メリケン粉といえば
メリケンコというのは日本語だろうか?と思って辞書を引く。日本語だった。ネットサイトのコトバンクによると、
米国から輸入された精製された小麦粉のことで、「American」の「A」が落ちたもの。米国から小麦粉が輸入され始めた当初、日本在来のうどん粉と区別するため用いた。とのこと。
これを読んで、「あー、そういえばうどん粉っても言っていたなぁ」と思い出す。
うどん粉はしかし、祖母や母が家で使っていた記憶はない。うどんもソーメンも家で打つことは無かった。メリケン粉は天麩羅とかヒラヤーチー(平焼き:お好み焼きの薄いもの)、サーターアンダギー(砂糖油揚げ:ドーナッツのようなもの)に使っていた。母はメリケン粉でクッキーのようなものも作っていた。
私が子供の頃、生まれてからずっと、沖縄は米軍施政下にあって、周りにはアメリカものがいっぱいあった。ファストフード店はA&Wというハンバーガー屋が物心ついた頃かあったし、駄菓子屋さんに行くと色鮮やかなアメリカ菓子があった。マヨネーズはエゴーだったし、ソースはA1ソースだったし、マーガリンはホリデーマーガリンだった。
そして、小麦粉はメリケン粉と呼び、沖縄でメリケン粉と言えば迷わず、羽衣だった。沖縄製粉という会社の、羽衣(はごろも)という銘柄の小麦粉。昔から続く名前とパッケージのデザイン。当時の私は気にしなかったが、改めて見ると薄力粉であった。
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コムギ(小麦):穀物
イネ科の一年草 世界の多くに分布 方言名:ンナムギ
主食原料として世界的に重要な穀物。日本でも味噌醤油等の原料にもなる重要な穀物。
種子は、味噌や醤油などの原料になり、小麦粉にしてパンや麺類に加工し主食となるほか、菓子にもなる。茎は麦藁細工、家畜の飼料などに利用される。
記:2019.7.7 ガジ丸 →沖縄の飲食目次
参考文献
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行