浪漫飛行への誘(いざな)い

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板門店の軍事境界線

2019年06月30日 20時24分01秒 | 旅行

 

トランプ米大統領は30日午後、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線上にある板門店を訪れ、出迎えた金正恩朝鮮労働党委員長と握手し、現職の大統領として初めて軍事境界線を越えて北朝鮮側に入った。急遽設定された電撃会談に誰しもがビックリしたが、テレビ映像を見ていると板門店を訪れた時のことが走馬灯のようによみがえってくる。


板門店を訪れたのは、2004年3月のことなので、あれからもう15年が経つ。テレビを見ている限り、風景はほとんど変わっていない。当時でも緊張感はあり、見学に当たり、何かあっても自己責任という趣旨の誓約書も書かされた。ブルーの建物の中には、会談ができるようにテーブルが置かれていて、韓国側の憲兵が立っていた。部屋の北側半分は、北朝鮮領土になっていて、我々もぐるっと回ることができるので、そういう意味では、北朝鮮に足を踏み入れたことにはなっている。建物の外には、テレビでも映されているように境界線が設定されていて、足で境界線をまたぐことができる。


テレビで世界各地の模様が紹介されることがあるが、その場所に行ったことがある場合、何とも言えない臨場感というか懐かし感が沸いてくる。板門店の軍事境界線もその一つである。ブルーの建物の角には、常時、銃を持った韓国の憲兵が半身で待機しており、また、正面にある北朝鮮側の建物の前には、北朝鮮側の憲兵が銃を持って韓国側を常時監視しているので、緊張感が漂っている。これは、やはりその場に行かないと味わえないものである。米朝関係は今後どう展開していくか目が離せないが、臨場感を持ってニュース映像を見ていきたい。

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「親鸞聖人物語」アニメの第2巻を鑑賞

2019年06月30日 16時28分49秒 | 宗教

 

アニメ上映会の案内があったので、29日に見に行ってきました。このアニメは、全6巻で親鸞聖人の90年の生涯が紹介されており、初心者向けの仏教入門としては最適であると思われる。第2巻は、29~34歳までの親鸞聖人の出来事を解説してくれている。


29歳の時に、20年に及ぶ比叡山での修行に絶望し下山し、京都・吉水で法然上人と巡り会い、法然の弟子となったが、31歳の時に法然上人の勧めに従い、肉食妻帯を断行。肉食とは魚や獣の肉を食べること、妻帯とは結婚することであるが、それまでの仏教では、固く禁じられていたことなので、「破戒僧」「色坊主」などの誹謗攻撃を受け、大問題となった。これまでは、煩悩を断ち切って修行を積み重ねた出家した人だけが救われるという仏教であったが、親鸞聖人は、煩悩は無くせないことが前提で、常識破りの結婚を断行し、すべての人が絶対の幸福になれるという考えで仏教の普及を図ったものである、


34歳の時に、法然門下の法友、380人との大論争を起こした。仏教を正しく伝えるために妥協をしなかったのが親鸞聖人で、相手が法然の元に集った法友でも例外ではなく、三度も大きな論争をやっており、これを「三大諍論(じょうろん)」という。


第一は、「体失、不体失往生の諍論」  相手:善慧房証空(後に浄土宗西山派の開祖)


阿弥陀仏の本願の救い(往生)は、生きている時(不体失)と主張する親鸞と「死んだ後(体失)」だけと主張する善慧房との論争で、法然の裁定では、「弥陀の本願は生きているただ今、助けてくださる不体失往生である」ということで、親鸞の勝利。


第二は、「信心同異の諍論」 相手: 聖信房、勢観房、念仏房の3人


親鸞聖人は「私の信心も、法然上人のご信心も、全く同一である」と述べ、法然の弟子3人から猛反発を受けたが、法然は「私の信心は、阿弥陀の本願により賜った信心なので、同じものだ」といって親鸞を支持。師匠の法然上人の信心と同じになれないと主張する3人に対しては、各自の智慧や学問で築き上げた信心だから、同一にならず、自力の信心にすぎないとされた。


第三は、「信行両座の諍論」 相手: 法然門下の法友380余人


「行不退の座」と「信不退の座」を設置し、不退(弥陀の救い)は、「行」(念仏)で助けるという誓いなのか、「信」(信心)」で救うという誓いなのか、どちらの座に入るかを380余人に問うたところ、 「信不退の座」に入ったのは3人だけで、他は皆「行不退の座」に入った。その後、親鸞は「信不退の座」に入り、最後に法然上人もそこに入ったのである。要するに、念仏だけ称えていればいいというものではないとの結論に、380余人の法友は、驚きと師匠の前で恥をかかされたという恨みの後悔をしたのである。


わかったようなよくわからないような論争であるが、親鸞聖人がいかに優秀であったかがよくわかる。先日、親鸞聖人のアニメ映画「歎異抄をひらく」も見てきたが、親鸞聖人の教えはなかなか面白そうである。仏教のことはまるで素人だが、シルバー学級のつもりでしばらく親鸞や仏教のことを勉強してみようと思う。

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