あおり言葉
アメリカの大統領がイランを脅している、ように、最近のニュースを聞いていると私は感じる。「言う事聞かないと只じゃおかんぞ!」と言っているように聞こえる。
「おい!そこどけ。」
「何で?」
「俺が通るからだ。」
「ここは1人がやっとだ、そこへ回ったらいいじゃないか。」
「俺はここを通りたいんだ、どけっ!」
「嫌だよ、俺が先にいるんじゃないか。」
「何だとー!お前、俺が怖くないのか!?」
「怖いよ、体でかいし、怒鳴るし。」
「じゃぁ、何で俺の言う事聞かないんだ?」
「誰かに命令される生き方はしたくない、俺は奴隷にはなりたくないんだ。」
「俺の言う事を聞かないなんて生意気な野郎だ」と、相手を殴る奴、ロシアの指導者や中国の指導者みたいな奴がいる。アメリカも前の大統領は謙虚な人だったが、今の大統領は子供みたいな奴、気に入らないことは我慢しない。
「言うこと聞かん奴はタックルセー!」と、中国もロシアもやっている。
タックルスは既に紹介済み、「たたっ殺す」意味であると紹介しているが、クルスはまた、殺すではなく殴すと書いて「殴る」という意味であるとも説明している。
今回のタックルセーはタックルスの命令形、タックルスは喧嘩相手の2人が互いに言い交わす言葉で、タックルセーはその喧嘩を周りで眺めているやじ馬たちが、自分の応援する方に激を飛ばすように言ったりする言葉となる。あるいはまた、
「兄貴、あいつこっちの言うことを聞かないぜ」
「何だとー!俺たちをバカにしてるな、タックルセー」というような使い方をする。このタックルセーは兄貴も弟分も同じ場所にいて,、兄貴分が弟分に命令する感じ。和語で言い換えると「やっちまえ!」という感じ。タックルセーと言われると何だかやる気になってくる。ボクシングでセコンドが選手に対し声をかける「ヤレー、イケー」というような声かけに似ている。選手はそれによって闘争本能が燃え上がる。
あおり運転とは最近の流行り言葉だが、タックルセーは喧嘩気分を盛り上げるあおり言葉と言ってもいい。和語では他に「無礼者!」というのもある。これは、言われた相手が「何だとー、何様のつもりだ!」と、喧嘩気分の盛り上がるあおり言葉だ。
アメリカの大統領だけではなく、日本国も韓国も「言うこと聞かん奴はタックルセー」と何者かに煽られてはいないだろうか。遠くの親戚と仲が悪くても、「お前とはもう絶交だ!」と会わないようにすればよく、人生にそう影響は無いが、隣の人と仲が悪かったら人生楽しくないぞと私は思う。隣の人が屁をしたら臭いけど、その位は我慢しよう。
記:2019.7.21 ガジ丸 →沖縄の生活目次
参考文献
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行