昨日は。失われたダ・ヴィンチの作品と神話について紹介したが、本日はその続編である。
ダ・ヴィンチが先鞭をつけて開拓した「レダと白鳥」のテーマは、その後多くの画家が目指すこととなったようである。
紹介する9枚は、いずれもWikipedia「レダと白鳥」の項に掲載されているものであるが、高名(自分が知っている)・無名(自分が知らない)を問わず、更には印象派や20世紀前半のフォービズムの画家まで「レダ」に取り組んでいることを思えば、時代を超えて描き続けられたようで、これ以外にも更に多くの作品があるように思えるので、今後の美術館ネット訪問が楽しみである。
また、中世ではダ・ヴィンチを含めレダの子供まで描いているのに対して、時代が進むとレダと白鳥の交歓に限って描かれているのも興味深い。
自分が知らないだけであるかもしれないが、江戸末期に西洋画(油絵)が伝来したものの日本の洋画壇では渡来文化を換骨奪胎して薬篭に収める日本人の特質は発揮されず、日本神話を油彩表現した・する画家は現れなかったように思っている。
次回の作画モチーフは日本神話とすることも考えたが、想像力が及ばないとともに画力も不安であるのであきらめた方が賢明だろう。
ヤコポ・ダ・ポントルモ(ウフィツィ美術館蔵)
ブーシェ(スウェーデン国立美術館蔵)
バッキアッカ(ベーニンゲン美術館蔵)
シャルル・ネグレ(プロヴァンス美術歴史博物館蔵)
ヴェロネーゼ(フェッシュ美術館蔵)
コレッジョ(ベルリン絵画館蔵)
アンドレア・デル・サルト(ベルギー王立美術館蔵)
セザンヌ(所蔵先不明)
イェジー・ヒュルウィッツ(ワルシャワ国立美術館蔵)
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