ゴエモンのつぶやき

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障害ある元受刑者の地域生活支援 全国初、南高愛隣会が定着センター開所

2009年01月21日 00時27分35秒 | 障害者の自立
 雲仙市の社会福祉法人「南高愛隣会」(田島良昭理事長)は十九日、長崎市茂里町の県総合福祉センターに、元受刑者の障害者らを保護観察所と連携して福祉サービスにつなげる「地域生活定着支援センター」を、全国で初めて開所した。

 支援センターをめぐっては、政府もすべての都道府県での設置を目指し、今国会に関連予算を提出しており、南高愛隣会は今年七月にも県から正式に事業を委託される見通し。それまで愛隣会の事業として実施する。

 田島理事長は二〇〇六年度から三年間、厚生労働省の研究班として罪を犯した障害者の地域生活支援について調査。それによると、調査対象の十五刑務所の受刑者二万七千人のうち四百十人に知的障害またはその疑いがあり、うち療育手帳を持っているのはわずか6%。四百十人のうち70%が再犯者で、三人に一人が三カ月以内に罪を犯していた。

 田島理事長はセンターの開所式で「障害者が刑務所を出所しても誰も支援してくれず、食べ物も住むところもないまま、また食べ物を盗んでしまう。刑務所が一番安心できるという人も多い。刑務官も何もしてあげられず、絶望的な思いを抱いている。福祉で支える仕組みを長崎から発信したい」と訴えた。

 センターのスタッフは南高愛隣会の職員四人で、センター長は厚労省研究班の一員、酒井龍彦氏。さらに更生保護業務の経験者一人が加わる予定。刑務所や少年院などから福祉施設への受け入れ相談、受け入れ施設の処遇面の評価、施設職員の研修、福祉サービス利用について行政との調整などに取り組む。電話は095・813・1332。

障害者の外出マップが手助け 足利、バリアフリーの店など257カ所

2009年01月21日 00時26分54秒 | 障害者の自立
 【足利】障害者の外出を支援しようと、ボランティアグループ「足利黄色いハンカチの会」(多田喜代司会長)と足利障害者相談支援センターは、市内の施設のバリアフリー状況を紹介する「お出かけマップ IN 足利」を発行した。約四年前に作製したマップに、新たな情報を加えた第二弾。旧市内から全市内に範囲を広げ、医療機関、飲食店など計二百五十七カ所を取り上げるなど、きめ細かな内容となっている。

 両団体は二〇〇五年二月、第一段のマップを作製。市内の旧国道50号沿いの商店街を約二年かけて調査し、店の入り口の段差やトイレの設置状況などの情報を紹介した。

 作製後、障害者から「車いすでも入れる歯医者はありますか?」との問い合わせもあり、医療機関にバリアフリー状況を尋ねるアンケートを実施。第二弾では、地区別に歯科医院、産婦人科医院など七十八カ所について(1)点字案内板(2)車いす移動(3)エレベーター-など十四の情報を掲載した。

 飲食店は新たに市社会福祉協議会の広報紙で公募。「そば・うどん」「ラーメン」「レストラン」など種類別に七つに分けて、入り口の段差の状況、ドアの種類、車いす移動など二十一の情報をオリジナルマークで紹介。手話や補助犬の同伴が可能かなどソフト面での対応も触れられている。

 作製に携わった足利障害者相談支援センターの長秀紀さん(35)は「障害のある方のみならず、多くの人に見ていただきバリアフリーに関心を向けるきっかけにしてほしい」と話している。

 マップはA4判、四十四ページで千部作製。希望者は二百円程度の寄付を行う。問い合わせは同センター電話0284・44・0307へ。