8月11日(木)今日は「山の日」祝日です。
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝するという趣旨で2016年から祝日となりました。
8月11日は「八」の字が山の形にみえるため「8」、木が立ち並ぶイメージから「11」と、山を連想させます。
お盆前の8月12日は日航機の墜落事故があり、祝日にはふさわしくないとされました。2020年と2021年はオリンピック関連で日付が移動したこともあり、私にはなじみの薄い祝日です。
2013年7月 鹿児島港から 桜島フェリー
現在の桜島は火を噴く危険な山、登山とは無縁な存在で山というよりは独立した島のように感じます。火口から2km以内は立ち入り禁止です。
昭和30年に登山者が噴火に遭遇し死者1名が出たことで、以降は登山禁止となっています。それまでは日常的に登山する山であり、私の母は昭和初期に高等女学校行事で登っています。
ネット検索では当時の桜島登山だけでなく、わりと最近桜島に登った話題なども見つかります。
桜島の位置関係
桜島と鹿児島市街地は海を隔てているため、だいぶ離れている気がしますが地図で見るとかなり近いのです。面積約80km²、周囲約52km。
北側の鹿児島湾(錦江湾)全体が大規模な陥没地の姶良カルデラです。約26,000年前に、カルデラの南端に桜島が誕生しました。
気象庁 桜島の噴火警戒レベルから 警戒範囲図(一部を引用)
先月7月24日夜には噴火警戒レベルが5に引き上げられ、火口から3km以内の桜島南部の有村町全域と古里町の一部に避難指示が出されました。
その後大きな噴火はなく7月27日夜には警戒レベルが3に引き下げられ、避難指示も解除されました。
この時だけは大きく注目されましたが、今年の桜島の活動は全般に穏やかです。8月11日昼までの爆発回数はわずか29回です。
2011年の活動は殆どが昭和火口で、年間爆発回数は996回。1955年の観測開始以降では最多となりました。
2014年2月 吉野公園から見た桜島
桜島斜面に少し突き出た小山は大正大噴火で山体中腹火口となった、標高565mの引ノ平(ひきのひら)です。
引ノ平の少し下に湯之平(ゆのひら)展望所(373m)があり、一般の人が最も火口に近づける場所です。
画像左側の北岳が1,117m、日常的に噴火している右側の南岳は1,040mです。
2013年7月 桜島の黒神地区から 噴煙を上げる昭和火口
このころは南岳山頂火口の南東側斜面にある昭和火口の活動が活発で、夜間撮影に度々通いました。
2013年7月 垂水市海潟から
冬場には風下となることが多く、こちらからの撮影回数は少なめでした。画像中ほどの国道横に有村溶岩展望所があります。
2013年6月 鹿児島市都市農業センター 展望台から
ここからは東南東方向に桜島が見えます。右側は鹿屋市の高隈山系です。
2013年12月 桜島の南側 有村溶岩展望所から
ここからは昭和火口は直接見えず、夜間撮影ではあまり利用しませんでした。冬場は火口の風下で火山灰に見舞われることが多い場所です。
2013年12月 桜島昭和火口 桜島東側の黒神地区から
夜間の長時間露光撮影です。昭和火口から緩やかに白煙が出続けていました。
2013年7月 黒神川横の監視カメラ
すぐ横に車1台が止められるスペースがあり、何度か利用しました。監視カメラのガラス面を洗う洗浄水が夜間でも突然噴射され、驚かされるものでした。
2013年7月 黒神川横の退避所
桜島の道路沿いなどにこのような退避施設が設置されています。高い位置から飛んでくるので、大きな噴石だと突き抜けそうで怖いです。
2010年11月 昭和火口の噴火 露光時間30秒程度
噴火活動としてはごく小さなものですが、長時間露光のため派手目に写っています。斜面の見えやすいところから噴出するので撮影には好都合でした。
2021年4月 桜島の北 姶良市加治木町黒川岬から
桜島を北側から見ると印象がかなり違ってきます。傾斜の緩やかな富士山型で、鹿児島市街地側から見る台形型とはかなり異なった表情です。
昭和40年代頃までは北側斜面にジグザクに登山道のようなものが見えていました。
2021年12月 鹿児島市城山展望台から
県外の方にとって桜島と言えば、城山(107m)からの風景が一番イメージしやすいのではないでしょうか。
今年もコロナ禍が続き、団体観光客の姿が消えて3年目の夏です。来年の夏はもう少し観光客が戻るのでしょうか。
暑い中で過ぎし日を振り返りました。拙いブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。まだ暑さが続きそうです。皆様ご自愛ください。
