1月12日(水)冬型の気圧配置で、鹿児島はこの時季らしい寒さです。
大正3年(1914年)1月12日に桜島の大噴火が始まりました。東西の山腹にできた小火口列から溶岩が流れ出し、西側集落と烏島が埋没しました。
2022/01/06 垂水フェリーと桜島 鴨池港から
南東側へ流れ出した溶岩は幅約360メートル、水深約75mの瀬戸海峡を埋めて、1月末に桜島は大隅半島と陸続きになりました。
2015/02/09 赤水展望広場 叫びの肖像
大正3年1月12日夕方には鹿児島湾内を震源とする大きな地震が発生し、鹿児島市街地でも石塀の倒壊などで死者29名の大きな被害が出ています。マグニチュード7、震度は5強から6程度と推定されています。
1988年(昭和63年)桜島の大きな噴火 撮影は住高秀氏
大正大噴火以降では1946年(昭和21年)に桜島南岳の南東側斜面の昭和火口の活動が活発になり、黒神、有村方面へ溶岩が流出しています。
1955~ 2006年は南岳山頂火口活動期で、爆発による空気振動で鹿児島市でも窓ガラスの破損、小さな噴石で車の損傷被害が出ました。
古里地区のホテルロビーに大きな噴石が落下し、地下室まで達する被害もあり、有村地区では一部住民が対岸の鹿児島市に移住しています。
火山灰がひどい区間では、昼間でも車のライトを点灯しました。雨に火山灰が混じるとワイパーが追い付かず、前が見えないほどでしたが、最近ではそのようなことはありません。
2015/02/09 こちらも埋没鳥居 垂水市牛根麓(稲荷大明神)
1955年(昭和30年)10月に南岳山頂火口で大きな爆発があり、死者1名、負傷者11名。これ以降、南岳山頂付近は立ち入り禁止となっています。
2012/01/24 昭和火口の小規模な噴火
桜島の噴火活動は南岳山頂火口によるものでしたが、2006年6月4日に昭和噴火の火口跡付近において小規模な噴火が発生し、昭和火口の活動が再開しました。
2013/04/17 桜島有村展望台 昭和火口からの噴煙
昭和火口の噴火活動は小規模ながらも爆発回数が多く、何回となく夜間撮影に出かけました。
2015/01/23 道の駅たるみず湯っ足り館からの桜島
2018年5月以降は昭和火口での噴火は観測されず、南岳火口の活動は一時的に激しいこともありましたが、全般には穏やかな状態が続いています。
2013/08/18 桜島から雲のように流れてくる火山灰
大正大噴火の前は、桜島は死んだような火山だと言われるほど活動休止期が続いていたようです。桜島の活動要因である鹿児島湾地下のマグマ量は、現在では大正大噴火での放出量近くまで蓄積が進んでいると言われています。
2017/05/13 鹿児島市小山田町古園集落 苔絵による桜島
大正大噴火規模の噴火は必ず起こるものと警戒が続けられ、毎年この時期には国や県、市、自衛隊など関係機関による市民参加の防災訓練が実施されています。
2021/04/05 姶良市加治木町の黒川岬から
鹿児島のシンボル桜島も、日常的に大量の火山灰を降らせ始めると憎たらしくなり、愛憎半ばの存在だと思い知らされることでしょう。
大正3年(1914年)1月12日に桜島の大噴火が始まりました。東西の山腹にできた小火口列から溶岩が流れ出し、西側集落と烏島が埋没しました。
2022/01/06 垂水フェリーと桜島 鴨池港から
南東側へ流れ出した溶岩は幅約360メートル、水深約75mの瀬戸海峡を埋めて、1月末に桜島は大隅半島と陸続きになりました。
2015/02/09 赤水展望広場 叫びの肖像
大正3年1月12日夕方には鹿児島湾内を震源とする大きな地震が発生し、鹿児島市街地でも石塀の倒壊などで死者29名の大きな被害が出ています。マグニチュード7、震度は5強から6程度と推定されています。
1988年(昭和63年)桜島の大きな噴火 撮影は住高秀氏
大正大噴火以降では1946年(昭和21年)に桜島南岳の南東側斜面の昭和火口の活動が活発になり、黒神、有村方面へ溶岩が流出しています。
1955~ 2006年は南岳山頂火口活動期で、爆発による空気振動で鹿児島市でも窓ガラスの破損、小さな噴石で車の損傷被害が出ました。
古里地区のホテルロビーに大きな噴石が落下し、地下室まで達する被害もあり、有村地区では一部住民が対岸の鹿児島市に移住しています。
火山灰がひどい区間では、昼間でも車のライトを点灯しました。雨に火山灰が混じるとワイパーが追い付かず、前が見えないほどでしたが、最近ではそのようなことはありません。
2015/02/09 こちらも埋没鳥居 垂水市牛根麓(稲荷大明神)
1955年(昭和30年)10月に南岳山頂火口で大きな爆発があり、死者1名、負傷者11名。これ以降、南岳山頂付近は立ち入り禁止となっています。
2012/01/24 昭和火口の小規模な噴火
桜島の噴火活動は南岳山頂火口によるものでしたが、2006年6月4日に昭和噴火の火口跡付近において小規模な噴火が発生し、昭和火口の活動が再開しました。
2013/04/17 桜島有村展望台 昭和火口からの噴煙
昭和火口の噴火活動は小規模ながらも爆発回数が多く、何回となく夜間撮影に出かけました。
2015/01/23 道の駅たるみず湯っ足り館からの桜島
2018年5月以降は昭和火口での噴火は観測されず、南岳火口の活動は一時的に激しいこともありましたが、全般には穏やかな状態が続いています。
2013/08/18 桜島から雲のように流れてくる火山灰
大正大噴火の前は、桜島は死んだような火山だと言われるほど活動休止期が続いていたようです。桜島の活動要因である鹿児島湾地下のマグマ量は、現在では大正大噴火での放出量近くまで蓄積が進んでいると言われています。
2017/05/13 鹿児島市小山田町古園集落 苔絵による桜島
大正大噴火規模の噴火は必ず起こるものと警戒が続けられ、毎年この時期には国や県、市、自衛隊など関係機関による市民参加の防災訓練が実施されています。
2021/04/05 姶良市加治木町の黒川岬から
鹿児島のシンボル桜島も、日常的に大量の火山灰を降らせ始めると憎たらしくなり、愛憎半ばの存在だと思い知らされることでしょう。
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