浪漫飛行への誘(いざな)い

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アニメ映画「歎異抄をひらく」を見てきました 

2019年06月05日 20時50分49秒 | 宗教

 

6月4日に、シネマート新宿で、アニメ映画「歎異抄をひらく」を見てきました。最近、親鸞のことに興味を抱いて、講話なども聴きにいっていたが、いいタイミングで親鸞の教えを学ぶことができるアニメ映画が公開されたのである。親鸞聖人のキャスト(声)は、石坂浩二がやっていて、雰囲気がピタリであった。


「歎異抄」は鎌倉時代後期に書かれた仏教書で、作者は、親鸞の弟子の唯円(ゆいねん)といわれる。1~10条までは、親鸞の言葉を記し(口述筆記)、11~18条は、親鸞亡き後の異説の誤りを正している。親鸞の異説を嘆いた書という意味で、「歎異抄」と名付けられた。「歎異抄」は非常に誤解されやすい書物で、親鸞の教えをよく知らない者が読めば、誤読の危険性が大きいとのことで、8代目にあたる蓮如上人は室町時代、この本を封印し、江戸時代は世の中に出回っていなかったが、500年後の明治時代の末になって、やっと封印が解かれ、今になって広く知られるようになったとのことである。


この歎異抄を題材にしたアニメーション映画が今回の「歎異抄をひらく」である。


ストーリー展開はこうである。


「鎌倉時代、1200年代前半。貧しい農家に生まれながらも賢く利発な平次郎は、ある日、親鸞聖人と出会い、多くを学び成長していく。やがて京に戻った親鸞聖人を追って故郷を離れた平次郎は、「唯円」という名を授かり、仲間たちとともに親鸞聖人のもとで仏教を学ぶ。そんな中、かつての友人が苦境に立たされていると知った唯円は、なにもできない自分への無力感にとらわれ苦悩する。なぜ、善人よりも悪人が救われるのか? 人は、なぜ生きるのか? 「すべての人間が悪人であり、救われるために条件はない」という親鸞聖人の言葉の真意が、解き明かされていく――。」


歎異抄は、「どう生きるか」「なぜ生きるか」という身近なテーマに答えているが、意表を突く言葉が多いのが特徴である。その中で、最も有名なのが、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」である。 解釈をつければ、「善人でさえ幸せになれるのだから、悪人はなおさら幸せになれる」ということである。なぜ、善人よりも、悪人が救われるのか。逆に思えるが、この謎を解くには、「自分とは、いったい何者なのか」「何が善で、何が悪なのか」と、見つめていく必要があるとのことである。恐らく誰しもよくわからないと思われるので、映画を見て生きるヒントを得てみてはいかがですか?絶対お薦めというか、シニア世代必見の映画です。

映画の予告編:  https://www.youtube.com/watch?v=MYGCRTtLpw4

 

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