瀬戸内寂聴さん(99)死去 “人間の業”見つめ続け・・・11日 17時44分作家として活躍した僧侶、瀬戸内寂聴さんが今月9日、亡くなりました。99歳でした。
瀬戸内寂聴さんは9日、心不全のため、京都市内の病院で死去しました。
瀬戸内寂聴さん
「自分はただ一人、同じ人がいないって、すばらしいことだと思いませんか。自分と同じようなのが、向こうから来たら気持ち悪いでしょ」
僧侶として恋の悩みや病への恐怖など、人々の苦悩に寄り添い続けた寂聴さん。1922年に徳島県で生まれました。作家を目指して上京後、お見合い結婚。太平洋戦争のさなか、夫とともに北京へ渡り長女を出産します。しかし、帰国後、夫の教え子の男性との不倫が原因で離婚。家族をすてて恋の道に走りましたが、その関係も長くは続きませんでした。
瀬戸内寂聴さん
「だめ男すきなの。(Q.なぜ)なぜかしらね、自分がしっかりしているから」
30代からは、女性の性や恋愛を描く作家として頭角をあらわします。
瀬戸内寂聴さん(1963年、当時40歳)
「非常に愚かなことの繰り返しをしておりますから、自分のことを通して女の業というふうなもの、そういうことを追い求めていかれたらいい」
そして、51歳で出家。自らの人生の紆余曲折を赤裸々に語る講演なども積極的にこなしました。
瀬戸内寂聴さん
「私たちは自分が健康だったら、健康のありがたさなんて思ったことないのね。自分が病気になって初めて、健康ってありがたいなと思う」
2006年には作家として文化勲章を受章しています。市民運動にも精力的に参加してきました。
瀬戸内寂聴さん
「戦争にいい戦争はありません。戦争はすべて人殺しです。殺さなければ殺されます。こんな事は人間の一番悪いこと」
終戦後、中国から命からがら日本に引き揚げた経験や空襲で母を失ったことなどが、その後の平和運動への原動力になったといいます。
瀬戸内寂聴さん
「我々の戦争を知っている人間がね、黙っていたから、こういうことになった。だからやっぱり年寄りは、引っ込んじゃいけないんじゃないかな」
かつて自身の最期については、このように語っていました。
瀬戸内寂聴さん
「もうそれは何度も何度も考えてる。書斎でね、仕事してペン持って、原稿用紙置いてね、もう疲れ果ててね、こうやって死にたい」
夏以降、入退院を繰り返しながらも、つい先月までは、雑誌の連載の執筆を続けていたという寂聴さん。後日、都内でお別れの会が行われるということです。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4403015.html
瀬戸内寂聴さんは9日、心不全のため、京都市内の病院で死去しました。
瀬戸内寂聴さん
「自分はただ一人、同じ人がいないって、すばらしいことだと思いませんか。自分と同じようなのが、向こうから来たら気持ち悪いでしょ」
僧侶として恋の悩みや病への恐怖など、人々の苦悩に寄り添い続けた寂聴さん。1922年に徳島県で生まれました。作家を目指して上京後、お見合い結婚。太平洋戦争のさなか、夫とともに北京へ渡り長女を出産します。しかし、帰国後、夫の教え子の男性との不倫が原因で離婚。家族をすてて恋の道に走りましたが、その関係も長くは続きませんでした。
瀬戸内寂聴さん
「だめ男すきなの。(Q.なぜ)なぜかしらね、自分がしっかりしているから」
30代からは、女性の性や恋愛を描く作家として頭角をあらわします。
瀬戸内寂聴さん(1963年、当時40歳)
「非常に愚かなことの繰り返しをしておりますから、自分のことを通して女の業というふうなもの、そういうことを追い求めていかれたらいい」
そして、51歳で出家。自らの人生の紆余曲折を赤裸々に語る講演なども積極的にこなしました。
瀬戸内寂聴さん
「私たちは自分が健康だったら、健康のありがたさなんて思ったことないのね。自分が病気になって初めて、健康ってありがたいなと思う」
2006年には作家として文化勲章を受章しています。市民運動にも精力的に参加してきました。
瀬戸内寂聴さん
「戦争にいい戦争はありません。戦争はすべて人殺しです。殺さなければ殺されます。こんな事は人間の一番悪いこと」
終戦後、中国から命からがら日本に引き揚げた経験や空襲で母を失ったことなどが、その後の平和運動への原動力になったといいます。
瀬戸内寂聴さん
「我々の戦争を知っている人間がね、黙っていたから、こういうことになった。だからやっぱり年寄りは、引っ込んじゃいけないんじゃないかな」
かつて自身の最期については、このように語っていました。
瀬戸内寂聴さん
「もうそれは何度も何度も考えてる。書斎でね、仕事してペン持って、原稿用紙置いてね、もう疲れ果ててね、こうやって死にたい」
夏以降、入退院を繰り返しながらも、つい先月までは、雑誌の連載の執筆を続けていたという寂聴さん。後日、都内でお別れの会が行われるということです。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4403015.html