聴覚障害者協の要望実現
高知県議会の議会運営委員会が26日開かれ、6月定例議会から、本会議場の傍聴席に手話通訳者を配置することを決めた。今年3月、県聴覚障害者協会のメンバーらが、県議会を傍聴したのをきっかけに要望し、実現した。全国ではすでに28都道府県で、手話通訳者の配置や、映像での手話通訳を行っている。
事前に希望者から申し出があれば、同協会に依頼して手配する。この日の委員会では、委員らが全会一致で賛成。今後、申し込み方法などを決める。
県聴覚障害者協会(山中睦子会長)のメンバーら約10人が今年3月、県ろう学校など県教委の特別支援学校再編計画についての一般質問などを、手話通訳者を伴って傍聴。いつでも通訳者を配置する必要性を感じ、要望した。
県の説明では、手話通訳は交代であたるため2時間で3人の手話通訳者を用意する必要があり、1人当たり2時間で5000円の人件費と、場合により交通費がかかる。県内には82人の手話通訳者がおり、うち17人が手話通訳士の国家資格を持っている。
大阪、福井、三重の3府県は、手話通訳者を議会中に常時配置するか、待機させている。神奈川や京都、徳島など23道府県では事前申し込みがあれば応じ、東京都と熊本県は傍聴席で手話通訳の映像を見られるようにしている。
山中会長は「県議会についてはニュースで知ることしかできなかったが、どのような流れで施策が決まっていくのかを知ることも大切。対応が早くて良かった。議会の福祉への関心は高く、委員会でも手話通訳者を用意してもらえれば」と期待した。
(2010年04月27日 読売新聞)
高知県議会の議会運営委員会が26日開かれ、6月定例議会から、本会議場の傍聴席に手話通訳者を配置することを決めた。今年3月、県聴覚障害者協会のメンバーらが、県議会を傍聴したのをきっかけに要望し、実現した。全国ではすでに28都道府県で、手話通訳者の配置や、映像での手話通訳を行っている。
事前に希望者から申し出があれば、同協会に依頼して手配する。この日の委員会では、委員らが全会一致で賛成。今後、申し込み方法などを決める。
県聴覚障害者協会(山中睦子会長)のメンバーら約10人が今年3月、県ろう学校など県教委の特別支援学校再編計画についての一般質問などを、手話通訳者を伴って傍聴。いつでも通訳者を配置する必要性を感じ、要望した。
県の説明では、手話通訳は交代であたるため2時間で3人の手話通訳者を用意する必要があり、1人当たり2時間で5000円の人件費と、場合により交通費がかかる。県内には82人の手話通訳者がおり、うち17人が手話通訳士の国家資格を持っている。
大阪、福井、三重の3府県は、手話通訳者を議会中に常時配置するか、待機させている。神奈川や京都、徳島など23道府県では事前申し込みがあれば応じ、東京都と熊本県は傍聴席で手話通訳の映像を見られるようにしている。
山中会長は「県議会についてはニュースで知ることしかできなかったが、どのような流れで施策が決まっていくのかを知ることも大切。対応が早くて良かった。議会の福祉への関心は高く、委員会でも手話通訳者を用意してもらえれば」と期待した。
(2010年04月27日 読売新聞)