花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ツツジ科の花(1)

2022-06-03 | 植物 花

今日は、ツヅジ科の花を挙げてみました、初夏に咲く花々です、1回目は、「アケボノエリカ」と「カルミア」です。

<「アケボノエリカ」>

エリカ属は、ヨーロッパや南アフリカに700種以上有るとのことで、開花期、花の色、花の形が、多彩です。

開花期が、冬咲き、夏から秋、冬咲き、不定期咲きと此も多彩です。

花の形も壺型、ベル形、筒型と豊富ですので、人気が有ります。

今日は、此等の中から、開花期が、春から初夏に懸けて咲く「アケボノエリカ」を挙げてみます。

花色は、ピンクや白で、花筒の中央が膨らむトックリ形です。

他の「エリカ」に比べて耐寒性が乏しく、冬は、室内で越冬させます。

ツツジ科、エリカ属、非耐寒性常緑低木、学名 Erica ventricosa

南アフリカ原産、別名「エリカ・ウェントリコサ」



 

次の「カルミア」Kalmiaも淡いピンク色の花を咲かせます、集散花序に花冠の先端が浅く5裂した花を咲かせます。

「カルミア」

 

蕾が、砂糖菓子の<金平糖>に似た花です、開花時期が、終わろうとしています。

散房花序に10個位の椀形の花を咲かせます。

葉は、披針形で茎に螺旋状に着きます。

此の金平糖に似た蕾が、開花すると、花冠浅い浅い5枚の花弁が、椀の様な形になります。

日本が、アメリカに寄贈した「桜」の返礼として、アメリカから贈られたとか

五角形の皿型の様なユニークな形の花です、雄蘂10本、雌蘂1本、雄蘂は、花弁の中に在って

昆虫が、蜜を吸いに来ると飛び出して、花粉を散らすとのこと、面白い仕掛けです。

花弁の模様もユニークで、斑点や折線の様な筋模様が、鮮やかです。

「カルミア」は、何種か有るようですが、一般に、ラティフォリア種を「カルミア」と呼んでるようです。

蕾の形が、金平糖の様なのも、興味深を引きます。

名前の由来は、スェーデンの植物学者の名前、Pehr Kalm からとか

ツツジ科、ハナガサシャクナゲ(カルミア)属、耐寒性常緑低木、北アメリカ、キューバ原産

学名   Kalmia latifolia、英名 Mountain lourel、別名「アメリカシャクナゲ」(亜米利加石楠花)



下図の様に雄蘂の先端が、花弁の溝に入っていますが、蜜を吸う為に昆虫が、留まると

刺激を感知して、雄蘂の先端が溝から飛び跳ね、受粉を助けるしかけとか

花弁の色、斑の色、斑の形が多彩な品種が多く、充分愉しめます。


≪余録>

「サボテン」の花が、咲き始めます、周りが、暗くなると徐々に開花が、始まります。

昼頃から蕾の先端が、脹らみ、ピンク色に変色し始めます、下図の撮影時間は、午後7時から

9時30分頃でした、開花後は、翌々日迄、花を観賞できます。

 


「紫陽花」の花が咲く季節です。

2022-06-01 | 植物 花

アジサイ科の花が咲きます、今日は、「カシワバアジサイ」、「ハイドランジア  `アナベラ`」

「ミナズキ」の3種を挙げてみました。

亦、最後に、似た花の「オオデマリ」も挙げてみます、他の花と違って、スイカズラ科なのですが

 