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝するという趣旨で2016年から祝日となりました。
8月11日は「八」の字が山の形にみえるため「8」、木が立ち並ぶイメージから「11」と、山を連想させます。
お盆前の8月12日は日航機の墜落事故があり、祝日にはふさわしくないとされました。2020年と2021年はオリンピック関連で日付が移動したこともあり、私にはなじみの薄い祝日です。
2013年7月 鹿児島港から 桜島フェリー
現在の桜島は火を噴く危険な山、登山とは無縁な存在で山というよりは独立した島のように感じます。火口から2km以内は立ち入り禁止です。
昭和30年に登山者が噴火に遭遇し死者1名が出たことで、以降は登山禁止となっています。それまでは日常的に登山する山であり、私の母は昭和初期に高等女学校行事で登っています。
ネット検索では当時の桜島登山だけでなく、わりと最近桜島に登った話題なども見つかります。
桜島の位置関係
桜島と鹿児島市街地は海を隔てているため、だいぶ離れている気がしますが地図で見るとかなり近いのです。面積約80km²、周囲約52km。
北側の鹿児島湾(錦江湾)全体が大規模な陥没地の姶良カルデラです。約26,000年前に、カルデラの南端に桜島が誕生しました。
気象庁 桜島の噴火警戒レベルから 警戒範囲図(一部を引用)
先月7月24日夜には噴火警戒レベルが5に引き上げられ、火口から3km以内の桜島南部の有村町全域と古里町の一部に避難指示が出されました。
その後大きな噴火はなく7月27日夜には警戒レベルが3に引き下げられ、避難指示も解除されました。
この時だけは大きく注目されましたが、今年の桜島の活動は全般に穏やかです。8月11日昼までの爆発回数はわずか29回です。
2011年の活動は殆どが昭和火口で、年間爆発回数は996回。1955年の観測開始以降では最多となりました。
2014年2月 吉野公園から見た桜島
桜島斜面に少し突き出た小山は大正大噴火で山体中腹火口となった、標高565mの引ノ平(ひきのひら)です。
引ノ平の少し下に湯之平(ゆのひら)展望所(373m)があり、一般の人が最も火口に近づける場所です。
画像左側の北岳が1,117m、日常的に噴火している右側の南岳は1,040mです。
2013年7月 桜島の黒神地区から 噴煙を上げる昭和火口
このころは南岳山頂火口の南東側斜面にある昭和火口の活動が活発で、夜間撮影に度々通いました。
2013年7月 垂水市海潟から
冬場には風下となることが多く、こちらからの撮影回数は少なめでした。画像中ほどの国道横に有村溶岩展望所があります。
2013年6月 鹿児島市都市農業センター 展望台から
ここからは東南東方向に桜島が見えます。右側は鹿屋市の高隈山系です。
2013年12月 桜島の南側 有村溶岩展望所から
ここからは昭和火口は直接見えず、夜間撮影ではあまり利用しませんでした。冬場は火口の風下で火山灰に見舞われることが多い場所です。
2013年12月 桜島昭和火口 桜島東側の黒神地区から
夜間の長時間露光撮影です。昭和火口から緩やかに白煙が出続けていました。
2013年7月 黒神川横の監視カメラ
すぐ横に車1台が止められるスペースがあり、何度か利用しました。監視カメラのガラス面を洗う洗浄水が夜間でも突然噴射され、驚かされるものでした。
2013年7月 黒神川横の退避所
桜島の道路沿いなどにこのような退避施設が設置されています。高い位置から飛んでくるので、大きな噴石だと突き抜けそうで怖いです。
2010年11月 昭和火口の噴火 露光時間30秒程度
噴火活動としてはごく小さなものですが、長時間露光のため派手目に写っています。斜面の見えやすいところから噴出するので撮影には好都合でした。
2021年4月 桜島の北 姶良市加治木町黒川岬から
桜島を北側から見ると印象がかなり違ってきます。傾斜の緩やかな富士山型で、鹿児島市街地側から見る台形型とはかなり異なった表情です。
昭和40年代頃までは北側斜面にジグザクに登山道のようなものが見えていました。
2021年12月 鹿児島市城山展望台から
県外の方にとって桜島と言えば、城山(107m)からの風景が一番イメージしやすいのではないでしょうか。
今年もコロナ禍が続き、団体観光客の姿が消えて3年目の夏です。来年の夏はもう少し観光客が戻るのでしょうか。
暑い中で過ぎし日を振り返りました。拙いブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。まだ暑さが続きそうです。皆様ご自愛ください。
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