中核派活動家大坂正明被告の隠避・逃亡ほう助で66歳と44歳の中核派非公然活動家が逮捕された。
自分が利用する電車の駅では、時折70歳前後の集団が共産党のビラ配りをしている。また、今回の衆院選の投票行動で「立民」に投票したのは50~60代の世代が最も多かったとも分析されている。新左翼・心情三派という言葉が脚光を浴び、学生運動が若者の一種のトレンドであった時代を生き、「イチゴ白書をもう一度」に歌われたように就職を機に資本主義の尖兵となって経済成長を担なうとともに、共産主義社会の変質と終焉をつぶさに見たであろう世代の終の選択が、ビラ配りの活動や立民への投票であることに違和感を感じるものである。マルクス主義は若いうちにかかるハシカのようなもので、皆が罹かるが完治すると聞いていたが、病根は根深く、病原菌は根強く生き続けているようである。しかしながら、周囲を見渡せば資本主義の恩恵を受けてか栄耀栄華を露にする傍ら、共産党のポスターを塀に掛ける家を多く見かけるが、住人は自分の信条と行動にどのような折り合いをつけているのだろうか。それとも矩を踰えない年齢まで、心情を隠して生きていることに敬意を捧げるべきなのだろうか。
昨日「宗教は阿片である」を至言としたが、今日はオールド・コミュニストに対して「共産(社会)主義は、ヘロインである」と結言したい。