浪漫飛行への誘(いざな)い

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上白石萌音のはるかなる古代文明マヤ

2023年08月11日 09時24分25秒 | TV番組

8月10日夜、NHK総合で「上白石萌音のはるかなる古代文明マヤ」という特別番組があり、興味深く見た。東京国立博物館で開かれている特別展にあわせ、マヤ文明の実像に迫る特別番組のようである。メキシコに花開いた古代文明マヤ。紀元前1100年ごろ姿を現し、スペインに征服されるまで続いた文明は、世界史上類を見ないものであった。

まず、ユカタン半島にあるジャングルの都市、世界遺産・パレンケ遺跡を紹介していた。そこで、1994年に真赤に染まった遺骨が発見されたが、辰砂という鉱物で覆われていたため赤かったので、レイナロハ(赤の女王)と呼ばれた。ヒスイ等の緑の石の仮面をつけて埋葬されていた。仮面は国立博物館の特別展で展示されている。赤は血を意味し、赤くすることで死者を生き返させると信じられていたという。それより40年前には、そのピラミッドからパカル王の墓が発見され、やはりヒスイの仮面をつけており、緑は植物、命、再生の象徴の色という。

マヤ文明では、世界は天上界、地上界、地下界から成り、それらを繋ぐのがピラミッドである。生まれて、死んで、そしてまた生まれるという世界観で生と死をとらえていた。DNA鑑定から、レイナロハはパカル王妃であるとみられる。また、パレンケ遺跡の石灰岩の宮殿には、水洗トイレも備えた水路設計がされていたというから驚きである。水が豊富だったため、ジャングルで都市が栄えたようである。

また、最近最古のマヤ遺跡とみられるアグアダ・フェニックス遺跡が、日本人の学者によって発見された。紀元前1100年頃(縄文時代終わり頃)から造られはじめたようである。大きな基壇が発掘され、そこが周辺住民が集まる共同祭祀場であったことが伺われるという。ヒト型のヒスイやワニ型のヒスイも発掘されている。古代マヤ人は太陽の動きを観測し、行事を決めていたようである。今でも発掘作業が行われている。

また、エル・パルマ-ル遺跡にはマヤ文字が多数発見され、解読が進められている。発掘チームのリーダーは日本人で、今は、3次元測量といって、写真から3Dモデルを作り解析する方法がとられ、謎の多いマヤ文字の解析が進んでいるという。マヤ文字は、日本語に似ているところがあると聞いて驚いた。解読されたマヤ文字から見えてきたのは戦争の実態という。8~10世紀に多くの都市が衰退していったが、湖の地層から10世紀頃、干ばつと大雨の繰り返しという極端な異常気象がわかり、それが原因と思われる。一部は衰退したが、繁栄していたところもあり、それが有名なチチェンイツァである。

チチェンイツァには高さ30mもあるククルカン神殿という大ピラミッドがあり、年に2回、春分の日と秋分の日の夕方に、ククルカンという蛇神の胴体がピラミッドに浮かび上がるという光による天体現象が見られる。ピラミッドは91段の階段が四方で364段に最上階の神殿に上るのに最後の1段を加えて、計365段となっており、すぐれた天文学の知識が生かされている。

チチェンイツァを訪れたのは、2008年3月19日で春分の日の前日であったが、天候にも恵まれ、奇跡的にはっきりと胴体部分を見ることができた。春分の日当日は、世界中から人が集まるが、前日は人混みは全くなく快適にククルカンの降臨を見ることができた。今回の特集番組でマヤ文明のことがより詳しく理解でき、マヤ遺跡への旅行の思い出がよみがえってきた。さすがNHKのドキュメンタリーといった印象を持った。

  ククルカンの降臨(2008 3/19)




ビクトリア・バンクーバー・メキシコ旅行アルバム(4.55~):https://youtu.be/Lr5wspyeq58



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大阪万博の中止・延期の権限はどこにあるか?

2023年08月10日 05時58分55秒 | イベント

ここ数週間、いまだにパビリオンの建設申請がどこからもなく、建設が間に合わない恐れが強いという恐ろしいニュースがネットだけでなく、マスメディアも取り上げ出している。大阪・関西万博の会場である夢洲は、軟弱地盤の上、建設費高騰、建設業界の人手不足もあり、延期や中止の議論も出始めているが、一体、延期や中止決定の権限はどこにあるかはほとんど語られていない。無責任に延期や中止の話題を持ち出すのは問題があるとして、ジャーンリストの今井一さんが一月万冊で突っ込んだ取材を通じて、権限について明快な答えを引き出してくれた。

