
23日朝、セブから無事帰国したが、真夜中便で眠れず、ボーッとした状態ながらも、いつものTBS世界遺産の「世界を変えた!星と時計」というタイトルに惹かれ、興味深くしっかり見た。まだ時計が無かった時代…人々は太陽や星の動きで「時」を知った。天文に精通していたマヤの人々が作り上げたものにメキシコのカンクン郊外にあるチチェンイッツア遺跡がある。年2回春分・秋分の日にククルカンという翼を持つ蛇がピラミッドに現れるというククルカンの降臨が見られるというそれ自体が巨大なカレンダーである。やはり年に2回太陽の光が垂直に差し込む聖なる泉、セノートも紹介されていた。暦を知ったマヤの人々は農耕を発達させ、豊かな実りを得たという。
チチェンイッツアの遺跡を訪れたのは、2008年3月19日で春分の日の前日であったが、ほぼ完ぺきに蛇の胴体がピラミッドに現れたところを見ることが出来た時は感動的であった。年2回しかも曇りでも駄目で晴天が条件となるので、ラッキーであった。春・秋分当日は世界中から観光客やマニアが集まるそうであるが、前日は閑散としていた。
また、行ったことがあるところでは、夏至の太陽がヒールストーンという石を目印に昇り、日光はその後ちょうど遺跡の真ん中を照らすというイギリスのストーンヘンジの世界遺産や世界標準時で有名なグリニッジ天文台も紹介されていて、懐かしい思いであった。他に、インドの王様が造ったジャイプルにある巨大な天文台やスイスにあるラ・ショー・ド・フォンという時計作りのための世界遺産の街やオランダのアマチュア天文学者の自室の天井に世界最古の機械式プラネタリウムがあるという変った世界遺産も紹介されていた。太陽や星から学んだ古代の人達の叡智である天文学は大変興味深いものがある。
画像は、チチェンイッツア遺跡のククルカンの降臨(2008年3月19日)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます