このところ、ほぼ毎日「ゲリラ豪雨」という言葉・報道を耳にする。
以前には「夕立」と云っていたものを当世風に言い換えただけだろうと思っていたが、漸くにネットで調べてみた。
結論から書くとウエザーニュースが書いている《両者ともに「急激に発達した積乱雲がもたらす同じもの」で、強いて挙げるとすれば「夕立の語源には諸説あるものの主として夕方に降っていたために「夕立」と呼ばれるようになったが、昨今では時間に拘わらず降るようになったので「ゲリラ豪雨」と呼ばれるようになった》が正解であるらしい。
とは云ううものの、記憶にある夕立は夏休み中に溜池で泳いでいた時や蝉取りの真っ最中であり、10年ほど前でもゴルフの真っ最中に経験したので、「夕立は主として夕方に降る」についても少なからず疑問には感じる。
更にウエザーニュースは《どちらも、影響するのは地上の空気と上空の寒気の温度差によって大気の状態が不安定になるのがまず必要な要素です。風の集まり具合と水蒸気の量も関係します。以前は真夏・昼間の暑い空気がそのメカニズムで夕方に雨を降らせていましたが、現在は、温暖化や、エアコンの室外機が放出する熱などが原因のヒートアイランド現象などで、地上の空気が昼間に限らず暖められるようになりました》と続けているので、夕立とゲリラ豪雨には「地表の空気を温める熱源の違いによる」という解釈も成り立つようでもある。
これらのことから、実感・歳時記ともに夕立は夏であるが、ゲリラ豪雨については季節に関係しないので将来に亘って歳時記に記載されないのではないだろうか。
また、ゲリラ豪雨には「雹」の映像を伴って報じられることが多いが、自分は「雹」に遭遇したのは1度きりである。これまで内陸部での勤務・生活経験が少ないからであろうが、ただ1度の経験も昭和30年代後半の広島県の呉基地勤務中であったので、海沿い地域でも降雹はあり遭遇は単なる運の問題であるのかも知れない。雹に依る農作物被害や愛車や屋根瓦の損傷には同情を禁じ得ないが、さりとて雹を伴うゲリラ豪雨を防ぐ手段はなく、気象庁の予報を信じて何らかの手当を講じることしかないように思える。
大方の人は周知のことを今更ながらに書いたことを反省して、「閉店ガラガラ。ワォ!!」・・・これも古い。