一時期、プロ野球の観戦に夢中になった。
その後、社会人野球の観戦を勤務時間に東京ドームまで行って応援した。
高校野球の熱闘甲子園に土日はテレビにかじりついた。
最近では、ニュースに載った記事だけ見る。
トップになった。
最下位になった。
連勝した。
連敗した。
野球観戦もほとんどしなくなってしまった。
何故か。
見ていてもあまり面白いと思えなくなったから。
かつての名脇役の話は面白かった。
ヒットだ。ツウアウト満塁。
痛烈なピッチャー返し。
手堅い、進塁。
そうした、ワクワクも、ドキドキ感も、めっきり、味わえなくなってしまった。
プロ野球の名脇役
二宮清純
光文社新書