結論からいうと、中止や延期の権限は、万博協会や大阪市・大阪府や日本政府にはなく、BIE(博覧会国際事務局)にもないという。中止については、BIE加盟国の全会一致が必要で、延期については、3分の2の賛成が必要であるというから,八方ふさがりである。日本政府としては、BIEに対して、中止や延期の提案をすることはできるが、中止提案は絶対ありえないという。延期の可能性は、加盟国の3分の2を支持が得られれば、あり得るとは思うが、どのタイミングでどういう理由で提案するかがポイントになろう。中止や延期の権限主体が明らかになったので、今後どう進んでいくが注目される。ここに来て、万博の総軽費が膨れ上がっているが、これ以上の税金の無駄使いは絶対認められない。1年延期したら、経費のさらなる拡大は避けられないので、今後の動向が注目される。


一月万冊のスクープ(8/7): https://youtu.be/F7cA9OmXsIA

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北陸旅行~墓じまい(2日目)

2023年08月09日 19時36分17秒 | 旅行

6日は、朝9時半に、北陸新幹線で来た長男夫婦を新高岡駅で出迎え、親戚の家や実家界隈の知り合いに挨拶廻りで立ち寄った後、近くにあるお墓まで足を運んだ。4代続いたお墓にお坊さんと石屋さんを呼んで、東京から来た関係者計8名が立会い、墓じまいのお経をあげてもらった。代々のお骨は田舎の土地に撒き、両親のお骨は、東京まで運び、家の前にある先に購入した永代供養納骨堂に納める予定である。

30分ほどの儀式を終えてから、昼食は、庄川畔にあるアユ料理の専門店でアユづくしの料理を堪能した。帰りの新幹線まで時間が少しあったので、高岡の名所である「高岡大仏」と国宝「瑞龍寺」を観光した。大仏は、高さ16mもある日本一の美男と呼ばれる阿弥陀如来坐像で、日本三大仏の一つに数えられることもある。瑞龍寺は、1614年に建立された曹洞宗の寺院で、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺である。一直線に配列されている山門、仏殿、法堂の三つが国宝に指定されており、左右に禅堂と大庫裏を置き、四周を回廊で結ぶという厳粛かつ整然たる伽藍構成となっている。

帰路、初めて北陸新幹線を利用したが、日曜夕方ということもあって、満席状態であった。座席配置が思ったよりゆったりとしており、車内で駅弁をゆっくり食べながらの久々の列車旅となった。飛行機もレンタカーも久しぶり、北陸新幹線も初めてという充実した小さな旅であった。

北陸旅行アルバム: https://youtu.be/QFebb-D_YI0

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北陸旅行~吉崎御坊を訪ねて(1日目)

2023年08月08日 08時20分59秒 | 旅行

8月5日から1泊で、墓じまいを兼ねて、北陸3県への旅行に行ってきた。小松空港まで飛行機(満席であった)で飛び、空港からトヨタレンタカーを借り、1泊2日、返却は高岡乗り捨てとしたが、乗り捨て利用だとトヨタレンタカーが一番安かった。空港から福井県にある吉崎御坊という浄土真宗の中興の祖・蓮如上人が北陸での布教の中心拠点を訪ねた。吉崎御坊は1471年に建立され、上人は4年ほどそこで布教に努めた。御坊自体は火災で焼失しているが、その跡地付近一帯は「蓮如の里」と呼ばれ、今でも参拝者が多く訪れるという。

御坊跡地には、高村光雲作の蓮如上人像、蓮如上人がよく腰掛けて日本海を眺めていたという「お腰掛けの石」、本堂跡等が残されている。また、傍らには、蓮如上人の直弟子の祐念坊が開基した願慶寺があり、謂れの話しを伺い、「嫁威肉附面縁起」で有名な面も拝観できた。

吉崎御坊は、アニメ映画「なぜ生きる~蓮如上人と吉崎炎上」の舞台となったところで、映画を見て、是非一度は訪れてみたいと思っていたスポットである。蓮如一行が京都を追われ、吉崎で浄土真宗の布教に努めていたが、そ御坊が火災にあい、親鸞聖人直筆の「教行信証」を猛火が襲った。蓮如上人は、火の手の中に「教行信証」を置き忘れたが、取りに戻れず、その時、弟子の「本光房了顕」が、火の中に飛び込み、短刀で自ら腹を十文字にかき切り、中に「教行信証」を内蔵奥深く押し込み、焼けるのを防いだという逸話が残っている。水の代わりに血で守ったことから、「血染めの聖教」とか「腹ごもりの聖教」とも言われる。そのシーンはかなり強烈な印象として残っていたので、御坊の跡地に立ち、感慨深いものがあった。近くに蓮如上人記念館もあったので、蓮如上人自筆の「南無阿弥陀仏」はじめ、貴重な文化財の展示物も見学した。

