ゴエモンのつぶやき

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丈夫ですくすく よく育つ 障害者丹精 花の苗好評

2010年04月15日 00時53分20秒 | 障害者の自立
松山「はばたき授産園」 毎日6時間世話 「出荷が一番うれしい」

 松山市中野町の知的障害者入所授産施設「はばたき授産園」の入所者らが栽培する花の苗の売れ行きが好調だ。ビニールハウスの外に出して日光や風にあてるなど手間を掛けて世話をすることで、丈夫でよく育つ苗に仕上げたことが口コミで評判となった。マリーゴールドやパンジーなど年間約100万ポットを県内や香川県などに出荷しており、入所者らは「きれいな花を、一人でも多くの人に届けたい」と意気込んでいる。(山田果生)

 同園は、障害者の自立を支援している松山市の社会福祉法人「宗友福祉会」(丹生谷宗久理事長)が1990年に設立。入所者の職業訓練のため自動車解体、木工作業などの委託作業に取り組んできた。

 アスパラガスなどの栽培も行っていたが、種まきと収穫の時以外は仕事がほとんどないため、10年ほど前から、種まきから出荷まで2~3週間で済み、ポットへの移植や水やり、出荷準備など様々な仕事がある花の苗の栽培を始めた。

 近くの農家や園芸会社に通って栽培方法を学び、マリーゴールドやサルビアから始めた。最初の年の出荷量は約2万ポットだったが、栽培規模や花の種類を徐々に拡大。現在では、約7000平方メートルの敷地で、春から夏にかけてはペチュニアやサルビアなど9種類、秋にはパンジーとビオラを栽培しており、入所者や通所者約50人が、午前8時半から約6時間の作業に携わっている。

 年間約4000万円を売り上げるまでになった人気の秘密は、苗の丈夫さと、成長の早さだ。

 室温の高いハウス栽培では、苗の丈が伸びすぎることを防ごうと成長抑制剤を使うことが常識だが、同園では、出荷後も1、2週間は成長が抑えられたままになる同剤を使わずに栽培している。

 ハウス内で約2週間育ててからポットに移植し、ハウス外に運び出して屋外の棚に並べて日光や風に直接あてる。大量の苗を手作業で外に出す面倒な作業を行うことで、適度な生育速度となり、しっかりと根のはった苗に成長。抑制剤を使っていないため、出荷直後からすくすくと育つという。

 この時期、入所者らは種まきやポットへの植え替え作業に追われる。秋山千鳥さん(53)は「種をまいたり、苗を植え替えたりと色々な仕事ができて楽しい。きれいに育った花を出荷する時が一番うれしい」と笑顔を見せる。

 同園では今後、キュウリなどの野菜の苗作りにも力を入れるとしており、丹生谷理事長は「入所者が自分たちのペースで得意な仕事をすることができる上、より良くするために工夫する面白さがある。障害者が働くチャンスを増やしていきたい」と期待している。

 問い合わせは同園(089・963・3772)。

(2010年4月14日 読売新聞)

2.2万人を導く 世界初「盲聴導犬」訓練中、滋賀の聴覚障害者施設

2010年04月15日 00時50分28秒 | 障害者の自立
 視覚と聴覚の重複障害者「盲ろう者」が利用できる補助犬「盲聴導犬」の訓練に、滋賀県守山市の聴覚障害者施設が取り組んでいる。盲導犬や、聴覚障害者をサポートする聴導犬はすでに実用化されているが、厚生労働省によると、盲聴導犬は世界的にも例がないという。施設では「社会から孤立しがちな盲ろう者の生活やコミュニケーションに役立つ補助犬を育てたい」と意気込んでいる。

 訓練に取り組むのは「びわこみみの里」(守山市水保町)。施設に通う滋賀県草津市の盲ろう者、岡田昌也さん(44)が、家族らの介助がなければ外出が困難なため「補助犬を使って自由に歩きたい」と望んだのがきっかけ。昨年4月から厚労省の補助事業で訓練を始め、補助が終了した今年4月以降は寄付金などをもとに継続している。

 盲導犬に多く用いられているラブラドール・レトリバーを採用。盲導犬を訓練している「京都ケアドッグステーション」(京都府長岡京市)の訓練士、仲川愛さん(26)が、岡田さんとともに週1回、施設内で調教を続けている。

 盲聴導犬の育成で難しいのは、盲ろう者が犬に触れることで指示を出したり、車の接近など危険を感じ取ったりすること。このため、犬の顔に手で触れて進む方向を示すほか、犬に特殊な誘導器具をつないで、犬の動きを感じ取りやすくした。

 手をたたいて音を出すことで犬を近づける工夫をするなど、根気よく続けた訓練が実を結び、岡田さんと犬のリズムも合ってきた。岡田さんは、机などの障害物を前に立ちどまる犬の動きをきちんと感じ取り、施設内を歩き回れるようになったという。「最初はうまくいかなかったが、互いに成長した」と進歩を実感する。

 厚労省によると、盲導犬は全国で千頭以上、聴導犬は昨年8月調査で19頭。盲聴導犬の実用例は「世界的にも聞いたことがない」(同省担当者)という。

 盲ろう者が犬のサポートだけで外出するには危険な状態で、飼育方法の確立や法整備が課題。中村正所長は「盲ろう者の障害の程度に応じた犬も育成し、実用化へ努力したい」と話した。

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 【用語解説】盲ろう者

 視覚と聴覚の重複障害者。「視聴覚二重障害者」「ろう盲者」とも呼ばれ、障害の程度によって全盲ろう▽盲難聴▽弱視ろう▽弱視難聴に大別される。厚生労働省の平成18年身体障害児・者実態調査では、国内の推計人数は約2万2千人。コミュニケーションや移動の困難さのため社会から孤立し、行政サービスなどを受けられないケースも多いとされる。

MSN産経ニュース

障害者の就労を支援、「ワークステーション」設置 /山口

2010年04月15日 00時47分46秒 | 障害者の自立
◇事務作業に臨時職員採用へ

 宇部市は来月6日、働く意欲のある障害者を支援する「障害者就労ワークステーション」を市役所本庁1階に設置する。市は「中四国地方の市町では、初の取り組み」という。

 同ステーションは、久保田后子市長のマニフェストの一つ。業務内容は、役所内での封筒への封入やデータ入力作業など事務作業。対象は、知的障害や発達障害者で、当面4人程度が働く予定。60人近くの応募があり、17、18の両日に面接や実技試験などを行う。合格者は、5月から2カ月間の試用後、来年3月末まで臨時職員として採用される。翌年度末まで雇用延長される場合もあるという。

毎日新聞 2010年4月14日 地方版