ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

高架下 小さな絵画展

2011年12月04日 02時18分30秒 | 障害者の自立
清掃始め2年 不法投棄が激減

 東名高速道路の高架下で、御殿場市や裾野市、小山町の作業所に通う障害者たちが2年前から地道な清掃作業を続けている。作業開始後間もなく、御殿場市竈(かまど)の高架下に、施設利用者たちが制作した富士山のちぎり絵を飾ったところ、それまで悩まされていた布団や空き缶などの不法投棄物が大幅に減り、その状態が今も続いている。清掃の委託元は「思わぬ効果でうれしい驚き」としている。(寺島真

 11月29日午前、社会福祉法人「ステップ・ワン」(御殿場市)の利用者11人と職員5人が、小さなカゴや軍手、カマを手に、御殿場市竈の敷地(約1000平方メートル)に入って作業を始めた。知的障害などがある利用者たちは、指示がなくても役割分担し、手際よく手で草を抜いたり、集められた草をトラックに運んだりする作業を進めた。

 作業は、中日本高速道路東京支社が障害者の就労支援のため、2市1町の障害者作業所に委託したもので、東名高架下2~4か所で、2009年秋から年1~4回行われている。

 ステップ・ワンの根上豊子理事長によると、作業を始めた時には、布団や空き瓶、傘などの不法投棄物が軽トラック1台分もあったが、絵を飾ってからは目に見えて減っていったという。

 作業を発注する同支社御殿場保全・サービスセンターの鈴木智之・保全担当課長は「不法投棄が減ったのはあの絵のおかげ」と、側道と高架下を仕切るフェンスに飾られている富士山のちぎり絵に目を向ける。

 絵は、09年秋に開催された県芸術祭への出展のため、ステップ・ワンの利用者全員で制作したもので、芸術祭が終わった後、作業所の玄関に掲出していた。

 この絵に気づいた鈴木課長が「作業所に飾るだけではもったいない。せめて人目に触れるところに」と、高架下に飾ることを提案。以来、絵が傷まないようにビニールで表面を覆い、同じ場所に飾り続けている。

 鈴木課長は「不法投棄がほとんどなくなったのは、絵が人の良心に働きかけるのかもしれない」と推測する。「絵がきれいだから」と高架下を散歩コースにしている住民もいるという。

 ほか3か所の高架下にも、障害者が描いた絵や、清掃作業の様子を写した写真が飾られており、同様に不法投棄や落書きがほとんどなくなったという。

 ステップ・ワンの根上理事長は「外に出て作業する喜びに加え、自分たちの絵が人目に触れる機会にもなる。しかも不法投棄がなくなるなんて何よりです」と笑顔を見せている。


作業現場に飾られた「ステップ・ワン」の利用者が描いた切り絵(11月29日午前11時13分、御殿場市竈で)

(2011年12月3日 読売新聞)

肢体不自由児・者の美術展:入賞者決まる

2011年12月04日 02時16分40秒 | 障害者の自立
 障害者の生きがいづくりと理解促進を目的に開かれている第30回肢体不自由児・者の美術展(日本肢体不自由児協会主催、厚生労働省・文部科学省・毎日新聞社会事業団など後援)で2日、特賞24点をはじめ122点の入賞者が決まった。表彰式は8日、川崎市市民ミュージアムで行われ、入賞作品は同日から11日まで同ミュージアム2階に展示される。特賞入賞者は次の通り。(敬称略)