吉崎御坊跡を見学した後、小松空港近くにある歌舞伎「勧進帳」の舞台となった「安宅の関」にも立寄った。安宅は、古代より陸と海の交通の要地であり、合戦の場でもあった。安宅の関跡のすぐそばに、「勧進帳の」一場面を模して創られた弁慶・富樫・義経の銅像があり、人目を引く。二度目の訪問であったが、遥か古のロマンを感じることができる。

そこからは、富山県の高岡までドライブし、駅前にあるルートインホテルに宿をとった。高岡駅前では、ちょうど一ヵ月遅れの「高岡七夕まつり」が開催されていた。大通りには、大型七夕・行灯が飾られ、駅前には願い事を書いた短冊コーナーも設けられていた。

  安宅の関(左から義経、弁慶、富樫)

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EZDO検脈!(ACジャパン 支援キャンペーン)

2023年08月07日 05時58分03秒 | 健康

日本心臓財団は7月から、不整脈「心房細動」の早期発見をテーマにした啓発広告を始めた。ACジャパンの「支援広告キャンペーン」で、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などを通じて展開している。 広告は人気グループTRFのDJ KOOさんが、CMオリジナルのビート「EZ DO(イージードゥ)検脈!」とともに、心房細動リスクや検脈の大切さを伝える内容。今回のACジャパン支援広告キャンペーンでは、リスクの高い不整脈である「心房細動」の早期発見をテーマにした啓発広告を制作したという。

同財団によると、心房細動は加齢や高血圧などの生活習慣病、ストレスにより発症するといわれており、超高齢社会の影響により患者数は増加傾向にある。「心房細動を放置すると心原性脳梗塞や心不全の原因となるため、早期発見が重要だ」と指摘。一方、心房細動患者の約4割が無症状で、症状が起きたとしてもすぐに治まることが多いため早期発見が難しいとしている。

自分自身、今年2月に心房細動を診断され、不整脈と血液さらさらの薬を毎日飲んでいるため、関心が高く、このCMがすぐに目に留まった。このようなCMがあるということは、それほど対象者がいるということであろう。カテーテル・アブレーションという治療法もあるが、年も年だけに、今は症状を見つつ薬で対処している。

テレビCMでは、DJ KOOさんが、ノリノリのリズムに合わせて「リズムを感じていこうぜ!」とアピールする中、自分の脈が乱れていることに気づき検診に行き、早期発見には定期的検診が重要だと呼びかけている。


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ジブリ映画のモデルになった世界の絶景11選!

2023年08月06日 18時27分07秒 | 旅行

BEST TRAVELでは、国内外の「ジブリ映画のモデルになった世界の絶景11選!」を下記の通り、ユーチューブで紹介している。ジブリ映画はあくまで創造のアニメの世界だと思うが、モデルとなった場所が日本のみならず世界中にあることは知られている。映画のロケ地を訪ねる旅は興味深く、自分でリストも作成しているが、このような分類も好奇心をそそる。ジブリ映画のモデルになった絶景で行ったことがああるところは7箇所であった。

             (国 ジブリ映画名 訪問年月)

1 九イ分(台湾 千と千尋の神隠し 2015年11月)
2 道後温泉(日本 千と千尋の神隠し 2014年1月) 
3 ストックホルム(スウェーデン 魔女の宅急便  1987年7月)
4 ヴィスビュー(スウェーデン 魔女の宅急便 未)
5  コルマール(フランス ハウルの動く城 1988年8月)
6   屋久島(日本 もののけ姫 2010年3月)  
7 ベンメリア(カンボジア 天空の城ラピュタ 未)
8 ドゥブロヴニク(クロアチア 紅の豚・魔女の宅急便 2010年9月)
9    ナヴァイオビーチ(ギリシャ 紅の豚 未)
10   鞆の浦(日本 崖の上のポニョ 2014年8月)
11  フンザ(パキスタン 風の谷のナウシカ 未)
                                                  

ジブリ映画のモデルになった世界の絶景11選!: https://youtu.be/V_CiVldVWvg

映画の海外ロケ地を訪ねる旅:http://romanflight.web.fc2.com/Movie-Travel.html



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自転車の交通違反に「青切符」導入?

