今回の「アリウム」の花(2)として、「アリウム・オレオフィルム」、「アリウム・ペンデュリナム」を挙げます。
「アリウム」の中でも、余り、馴染みが無い花達ですので、今回は、簡単な案内で終わります。
<「アリウム・オレオフィルム」>
アリウム属の花は、全体で視ると各々違った印象を与えますが、1個、1個 の花の姿を視ると、確かに似ています。
葉が、線状で長く、根本からロゼット状に広がります。
草丈は低く、約20cm位、茎上に10から15個の小さな花を咲かせます。
花弁の中心線に濃いピンク色の筋が、入るのも、花を引き立てる要素になっています。
葉や茎が、ニンニク臭がするのも此の属の特徴です。
ユリ / ネギ科、ネギ属、耐寒性球根、中央アジア、コーカサス地方原産、学名 Allium oreophilum、英名 Pink lily leek
次は、「アリウム・ペンデュリナム」です、ベル形の白色の花で、涼しげな花です。
<「アリウム・ペンデュリナム / アリウム・トリクエトルム」>
白い花弁が6枚、淡い緑色の筋が入り、一層の涼味を醸し出します。
花茎には、3本の<稜>が在り、断面が三角形になり、別名「三角葱」の名前の由来です。
草丈も30cm~60cmと、比較的高い背丈です。
西洋では、ハーブの1種として、食用にする由、葉や茎は、「ネギ」の香りがします。
ユリ科=ネギ科、ネギ属、耐寒性球根、地中海沿岸原産、学名 Allium pendulinum=Allium triquetrum
英名 White flowered onion、Angled onion、Three cornered leek,別名「三角葱」
最後は、「アリウム・シクルム」です、最近は、「ネクタロスコルドム・シクルム」と変名したとのことですが
「アリウム・シクルム」の名前は、今でも多く流通名として使われます。
<「アリウム・シクルム」>
花の形が素晴らしく、花色が、複色なのも、一層、美しさを引き立てます。
葉や茎を揉むとネギの香りがするのも、上に載せた「アリウム」と同じです。
花径は、2cm位、草丈 30~60cm位になります。
ユリ(ネギ)科、ネクタロスコルドム属、耐寒性球根、トルコ、ブルガリア原産
学名 Allium siculum=Nectaroscordum siculum