区のシルバー成人式の案内状が妻に届いた。5年前に出席したが、20歳の成人式とは異なり、異様な雰囲気で人間ウォッチングとしては、最高の場である。一か所の会場に同じ年齢の人々が集まることになるので、ついつい出席者の人間ウォッチングをしたくなる。思ったより若く見える人もいれば、老けた印象の人もいる。男性は、ほとんどが白髪か禿あがった人達である。概して、女性は、間違いなく事前に美容院に行っており、着飾っていることもあって、若々しく見える印象である。20歳の時は、皆同じような印象だが、シルバーともなると個人差が大きいのに驚きを隠せない。男性は一人で来ている人も多い印象を受けたが、女性はほとんどが軍団で同窓会の雰囲気である。和服の人も少なくなく、晴れの舞台としては、うってつけともいえる。
5年前のイベントでは、落語の催しがあったり、特売品の販売もあったが、印象に残ったのは、区長挨拶の「きょういく」と「きょうよう」の話しであった。シルバー世代では、教育や教養ではなく、今日行くところがある「きょういく」と今日する用事がある「きょうよう」が大事だと言う。これは、多胡輝さんが使った言葉であるようだが、名言であり、今でも、心に留めて実践している。車椅子で参加した人もいたし、病気で出席できない人もいることを考えると、出席できただけでも、感謝すべきことであろう。区では30年前からこのイベントをやっているようで、なかなかのものである。
人間ウォッチングといえば、陸上競技のマスターズ大会を思い出す。どのスポーツにもマスターズいうか年齢別の大会あるが、陸上競技の場合、5歳毎の年齢カテゴリーで競うことになる。参加者は全員5歳ごとの年齢別カテゴリーのゼッケンを着用しているので、ゼッケンを見るだけで、その人の年齢カテゴリーがわかってしまう。つい、ゼッケンと風体・顔立ちを比較して見てしまう。年齢より若く見える人もいれば、老けて見える人もいる。女性の場合、若作りの人も多いが、ゼッケンからバレバレなので、年齢との比較をするのも楽しみの一つで、まさに、人間ウォッチングである。皆、運動をする位だから、そこそこ若々しく見えるが、ゼッケンと風貌の落差が妙に面白く感じていたのは自分だけであろうか?
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