2023年08月05日 04時38分58秒 | ニュース

ニュースによると警察庁は3日、自転車による交通違反について、反則切符(青切符)を出す「交通反則通告制度」の対象にする方向で検討を始めた。青切符は反則金を納めれば刑事罰を科されない。現状は悪質な違反に限り刑事罰の対象となる交通切符(赤切符)だけで対応しているが、交通ルール違反が目立ち、より実効性のある制度に改めるべきだと判断したという。有識者会議を設置し、年内に提言を取りまとめた上で、2024年の通常国会への道路交通法改正案の提出も視野に進めるという。

実現すれば、身近で手軽な移動手段である自転車の交通違反の処理の大きな転換となるが、疑問点もいろいろある。まず、自転車の交通ルールをもっと明確に提示し、利用者に周知させる必要がある。車であれば、免許制度なので、ルールの周知が可能であるが、自転車の場合、ルールが不明確なものも少なくない。例えば、車道走行を原則とするも、歩道走行も認めている。車道走行時、右折はどうするのかもよくわからない。自転車専用レーンの左側通行はわかるが、そこから道路右側にあるマンションの入口通路に入るのに正しい通行の仕方も、どの時点で反対レ-ンに入っていいのか、ぎりぎりまで左側走行し、90度直角に道路を横切るべきなのか、自転車を降りて押して渡るのかとかもよくわからない。自転車には方向指示器がないし、バックミラーもないので、どうやって方向指示を出すのか?一旦、歩道に入るべきなのか?横断歩道の使い方は?等々、パンフレット作成等で正確な交通ルールを徹底させるための広報活動をきちんとやるべきである。

先のヘルメット着用についても、努力義務といいながら、SGマーク付きのヘルメットだけなのかそれ以外のヘルメットでもいいのかとか詳細な広報活動もやらないまま、ルールだけを制定して、利用者を混乱させていることもある。交通違反(青切符)の導入にあたっては、明確な交通ルールの徹底が前提であり、自転車利用者に対し、どうやって交通ルールの周知に努めるのであろうか?青切符を切って、罰金を課すには、明確なルール説明が前提であり、安易な取り締りは、トラブルのもとである。対象者が物凄い数いるので、慎重な対応が必要であろう。




TBSニュース(8/3): https://youtu.be/LAx-zDV_1To

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大阪ベンチャー、アンジェス株で大損

2023年08月04日 06時24分57秒 | マネー

大阪のベンチャー企業であるアンジェスは、安倍政権時代、新型コロナワクチンの開発でマスメディアでも時々話題になっていたが、個人的には、それより前から、アンジェスの株を持っていたので、その企業名は知っていた。アンジェスは株主優待として森下仁丹の「ビフィーナS」というサプリメントの割引券を提供していたので、そのためだけで株を持っていたが、その企業がブラック企業であることは全く知らなかった。

新型コロナが猛威をふるっていた頃、時々、国産初のDNAワクチン開発のニュースで名前が出ていて、アンジェスがその開発にあたり、安倍政権が75億円もの支援金を出していたことも初めて知った。アンジェスは、大阪大学大学院のベンチャー企業で、国も支援していることからその株も急騰していたが、2022年に開発に失敗し中止が発表されてから、2000円以上あった株価が今や100円まで急落し、全部で60万円以上の損失を被った。

その頃のニュースで知ったのは、アンジェスの創業者でトップは、森下竜一という人で、安倍政権及び大阪維新と癒着している人物であることがわかってきた。森下氏は大阪・関西万博の総合プロデューサーにもなっていることからも維新との関係も明白である。「佐高信の隠し味」のユーチューブで、「維新の裏で蠢くやつら(森功さん)」として、森下氏はいの一番に取り上げられている人物である。このユーチューブを見ると、時の政権、官僚、大阪維新の裏の関係がよく見えてくるので、大変面白い。ゲストのノンフィクション作家の森功氏は、闇の世界の内幕をあばく情報通として知られるライターで、いつも興味のある情報を提供してくれている。


維新の裏で蠢くやつら(森功さん)【佐高信の隠し味】:https://youtu.be/HmSfPDaUWoY

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独占スクープ!大阪万博の開催は無理!?

