5日、卓球女子団体の決勝が中国と日本の間で行われたが、残念ながら、力及ばず、3対0で負け、銀メダルに終わった。伊藤美誠を中心に日本女子のレベルはどんどん向上し、間違いなく中国との較差は縮まっていたので、もっと善戦するかなと期待していたが、圧倒された感があった。中国も日本の追い上げを肌で感じていたようで、必死の様子が伺われた。練習でも仮想伊藤選手を仕立て練習していたようである。伊藤選手は、変幻自在のサービスが得意で、混合ダブルスでも金メダルを取り、世界ランキングも3位なので、中国が警戒するのもよくわかる。世界ランキング2位の孫穎莎から1ゲームを取ったが、残念ながら一歩及ばずであった。
6日は、男子の3位決定戦が韓国との間で行われたが、水谷選手の頑張りで、3対1で勝利し、銅メダルを獲得した。張本選手のシングルスでの頑張りもすごかった。韓国だけには負けたくないと思っていたので、ほっとした。準決勝でドイツに負けたが、かなり力の差を感じた。ドイツでは、卓球は大変盛んで、どの小学校の校庭にも卓球台が置いてある。ドイツには、ブンデスリーガというトップレベルの都市対抗のリーグ戦があり、中国はじめ世界中のトップ選手が参戦している。男子のレベルは、女子とは違って、まだまだ、中国やドイツとの力の差があるように感じた。
自分自身で卓球をやっているので、トップ選手の凄さがよくわかる。昔、ドイツにいた時、ブンデスリーガの選手(中国人)と練習試合をする機会があったが、トップ選手だと腕の振りがあまりに早いのに驚いた。腕の振りを見ただけでは、どこにボールが飛んで来るのかほとんど予測できず、2球目か3球目で勝負が決まってしまう。トップ選手のボール回転力はすごく、回転が分からない限り返球は不可能である。我々レベルでは、裏ソフトラバーでの返球はまず無理なので、自分自身、粒高という特殊ラバーをメインにプレイしている。卓球は気楽にできるスポーツだが、奥行きが深く、簡単そうにみえても、ボールの回転がすごいので、マジシャンのよう技術も必要である。今回、卓球は、金銀銅のメダルを取ったので、卓球人口がさらに増えるのではないかと予感する。