老いとは静かに潜行して人の心や体を蝕んで行くようです。そして雪崩か予期せぬ地盤沈下のように突然に現れ人の人格を崩壊させるようにに思えてきます。
上の姉と携帯のショートメールで連絡を取り合っていたのですが、本当は今入院しているのと云ってきました。昨年10月88歳になりました。1年前車の運転はやめましたが、家事その他何でも自分でしなければ気が済まない強い人です。多分甥には入院のことを口止めしてたのでしょう、電話すると最初甥は'どうしたのですか'ととぼけた対応でしたが、ゆうべは姉の頑固さに困り果てたように電話してきました。甥は両親の部屋も作ってあり、姉も夫が体を動かせる間は毎週通って宿泊していましたから、そこの生活には慣れているのですが、そこには行きたくなと駄々をこねているのです。一人住まいの家は広くて、たとえ使うのは一部屋だとしてもなぜか寒々としています。病院側は入院は原則1週間なので来週火曜日にできたら退院してくださいと言っているそうです。困り果てているおいの言葉に私は答えるすべがありません。看護婦となり戦争を経験してきた姉には歯が立ちません。甥の所に行けと説得する自信がありません。今どうメールするか悩んでいます。
私自身も老いが私の中で静かに進行しているのは感じています。それが衝撃的に現れる前に自分はなにをしておかなくてはいけないのかと、わが身に問いかけます。昨年は必死で寝ても覚めても児童小説の翻訳を続けました。仕上がった途端、気が抜けたのでしょうか、激しい頭痛と首の痛さにに襲われ、10日ほど眠ってばかりいました。もう一作、訳したい本があります。ようやく気を取り直し、また翻訳を開始したところでした。
さて、姉にどんなメールをしようかと悩んでいます。彼女は自分の意志だけでは自分の生活を維持できないと合理的に判断する力を最早失っているように私は感じています。老いとは個人の意思とは無関係に訪れるものだと思うのですが・・・。
上の姉と携帯のショートメールで連絡を取り合っていたのですが、本当は今入院しているのと云ってきました。昨年10月88歳になりました。1年前車の運転はやめましたが、家事その他何でも自分でしなければ気が済まない強い人です。多分甥には入院のことを口止めしてたのでしょう、電話すると最初甥は'どうしたのですか'ととぼけた対応でしたが、ゆうべは姉の頑固さに困り果てたように電話してきました。甥は両親の部屋も作ってあり、姉も夫が体を動かせる間は毎週通って宿泊していましたから、そこの生活には慣れているのですが、そこには行きたくなと駄々をこねているのです。一人住まいの家は広くて、たとえ使うのは一部屋だとしてもなぜか寒々としています。病院側は入院は原則1週間なので来週火曜日にできたら退院してくださいと言っているそうです。困り果てているおいの言葉に私は答えるすべがありません。看護婦となり戦争を経験してきた姉には歯が立ちません。甥の所に行けと説得する自信がありません。今どうメールするか悩んでいます。
私自身も老いが私の中で静かに進行しているのは感じています。それが衝撃的に現れる前に自分はなにをしておかなくてはいけないのかと、わが身に問いかけます。昨年は必死で寝ても覚めても児童小説の翻訳を続けました。仕上がった途端、気が抜けたのでしょうか、激しい頭痛と首の痛さにに襲われ、10日ほど眠ってばかりいました。もう一作、訳したい本があります。ようやく気を取り直し、また翻訳を開始したところでした。
さて、姉にどんなメールをしようかと悩んでいます。彼女は自分の意志だけでは自分の生活を維持できないと合理的に判断する力を最早失っているように私は感じています。老いとは個人の意思とは無関係に訪れるものだと思うのですが・・・。