障害のある人たちに働く喜びを感じてもらおうと、福山市神辺町の障害者支援事業所が24日、ジェラートの移動販売を始める。地元産の牛乳や果物を使い、保存料の入っていない安全安心のジェラートを、販売車で運んでイベント会場などを回る計画だ。事業所は「施設の利用者が地域の人とかかわり、コミュニケーションを深めるきっかけにしたい」と話している。(広津興一)
ジェラートの販売を始めるのは、同町東中条にある社会福祉法人「ゼノ」少年牧場の障害者支援事業所ゆめサポート・バク。
バクでは、知的障害があって通所している約30人の就労支援を続けてきた。以前はペットフードの袋詰めや箱詰め作業などの「下請け作業」をしていたが、作業の受注は親会社の経営状況に左右されやすく、不況になると、とたんになくなる。仕事を覚えていても作業がないために畑づくりなどに回らされ、障害者にとって自分の役割が分かりづらかった。そこで、障害者ができる仕事を確保しようと、安芸高田市の社会福祉法人が展開するアイスクリーム販売を参考に、ジェラート販売に取り組むことにした。
バクは福山市の中心部から離れているため、車による移動販売を選び、車内でも立ったまま作業がしやすいよう日本財団の助成で宅配便の車を改造した。
店の名前は「アルコジャーノ」と命名。イタリア語で虹や架け橋を意味する「アルコバレーノ」と、職人の「アルディジャーノ」をかけ合わせた。人を結ぶ架け橋と、その橋をつくる職人という意味を込めたという。
商品の種類はミルク、バニラ、ストロベリー、レモン、抹茶、チョコレートの6種類。原材料の牛乳とイチゴは福山産、レモンは尾道・瀬戸田産を使用する。カップとコーンがあり、1個280円。
施設の利用者約30人のうち7人と職員が昨年末から連日、ジェラートづくりの腕を磨き、声を出して接客したり、注文を聞き取ったりする訓練を重ねている。24日に福山市中心部の福山本通商店街である「とおり町まつり」でデビューし、29日には連合広島福山地域メーデー、5月は福山ばら祭会場にも出店する。
バクの池田真吾施設長(28)は「人々と触れ合い、指導も受けながら仕事に取り組む中で施設の利用者も成長していければ」と話している。ジェラートは卸販売もできる。問い合わせはバク(084・960・2256)へ。
朝日新聞
ジェラートの販売を始めるのは、同町東中条にある社会福祉法人「ゼノ」少年牧場の障害者支援事業所ゆめサポート・バク。
バクでは、知的障害があって通所している約30人の就労支援を続けてきた。以前はペットフードの袋詰めや箱詰め作業などの「下請け作業」をしていたが、作業の受注は親会社の経営状況に左右されやすく、不況になると、とたんになくなる。仕事を覚えていても作業がないために畑づくりなどに回らされ、障害者にとって自分の役割が分かりづらかった。そこで、障害者ができる仕事を確保しようと、安芸高田市の社会福祉法人が展開するアイスクリーム販売を参考に、ジェラート販売に取り組むことにした。
バクは福山市の中心部から離れているため、車による移動販売を選び、車内でも立ったまま作業がしやすいよう日本財団の助成で宅配便の車を改造した。
店の名前は「アルコジャーノ」と命名。イタリア語で虹や架け橋を意味する「アルコバレーノ」と、職人の「アルディジャーノ」をかけ合わせた。人を結ぶ架け橋と、その橋をつくる職人という意味を込めたという。
商品の種類はミルク、バニラ、ストロベリー、レモン、抹茶、チョコレートの6種類。原材料の牛乳とイチゴは福山産、レモンは尾道・瀬戸田産を使用する。カップとコーンがあり、1個280円。
施設の利用者約30人のうち7人と職員が昨年末から連日、ジェラートづくりの腕を磨き、声を出して接客したり、注文を聞き取ったりする訓練を重ねている。24日に福山市中心部の福山本通商店街である「とおり町まつり」でデビューし、29日には連合広島福山地域メーデー、5月は福山ばら祭会場にも出店する。
バクの池田真吾施設長(28)は「人々と触れ合い、指導も受けながら仕事に取り組む中で施設の利用者も成長していければ」と話している。ジェラートは卸販売もできる。問い合わせはバク(084・960・2256)へ。
朝日新聞