パレードの開始は夜から。
それまでどうしよう・・・・
というか、夜からだと帰りの電車があるのか、ないのか。
なんとかしてハデハデの電飾なしでも、山車だけは見たいなあ。
(このときは一台の山車も見当たらず)
仕方ない、お茶でもしてから 街を散歩しようと決めた相棒と私でした。
あまり深く考えずに入ったバールでしたが、お菓子の美味しいことといったら!
そしてすごく甘い。
ふと 入ってみた横道で見つけた看板は、伝統あるシチリアの人形劇(pupi)のもの。
すぐ近くに人形劇場なるものもありましたが、呼び鈴を押しても反応なし。
残念!
パレルモでも観られなかったし、これは また違う季節にリベンジすることに
しましょう。
↑は巨大アーティーチョークを焼くシニョーラ。
「撮らせてください」とお願いしたら、満面の笑顔でポーズしてくれました。
カーニバルのためのご馳走なのか、屋台での売り物なのかは未確認。
もうちょっと、つっこんで聞けばよかったわ、世界ふれあい街歩きのように・・・
とは、なかなかうまくいかないものですが。
なんだか着飾った子供たちが増えてきました。
みんなが同じ方向へ向かって歩いていくので、写真を撮りながら後を追っかけて
行くと、海の見える公園に出ました。
駐車場もあって、ぞくぞくとお祭り見物のツアー客が現れはじめました。
そして、ついに現れた山車の数々。
夜のパレードに参加するため、チェントロに集合し始めたのでした。
よかったあ、待った甲斐があったねえ。
電飾はなくても、十分見応えありますもの、で、どれも派手。
アチレアーレのカーニバルはコンテスト形式にもなっているようで、
番号順の各山車はテーマに沿ったものになっています。
そして風刺もたっぷり。
↑はナポリのごみ問題。わかりやすいですね。
このときは山車にばっかり、目が行っていたけれど、後ろの建物はバロック時代のもの。
元 映画館にもなっていたということが、今頃わかりました。
実は定期購読しているイタリアの旅の雑誌「Bell’Italia」の最近の号に
このアチレアーレが載っていたのです。
Duomo広場がエトナ山の溶岩石を利用して素敵にデザインされていました。
もう一度ゆっくりと訪れたい街のひとつです。
駅への帰り道で、カーニバルに参加するグループに次々と遭いました。
「なんだ、もう帰るの?」
サレルノから来たという陽気な人形劇集団や、美人ぞろいのグループに
後ろ髪ひかれる想いで、「また来るねえ」と別れを告げて、
今から賑わうだろうアチレアーレを後にしたのでした。