表示します>
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過去の記事の再掲載です、”「鶏頭」2題としたものです、 下図の >続きを読む から入って下さい。
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