 <「カシワバアジサイ」柏葉紫陽花>

「紫陽花」  Hydrangea macrophylla  より華やかさでは、少し劣りますが

品種に依っては、装飾花の大きさ、形が、より豪華にみえるものがあります。

ただ、花色が、白一色なので、物足りなさは残りますが

一重や八重も有って、秋の紅葉も愉しめます。

一重咲きの「スノークイーン」、八重咲きの「スノーフレーク」、大きな房の「ハーモニー」等々が人気です。

名前の由来は、「柏」の葉に似た葉を着けるので「カシワバ」が付いた由

大きな葉で、切込みが在り、比較してみると、「柏」より「楢」(オーク)の葉に似てるとは、思いますが

穂状で、円錐形に花を着けます、其の花穂が、直立したり、下垂します。

ユキノシタ(アジサイ)科、アジサイ(ハイドランジア)属、落葉低木、北アメリカ原産

学名   Hydrangea quercifolia、英名   Qak leaved hydrangea

下図は、装飾花だけの様な「カシワバアジサイ」の花です、葉が、「カシワ」(柏)の葉に似てるからとか



葉は、秋になると紅葉しますが、花も白からピンク色になり、色の変化をを愉しみます。

 

<「ハイドランジア ’アナベラ’ 」>

「アジサイ」(紫陽花)の仲間ですが、日本原産種を改良した「アジサイ」(紫陽花)の花とは少し趣が違います。

小さな装飾花が密集して咲き、手鞠状の大きな花房(20~30cm位)を作ります。

北アメリカ原産の「アメリカノリノキ」Hydragea arborescens の変種を改良した園芸種とのこと

花弁の無い両性花は、手鞠状の装飾花に隠れて咲きますので、外からは、見えないのです。

花色は、白が主ですが、ピンクの花も有る様です。

花色は、淡い緑から純白、再度、緑になり最後は、乾燥して茶色に変化します、ドライフラワーにします。

アジサイ(ユキノシタ)科、ハイドラジア属、耐寒性落葉低木、北アメリカ原産(園芸種)

学名 Hydragea arborescens 'Annabelle' 、別名「アナベル」、「ハイドラジア・アルボレッセンス’」

「アメリカノリノキ ’アナベル’」、<アナベル>の名前は、諸説有る様ですが

原種の発見地、北アメリカ、イリノイ州、アンナ市に因るとのこと


 

次に、開花期が、上に載せたものより少し遅い開花期を迎える「ミナズキ」

別名「ノリウツギ」<糊空木>、「ピラミットアジサイ」を追加として載せました。

<「ミナズキ」>

円錐形の花序、全て装飾花(4弁)は、他の「アジサイ」とは、違った趣が有ります。

花が、少ない夏に愉しめる花の1つです、装飾花の白色は、涼しさを増してくれます。

装飾花が、薄緑色の園芸種も作出して有、一層、夏向きの花になっています。

別名に「ノリノキ」糊の木、「ノリウツギ」糊空木 の名前が、付いていますが、其の由来は

樹皮から採った粘液を和紙を作る時の糊として利用するからとか

亦、別名に「ピラミットアジサイ」の名前も付いていますが、此れは、花序が、円錐形でピラミッドに

似ているからとか、花のピラミットですか、花序高さ約30cm、樹高約200cm、

アジサイ(ユキノシタ)科、アジサイ属、学名  Hydrangea paniculata、耐寒性落葉低木、日本、台湾



 

最後に、似た花の「オオデマリ」(大手鞠)別名「テマリバナ」(手鞠花)です。

花期は、今月から来月一杯で終わります、アジサイ科の花ではなく、スイカズラ(レンブクソウ)科の花ですが

<日本に分布する「ヤブデマリ」(藪手鞠)Viburnum plicatum var.vartomentosum   の園芸種とか

花は全て装飾花で、径が10cm 位の球状になります。

雄蕊、雌蕊が退化しているので、結実しないようです。

葉は、皺が寄っている様に視えます、学名の は、”プリーツ在る” 意味とのこと、秋に、紅葉します。

スイカズラ(レンブクソウ)科、ガマズミ属、耐寒性落葉低木、園芸種

学名   Viburnum plicatum var.plicatum、別名「テマリバナ」(手毬花)、「ジャパニーズ スノーボール」


「ハイドランジア ’アナベル’」と「オオデマリ」の花は、似ていますが、葉の姿で見分けられます。

上図(左 )「ハイドランジア ’アナベル’」、(右)「オオデマリ」の葉