6月11日のテレビ朝日「グッド!モーニング」の林修先生による「ことば検定スマート」は、スイスのヨハンナ・シュピリの児童文学作品「アルプスの少女ハイジ」が日本語に翻訳されたのが、1925年(大正14年)の6月10日であったことに因んでの「ことば検定」で、翻訳された本のタイトルは、何であったかという問題であった。解答は、「楓物語」で、当時の少年少女は外国人の名前に慣れていなかったため、登場人物の名前を日本風に変えて翻訳したそうである。「ハイジ」は「楓」、「ペーター」は「辨太」、「クララ」は「久良子」、「ロッテンマイヤー」は「古井さん」、「デーテおばさん」は「伊達さん」といった具合である。従って、まさに「楓物語」であったのである。
初めて知った話であるが、この作品とはいろいろ因縁があり、以前から興味を持っていた。初めて知ったのは、フジテレビのアニメ番組で、1974年に全話が放映され、よく見ていたことを覚えている。この原作本は、1880/1881年に出版され、アルプスのマイエンフェルトにある小さな村が舞台であるが、1988年8月にそこに旅行する機会を得た。当時、フランクフルトに住んでおり、スイス旅行の一部として立寄ったものであるが、ハイジはマイエンフェルトから一時フランクフルトのゼーゼマン家に預けられていたことから因縁を感じていた。ゼーゼマンの家は、ゲーテハウス(文豪ゲーテの生家)が、モデルという。
スイス旅行では、電車でマイエンフェルト駅に降り立ち、デルフリ村にあるハイジホフというホテルに宿泊し、ハイジの里の雰囲気を味わった。ハイジの泉やハイジの家にも訪れたが、この作品が世界的に知られるようになってから、世界中から観光客が訪れていたようである。子供もまだ小さかったが、家族みんなでまさにアニメの世界を体験でき、忘れられない思い出となった。テレ朝グッド!モーニングのことば検定だけで、一気に当時がよみがえった。
アルプスの少女オープニング主題歌: https://www.youtube.com/watch?v=h0MreS3bWak
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