新聞大会 「正確な報道と公正な論評で判断材料」 決議を採択
2021/11/17 19:58
(毎日新聞)
第74回新聞大会(日本新聞協会主催)が17日、盛岡市の盛岡市民文化ホールで開かれた。東日本大震災から10年となっても復興は道半ばで、新型コロナウイルス禍が困難をもたらし、社会の先行きが依然不透明だとして、「新聞には、正確な報道と公正な論評を通じて人々に判断材料を提供し、世代を超えて広く議論を喚起する役割が求められる」との大会決議を採択した。
大会には加盟各社から約320人が参加した。今年度の新聞協会賞授賞式もあり、毎日新聞東京本社新型コロナ写真企画取材班の「『ぬくもりは届く』〜新型コロナ 防護服越しの再会〜」(代表=北海道報道部写真グループ・貝塚太一)など6件が表彰された。【安藤いく子】
◇第74回新聞大会決議
東日本大震災から今年で10年となった。被災地の復興は道半ばであり、他の地域でもこの間、大きな自然災害が頻発している。新型コロナウイルス禍は、人々の営みに大きな影響を与え、困難と課題をもたらしている。
社会の先行きは依然不透明である。真偽不確かな情報もあふれている。その中で、信頼される情報の重要性は一層高まっており、新聞には、正確な報道と公正な論評を通じて人々に判断材料を提供し、世代を超えて広く議論を喚起する役割が求められる。
私たちは責任あるジャーナリズムの担い手として、よりよい社会の実現に向け、自らの使命を果たしていくことを誓う。