希望の党が、第1次公認候補者を発表した。
憲法改正と安全保障関連法賛成を神像とする踏み絵をクリアした民主党前議員50名以上が名を連ねている。解散前の衆院民主党勢力が90名弱であったことを考えると、現時点で半数以上が吸収されたことになる。こうなると、民主党が構成員の半数以上が賛成している踏み絵2要件の国会審議で、党として反対したことが理解できない。党議としては参院意見も反映されるため、この数字だけで判断するのは的外れかもしれないが、反対行動は上層部の護憲原理主義者への盲従の結果でであったのか、はたまた、今回の踏み絵を議席維持の方便として面従腹背で切り抜けたのか、疑問の残る公認者選定と思う。おそらく、総選挙後における希望の党の国会活動では党議違反や党内党の出現が相次いで、迷走を始めるであろうことは十分に予測されるし、加えて小池党首が院内活動できない状態が拍車をかける結果となるだろう。
洋の東西を問わず、戦国期には「刀折れ矢尽きた」末の投降者には名誉や助命が与えられるが、風見鶏的降者や栄達を求めての降者は一顧だにされないのが一般的であった。安易に妥協する者は風向きが変われば再び裏切るからであり、希望の党に合流した民主党員にも同じ匂いを嗅ぐ思いである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます