専門家「若い森に戻す必要」
雑木林を代表するブナ科のコナラやミズナラなどが枯れる「ナラ枯れ」の被害が、全国に広がっている。独立行政法人「森林総合研究所」によると、被害は26府県に及び、東海3県でも2000年代半ばから目立ってきた。「カシノナガキクイムシ」が媒介する菌が原因だが、効果的な防除方法は見つかっていない。カシノナガキクイムシが高齢で幹の太い樹木を好むことから、専門家は「里山の放置が被害拡大につながっている」と指摘する。
愛知県では06年に名古屋市名東区の猪高緑地でカシノナガキクイムシによるナラ枯れが確認され、昨年は瀬戸市や春日井市など県西部を中心に約408ヘクタールで被害が出た。同県は今年の被害状況を調査中だが、昨年より拡大している可能性があるという。
同県犬山市の入鹿池周辺でも目立っており、湖畔の雑木林の一部が茶色く変色している。父親の代から貸しボート店を営む小川英雄さん(67)は、「7月になって一気に枯れ始めた。去年はこんなことはなく、今年が初めてだ」と驚いている。
岐阜県では1990年代後半に揖斐川町で確認され、昨年度の被害面積は郡上市や飛騨市を中心に約95ヘクタールに上った。三重県でも07年に桑名市と南伊勢、紀北町の約4ヘクタールで被害が確認された。昨年は2・4ヘクタールにとどまったが、被害エリアはいなべ市など県北部で拡大しつつある。
(中略)
ナラ枯れの拡大について、森林総合研究所関西支所の黒田慶子・地域研究監は「里山の放置」を挙げる。ナラなどは薪(まき)として、かつては太くなる前に伐採されることが多かった。黒田研究監は「里山が放ったらかされ、太い木が増えたために被害が広がっている。薬剤注入などの対応策もあるが、里山を再生して、カシノナガキクイムシが大繁殖しないような若い森に戻す必要がある」と指摘している。
以上 (2010年8月23日 読売新聞)から引用。
以前にもナラ枯れについて、記事をのっけましたが事態はかなり深刻です。
ナラ枯れ5割増 被害木周辺伐採も 読売新聞 地域・鳥取 2010年9月1日 など多数記事があります。
今年の猛暑とあいまって急速に里山が変わりつつあります。行き着くとこまで行かないとどうしようも無いかもしれませんが・・・。確実に、関係の無いと思っている方々にも関係してくる話です。自然界は循環していますから。
その国にはその国にあった生活スタイルがあるはずです。なんども書いていますがわずか60年です。60年ですべてが変わってしまった。間に合うか間に合わないか・・・。
少なくとも人として生活しようじゃありませんか。
人として生活するとは?
少なくとも利益優先で生きる事ではないと思います。約60年で変化した環境は、やはり戻るのに同じ時間がかかる。それが、自然です。
あくまでも個人的意見ですので。
雑木林を代表するブナ科のコナラやミズナラなどが枯れる「ナラ枯れ」の被害が、全国に広がっている。独立行政法人「森林総合研究所」によると、被害は26府県に及び、東海3県でも2000年代半ばから目立ってきた。「カシノナガキクイムシ」が媒介する菌が原因だが、効果的な防除方法は見つかっていない。カシノナガキクイムシが高齢で幹の太い樹木を好むことから、専門家は「里山の放置が被害拡大につながっている」と指摘する。
愛知県では06年に名古屋市名東区の猪高緑地でカシノナガキクイムシによるナラ枯れが確認され、昨年は瀬戸市や春日井市など県西部を中心に約408ヘクタールで被害が出た。同県は今年の被害状況を調査中だが、昨年より拡大している可能性があるという。
同県犬山市の入鹿池周辺でも目立っており、湖畔の雑木林の一部が茶色く変色している。父親の代から貸しボート店を営む小川英雄さん(67)は、「7月になって一気に枯れ始めた。去年はこんなことはなく、今年が初めてだ」と驚いている。
岐阜県では1990年代後半に揖斐川町で確認され、昨年度の被害面積は郡上市や飛騨市を中心に約95ヘクタールに上った。三重県でも07年に桑名市と南伊勢、紀北町の約4ヘクタールで被害が確認された。昨年は2・4ヘクタールにとどまったが、被害エリアはいなべ市など県北部で拡大しつつある。
(中略)
ナラ枯れの拡大について、森林総合研究所関西支所の黒田慶子・地域研究監は「里山の放置」を挙げる。ナラなどは薪(まき)として、かつては太くなる前に伐採されることが多かった。黒田研究監は「里山が放ったらかされ、太い木が増えたために被害が広がっている。薬剤注入などの対応策もあるが、里山を再生して、カシノナガキクイムシが大繁殖しないような若い森に戻す必要がある」と指摘している。
以上 (2010年8月23日 読売新聞)から引用。
以前にもナラ枯れについて、記事をのっけましたが事態はかなり深刻です。
ナラ枯れ5割増 被害木周辺伐採も 読売新聞 地域・鳥取 2010年9月1日 など多数記事があります。
今年の猛暑とあいまって急速に里山が変わりつつあります。行き着くとこまで行かないとどうしようも無いかもしれませんが・・・。確実に、関係の無いと思っている方々にも関係してくる話です。自然界は循環していますから。
その国にはその国にあった生活スタイルがあるはずです。なんども書いていますがわずか60年です。60年ですべてが変わってしまった。間に合うか間に合わないか・・・。
少なくとも人として生活しようじゃありませんか。
人として生活するとは?
少なくとも利益優先で生きる事ではないと思います。約60年で変化した環境は、やはり戻るのに同じ時間がかかる。それが、自然です。
あくまでも個人的意見ですので。