イタリアのニュースでちらほら目にしていた「Tavola Doria」(ターボラ ドーリア)
:ドーリア家の板絵:が、今 京都で観られるというので、行ってきました。
ややこしくなるのでパンフレットの説明を少し載せます。
「レオナルド・ダ・ヴィンチの未完の大壁画計画 ”アンギアーリの戦い”は、今も
多くの謎と痕跡を残しています。
同壁画はイタリア・ルネサンス美術の歴史の中でも、
最も野心的な装飾計画のひとつです。
シニョリーア宮殿(現パラッツォ・ヴェッキオ)を舞台に
レオナルドとミケランジェロが戦闘画において競演したエピソードは
大変有名ですが、その計画の全貌はいまだ明らかにされていません。」
う~ん、これでもわかりにくいのでは?
要するにこの板絵はパラッツォ・ヴェッキオの五百人広間に描かれかけていた
レオナルドの作品を模写したもののひとつ、というもの。
それならレオナルドの本物はどこにあるのでしょうか?
今あるヴァザーリの壁画の裏だとか、
消滅したのだとか、いろいろ研究もされていますが、
同時代に同じ広間に描かれかけていたミケランジェロの”カッシーナの戦い”と
ともに、模写はあるものの現存していないのです。
↑FirenzeのPalazzo Vecchio
それにしてもレオナルドは当時の画家たちにとってもすごい存在だったのですね。
模写した画家は他にもいて後の世に大きな影響を与えていたようです。
この美術展をとおして、レオナルドの偉大さが伝わってきました。
もちろんミケランジェロもですが。
↑ 何度も訪れたシニョリーア広場。
違う角度から撮ってみました。
これってレオナルドっぽくないですかね?
「インフェルノ」(ダン・ブラウン作)の映画をみて、パラッツォ・ベッキオの
「インフェルノツアー」に参加したのに、その記事もまだ書けていないのですが、
ツアーの中でもこのレオナルドの”アンギアーリの戦い”の謎が出てきました。
いつかその時の体験記事もアップしたいなあ。(忘れないうちに・・・)
この美術展(企画展)へ行かれたら、ぜひ音声ガイドを借りて説明を聞きながら
鑑賞することをおすすめします。
よ~くわかりますよ。
↑ Firenze、なんだか恋しくなってきました~。
↑ こちらは京都文化博物館から近い 「イノダコーヒー本店」
お帰りにどうぞ。