米紙ニューヨーク・タイムズは9日までに、旅行先として「2024年に行くべき52か所」を発表し、日本から山口市を選んだ。皆既日食が見られる北米各地、フランスのパリに続く3番目に紹介し、「よく『西の京都』と呼ばれるが、もっと面白い」と紹介したというニュースが流れた。国宝・瑠璃光寺五重塔や湯田温泉、約600年の歴史がある山口祇園祭などにも触れ、京都ほど観光客で混んでいないとした。山口市について、窯元や喫茶店、おでんや鍋料理の店があることを挙げ、「曲がりくねった小道で様々な体験ができる」と市内の楽しみ方も紹介されているという。
世界各国の旅行ライターの推薦にの基づく選考のようで、詳しい選考基準の詳細はよくわからないが、山口市というのは意外な感もある。旅行のプロのライターに人気があるということであろう。ちなみに、4位は鉄道で行くニュージーランド、5位はマウイ島、6位はアメリカ・アリゾナ州のグランドキャニオン、7位はシンガポール、8位はチリのオーヒギンズ、9位はインドのラダック、10位はスイスのジュネーブだったという。
山口市を訪れたのは、2002年7月1日に、羽田→山口宇部行JAL初便搭乗で日帰り旅行したものである。その際、国宝でもある瑠璃光寺の五重塔や常栄寺雪舟庭の他に秋吉台・秋芳洞まで足を伸ばした。時間をかけて旅したわけではないが、西の京都と言われるだけあって、瑠璃光寺五重塔の雄姿は絶景である。ニューヨーク・タイムズで紹介されたからには、今年は相当数の外国人観光客が山口を訪れることになろう。2023年には、盛岡が第2位に選ばれて話題になったが、外国人は、大都会ではなく、日本らしさというか田畑の田園風景のある地方都市の方が好きなようである。しかし、2024年は、瑠璃光寺五重塔は修復中でみることができないそうであり、ちぐはぐ感は否めない。
画像は、国宝瑠璃光寺五重塔
毎日新聞記事(1/10): https://mainichi.jp/articles/20240110/k00/00m/040/085000c
TBSニュース(1/10): https://www.youtube.com/watch?v=vjmB6oUyf3s