2023年08月03日 09時48分09秒 | イベント

一月万冊のジャーナリストの今井一さんが大阪・関西万博について、現地を訪問し、問題点を整理した上、先日(7/28)、万博協会事務局と大阪港湾局に直接取材を実施した。万博協会には、7つの質問を突きつけ、その回答について、2回にわたって一月万冊で詳しく報告された。大阪のマスメディアは本来の仕事をちゃんとやっていないようで、今回の取材は問題点の核心に切り込んでいるので、大変興味深い。

この報告を聞いている限り、もう予定通りの開催はほとんど無理であることがよくわかる。万博にはシニアアドバイザーとして13名の著名人が名を連ねているが、建設遅れ等これほど危機というか非常事態が発生しているのに、誰もアドバイスというか意見を述べている様子が見られないというから話しにならないとバッサリ。また、山中伸弥氏はじめ6名のアンバサダーも任命されているが、そこからも何の情報も発せられていないようである。工期の遅れは、昨年10月にはすでに建設業界から大阪維新や万博協会の幹部に伝わっていたようであるが、表に出ることもなく、ここに来て慌てふためいているようである。先の統一地方選挙を控えていたので、それまで隠ぺいしていたのではないかとの勘ぐりも出てくる。大阪のマスメディアもほとんど機能していない様子である。

今井さんのレポートを聞いている限り、もう予定通りの開催はほぼ絶望的である。1年延期という選択肢もあるが、膨れ上がるコストを考えると延期すべきではない。コストの3分の2(政府と大阪府・市負担分)は、税金からの拠出であり、すでに当初予算の倍以上の額まで膨れ上がることは目に見えている。タイプAという各国が建てるパビリオンがほとんどなくなることも予想され、しょぼい万博になることは必至である。高い入場料を払って、わざわざ見に行く価値もほとんどなくなることから、入場者数も大幅に減るものと予想される。イコール、入場料でまかなう分が減るため、税金の投入がもっと増える恐れがある。

大阪万博は、昭和の改革政党である大阪維新の仕掛けたイベントであることから、彼らの責任は重大だし、それにお墨付きを与えた日本政府(安倍・菅政権)の責任も大きい。それでも大阪府や大阪市民が維新を応援するというなら、連帯責任で、府民と市民からそれなりの税金を取ってほしいものである。世界に恥をかくことになるが、早く中止を決断してほしいと願う。まるで、東京五輪の再現フィルムを見ているようで、五輪を中止せず強行したから、税金の無駄遣い、贈収賄、談合沙汰はじめ、とんでもない負の遺産を残すことになったことを忘れてはならない。

今井一さんによる取材報告-前編: https://youtu.be/9mNQ8zSquRE

今井一さんによる取材報告-後編: https://youtu.be/uixRQG2cBoY


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木原疑惑問題はサスペンス劇場より面白い~マスメディアはなぜ無視?

2023年08月02日 14時13分09秒 | 政治

週刊文春の文春砲が炸裂した木原官房副長官の疑惑問題は、ナゾは深まるばかりであるが、文春の記事をフォローして、ジャーナリストの佐藤章さんが、一月万冊で、わかりやすく詳細に解説してくれている。今回の疑惑問題のストーリーを聞いていると引き込まれるようで、テレビのサスペンス劇場より面白い。サスペンス劇場はフィクションだが、この事件はノンフィクションなのに想像を絶する展開である。

今回の事件を理解するには、人間関係を頭に入れておく必要があるが、ユーチューブで詳しく説明してくれている。大きな疑惑は二つあり、①奥さんの前夫の不審死(2006年)は当初通り自殺か、それとも殺人か?殺人なら犯人はだれか?②事件の再捜査(2018年)が突如中止となったのはなぜか?文春の力の入れ様はすごく、7/13号で発表してから、7/20号 7/27号、8/3号と連載で怪事件を詳しく報道している。捜査を担当した元刑事が実名で記者会見し、当時の捜査状況を暴露したが、ネットでは、詳細に事件をフォローしているものの、大手メディアやテレビではほとんど報道していないというのも不自然きわまりない。何がバックにあるか好奇心にかられるが、真実を知りたいものである。文春報道が真実であれば、サスペンス劇場に勝る大疑獄事件であることは間違いない。

一方、木原氏は、立憲民主党の国対ヒアリングに対し、文書で、一連の報道に関して「刑事告訴した」ことや妻の弁護士が日弁連に「人権救済の申し立てを行った」ことを明らかにしたようである。事実は一つなのに、双方とも真っ向から全面対立した主張をしていることになるので、今後の展開が注目される。物証からも文春側が正しいと思われるが、当事者が岸田首相の最側近であることから、マスメディアもきちんと取り上げるべきである。事件のことをよく知らない人は、文春記事を追いかけるか、下記の一月万冊の解説を是非聴いてみてほしい。



一月万冊(7/27 佐藤章さんの見立て): https://youtu.be/bYcSg3nk-9I

一月万冊(7/29 佐藤章さんの見立て):  https://youtu.be/4w7qubLdvqM

一月万冊(7/31 佐藤章さんの見立て): https://youtu.be/b4imsbpbGh0

文春記事の一部(7/28): https://bunshun.jp/articles/-/64668

 
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