6月12日はエスペラントの日です。この日は日本にエスペラントがやってきたことを記念する日で、その日の前後に記念公開講演会がエスペラント協会の会館で行われます。今年は6月21日(日)にあります。
講演者は一橋大学名誉教授:田中克彦氏と京都大学人文科学研究所/白眉センター準教授ビル・マク氏です。
田中氏は『異端の言語エスペラント』の著者で以前この本に関する講演がありました。韓流ドラマが好きとのことでトテモ面白い講演でした。こんどは大島義夫氏についてだそうです。エスペラントの初歩の指導を受けた以外は独学に等しい私は大島義夫氏の著『エスペラント講座(3巻)』を指導書として長いこと活用していました。もう50年以上前のことですが大島義夫氏のお嬢さんにお会いしたことがあります。伊東三郎氏の入門講習会に見学に見えていました。まだ高校生で夜遅いので一緒に帰るようにと言われ、私はいつもは山手線で帰るのですがこの日は都電で渋谷まで一緒に帰りました。やはりエスぺランティストになったのだろうかと本を読むたびに思ったものです。健在でしたらもう70歳を超えた年齢です。
Bill Mak氏の講演は梅棹忠夫氏についてだそうです。もう古い話ですが梅棹氏の講演を日本大会で聞いたことがあり、失明した当時の随筆『まだ夜は明けぬか』(題名に記憶違いがあるかもしれませんがご容赦を!)読んだことがあります。どんな話が聞けるのかとても楽しみです。
ビル・マク氏個人とは2008年ロッテルダムでの世界大会前に訪れたエスペラント市ヘルツベルグで会いました。散歩しながら話をしたのですがエスペラントは流暢で早口なのにとても聞き取りやすかったです。当時は学生で中国の研究をしているが古い資料はドイツの方があるのでドイツに来ていると話していました。東京で行われた日本大会の際、会場の外で偶然会い挨拶を交わしましたが、まさか日本で働いているとは知りませんでした。梅棹氏についてどんな話をしてくれるか楽しみです。
この講演会は公開講演会です。ビル・マク氏の講演は通訳つきです。エスペラントに興味はなくとも、たとえば梅棹氏について知りたいとか思っている方は聞きにいらしてください。エスペラント界がどんなところか覗いてほしいが私の本心ですが。
エスペラント会館は地下鉄東西線早稲田駅出口1番徒歩2分です。参加費は500円です。
問い合わせ先:日本エスペラント協会
esperanto@jei.or.jp
私は年に1度くらいは協会を訪れようとできる限り参加しています。今年も申し込みました。会場は狭いです。申し込みはお早めに!