花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋、紫紺色

2016-10-12 | 植物 花

「カリン」(花梨)が、枝もたわわに実っています、カリン酒を造ります。

他の果実の画像をクリック し、拡大して御愉しみください。

「チキュウカン」(地球柑) 「オニユズ」(鬼柚子) 「グァバ」 「マルメロ」
「ミヤマカイドウ」(深山海棠) 「ザクロ」(柘榴) 「カラタチ」(枳殻) 「カリン」(花梨)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日の本題 の “秋、紫紺色” は、「シコンノボタン」と「ソラナム・ランドネッティー」の花の色です。

 

<「シコンノボタン」(「紫紺野牡丹)」>

紫紺の大輪の花を、ビロードの様な白い産毛が生えた葉が、引き立てます。

一日花ですが、蕾の中には、さらに小さい蕾(幼蕾)が、5~10個入っていて、次々と花を咲かせます。

10本の雄蕊が、飛び出ていますが、其の内の5本が長く、5本が短い雄蕊です。

花粉袋が、曲がっているので、蜘蛛の足の様にみえます、別名「スパイダーフラワー」の由来とか

花期が、春と秋冬の二度有るのも特徴の一つです。

似た花に、東南アジア、日本原産の「ノボタン」(野牡丹)が有りますが、見分け方としては

「ノボタン」の短い雄蕊が、黄色で、長い雄蕊が紫色、「シコンノボタン」の長い雄蕊も短い雄蕊も紫色の違いが、有ります。

両者似てはいますが、ティボウキナ属、メラストマ属と、まったく違う属に入っています。

ノボタン科、ティボウキナ(シコンノボタン)属、常緑低木、ブラジル原産、学名 Tibouchina urvilleana

英名 spider flower、glory bush、purple glory tree、別名 「スパイダーフラワー」 


下図は、メラストマ属の「ノボタン」(Melastoma candium )です、「シコンノボタン」の雄蕊との色の違いが解ります。


「ソラナム・ランドネッティ」(リシアンサス・ランドネッティ)も 暗青紫色で中心が黄色の花を咲かせています。

四季咲きの花ですが、今頃の花の色が、一番冴えている様に思います。

「ソラナム」とは、ナス科、ソラナム属の総称とのことで、「シホウカ」、「ツルハナナス」、「ルリヤナギ」

「フユサンゴ」、「ヤマホロシ」、「ナス」、「ツノナス」等々がソラナム属に入ります。

ナス科、ソラナム属、常緑低木、南アメリカ原産、学名 Solanum rantonnetii=Lycianthes rantonetii

英名 blue potato bush、paraguay nightshade、別名「ソラナム」

科は、違いますが、似た花に「ルイラソウ」(Ruillia spp.)が有ります、花弁の色や皺々感が似ています。

多くの品種が有りますが、此の時期に咲き始める品種が有ります。

キツネノマゴ科、ルイラソウ(ルエリア)属、一年(多年草)、南アメリカ原産

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

秋の気配が、一層、濃くなってきました。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

<下図をクリックして御覧下さい>


秋、ピンク色

2016-10-03 | 植物 花

秋のピンク色は、「ケローネ」と「アカバナワタ」(赤花綿)の花の色ですです、秋の空気の様に清々しいピンクです。


 <「ケローネ」>

 総状花序に、ピンク の舌形の花を咲かせます、ケローネ(Chelone)とは、ギリシャ語で<亀の頭>の意味とか

見比べると、亀の頭に似ているかも。=画像参照=

主な品種には、「ケローネ・リオニー」、「ケローネ・リオニー}の早生種「スピードリオン」が有ります。

透き通る様なピンク色が、素晴らしいものです。

ゴマノハグサ科、ケローネ属、多年草、北アメリカ原産、学名 Chelone lyonii

英名 Shellflower 、Pink turtlehead 、別名 「ジャコウモドキ」、「リオン」、「リオニー」、「チェロン」

 英名が、Pink turtlehead  “ピンク の亀の頭” ですが、似てるかも ・ ・ ・

亀吉は、“似てないよ” と言ってますが

 他の画像は、gif にしました、クリックで拡大表示します。

次のピンク色は、“「アジアンハイビスカス」” の名前で流通する「アカバナワタ」(赤花綿)の花の色です。

夏が花期ですが、今年は、今でも彼方此方で咲いています。

一日花ですが、次々と咲きますので、充分愉しめます。 

名前の通り、「ハイビスカス」に似た花で、以前のハイビスカス属から分離したとのこと

葉が、掌状なので、「綿」、の葉に似ている故の命名とか、亦、「オクラ」(Abelmoshus esculentus) の仲間です。

アオイ科、アベルモスクス属、一年草、インド原産、学名 Abelmoshus moshatus subsp.tuberosus

別名「ベニバナトロロアオイ」、「アベルモスクス」、「アベルモスクス・モスカッス・ツベロスス」

 赤色の花も視られます。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


秋、ピンク色の樹木花二種

2016-10-02 | 植物 花

<実りの秋です>

 

ローゼル オリーブ マキ(槙) フェジョア
リンゴツバキ シダレエンジュ スダジイ(椎の実) アケビ
コブシ ナツメ クヌギ(ドングリ) クリ

 

最初は、「レイコフィルム・フルテスケンス(レイコフィルム・フルテッセンス)」のピンク色の花です。

初夏から秋と、花期が長い花です、楕円形の銀葉が、波打って、ピンク の花とのコントラストが、見事です。

筒状花で五弁の花弁は、唇形で、上唇は、二裂、下唇が三裂

ゴマノハグサ科、レイコフィルム属、常緑小低木、中央アメリカ、メキシコ原産、学名 Leucophylum flutescens

英名 Texas sage、Cenizo、別名 「ニーオン」

 


亀吉


次の樹木花は、「ギョリュウ」(御柳、タマリックス」の花です、春と秋に咲く小さな小さな花です。

今日は、此の「ギョリュウ」(Tamarix chinensis)の仲間の「タマリックス・ラモッシマ」(T.ramossima

にしました、T.chinensis より清楚な感じが好まれます。

総状花序にピンクの小さな花を咲かせます、樹木が、年を経て枝が垂れ下がる姿が

「柳」に似ているとのことで「御柳」の名前が付いた由

亦、塩分を含む土地でも生育するので、砂漠の緑化にも貢献してるとのことでした。

「タマリックス」(Tamarix は、ヨーロッパ、アジア、中国、朝鮮半島に分布、多数の品種が有るとのこと

ギョリュウ科、タマリックス属、落葉小高木、英名 Tamrisk、Tamarix、Salt cedar

別名 「タマリックス」、「タマリスク」

 


<各画像は、クリックで拡大表示します>