浪漫飛行への誘(いざな)い

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北陸旅行~吉崎御坊を訪ねて(1日目)

2023年08月08日 08時20分59秒 | 旅行

8月5日から1泊で、墓じまいを兼ねて、北陸3県への旅行に行ってきた。小松空港まで飛行機(満席であった)で飛び、空港からトヨタレンタカーを借り、1泊2日、返却は高岡乗り捨てとしたが、乗り捨て利用だとトヨタレンタカーが一番安かった。空港から福井県にある吉崎御坊という浄土真宗の中興の祖・蓮如上人が北陸での布教の中心拠点を訪ねた。吉崎御坊は1471年に建立され、上人は4年ほどそこで布教に努めた。御坊自体は火災で焼失しているが、その跡地付近一帯は「蓮如の里」と呼ばれ、今でも参拝者が多く訪れるという。

御坊跡地には、高村光雲作の蓮如上人像、蓮如上人がよく腰掛けて日本海を眺めていたという「お腰掛けの石」、本堂跡等が残されている。また、傍らには、蓮如上人の直弟子の祐念坊が開基した願慶寺があり、謂れの話しを伺い、「嫁威肉附面縁起」で有名な面も拝観できた。

吉崎御坊は、アニメ映画「なぜ生きる~蓮如上人と吉崎炎上」の舞台となったところで、映画を見て、是非一度は訪れてみたいと思っていたスポットである。蓮如一行が京都を追われ、吉崎で浄土真宗の布教に努めていたが、そ御坊が火災にあい、親鸞聖人直筆の「教行信証」を猛火が襲った。蓮如上人は、火の手の中に「教行信証」を置き忘れたが、取りに戻れず、その時、弟子の「本光房了顕」が、火の中に飛び込み、短刀で自ら腹を十文字にかき切り、中に「教行信証」を内蔵奥深く押し込み、焼けるのを防いだという逸話が残っている。水の代わりに血で守ったことから、「血染めの聖教」とか「腹ごもりの聖教」とも言われる。そのシーンはかなり強烈な印象として残っていたので、御坊の跡地に立ち、感慨深いものがあった。近くに蓮如上人記念館もあったので、蓮如上人自筆の「南無阿弥陀仏」はじめ、貴重な文化財の展示物も見学した。

吉崎御坊跡を見学した後、小松空港近くにある歌舞伎「勧進帳」の舞台となった「安宅の関」にも立寄った。安宅は、古代より陸と海の交通の要地であり、合戦の場でもあった。安宅の関跡のすぐそばに、「勧進帳の」一場面を模して創られた弁慶・富樫・義経の銅像があり、人目を引く。二度目の訪問であったが、遥か古のロマンを感じることができる。

そこからは、富山県の高岡までドライブし、駅前にあるルートインホテルに宿をとった。高岡駅前では、ちょうど一ヵ月遅れの「高岡七夕まつり」が開催されていた。大通りには、大型七夕・行灯が飾られ、駅前には願い事を書いた短冊コーナーも設けられていた。

  安宅の関(左から義経、弁慶、富樫)

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