 厚生労働大臣賞=舘野昌子(宇都宮市)、松原松子(兵庫県相生市)▽文部科学大臣奨励賞=外輪真歩(長崎県諫早市)、井長原大志(大阪市旭区)▽東京都知事賞=金子ゆかり(東京都世田谷区)、高橋葵(東京都板橋区)▽日本肢体不自由児協会賞=大岩裕司(大阪府豊中市)、島幸恵(東京都世田谷区)▽毎日新聞社会事業団賞=大橋一真(奈良県生駒市)、長崎真人(青森市)▽全国特別支援学校肢体不自由教育校長会賞=納谷祥太(北海道八雲町)、座間味光愛(沖縄市)▽全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会賞=佐藤侑希(福岡市西区)、田中鈴那(鹿児島市)▽全国肢体不自由児・者父母の会連合会賞=浦上哲也(甲府市)、船橋総一朗(青森市)▽NHK厚生文化事業団賞=川添百花(鹿児島県姶良市)、白戸駿平(青森市)▽朝日新聞厚生文化事業団賞=藤本ひかる(福岡県久留米市)、北野あいこ(島根県出雲市)▽NTTデータジェトロニクス国際賞=加藤海周(山形県上山市)、五石秋歩(広島市安芸区)▽オリックス賞=増田若奈(東京都青梅市)、古川篤志(青森市)

毎日新聞 2011年12月3日 東京朝刊


障害者週間の集い:東京・港区で開催

2011年12月04日 02時14分37秒 | 障害者の自立
 障害者に対する理解の促進を図る「障害者週間の集い」(内閣府、都道府県など共催、毎日新聞社会事業団など後援)が2日、東京都港区の日本学術会議講堂で開かれ、全国から公募した「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」の最優秀賞(内閣総理大臣賞)受賞者5人に、表彰状と後援団体から副賞が手渡された。各部門の最優秀賞は次の通り。(敬称略)

 《作文》小学生=美根雄馬(福岡県筑前町立東小田小6年)▽中学生=中村誠(福岡県糸島市立志摩中3年)▽高校・一般=旅誠一朗(富山県立高岡商業高2年)《ポスター》小学生=徳永萌花(鳥取市立宝木小1年)▽中学生=河村侑亮(山口県周南市立周陽中3年)

毎日新聞 2011年12月3日 東京朝刊


寄贈:障害者の外出に役立てて 自動車総連、支援施設に福祉車両を /山口

2011年12月04日 02時11分40秒 | 障害者の自立
 障害者の生活を支援する下関市秋根南町のNPO法人「らいと」(河本満幸代表)にこのほど、自動車産業の労働組合が集まる自動車総連が、軽乗用車を贈った。

 自動車総連は連合会員約77万人からカンパを募り、福祉団体に車などを寄贈している。らいとには、自動車総連を代表して三菱自動車ふそう労連が、車椅子用のスロープが付いた車1台を寄贈。同労連中央執行委員会の川島幸和・総務組織局長が、らいとを訪ねて目録を手渡した。

 らいとは、筋ジストロフィーを患うなど体に障害のある人や知的障害のある人ら約20人の生活支援にあたっている。河本代表は「障害者は公共交通機関を使うことに不安が大きいため、福祉車両があれば外出の機会も多くなります」と感謝していた。

 また、同総連に加盟する山口ダイハツ労組(浜田俊二執行委員長)もこのほど、下関市貴船町の福祉作業所マザーズホームにカンパで購入した軽乗用車を贈っている。

〔下関版〕毎日新聞 2011年12月3日 地方版



一歩・障害を越えて:バリアフリー基本構想 障害者らと状況把握--大和郡山 /奈良

2011年12月04日 02時06分07秒 | 障害者の自立
 ◇市は策定へ調査反映

 今年度中のバリアフリー基本構想策定を目指す大和郡山市は2日、公共施設や駅、歩道の段差などのバリア(障害)の現状や、点字ブロック設置などバリアフリーの取り組み状況を把握するタウンウォッチング(現地調査)を障害者らと一緒に実施した。

 大学生のスタッフを含めて3班に分かれ、市役所・社会福祉会館周辺、近鉄郡山駅周辺、JR郡山駅周辺を回った。

 市役所正面玄関から出た視覚障害者は早速、「点字ブロックの幅が狭い」「ブロックが途切れている場所があり危険」と注文。近鉄郡山駅近くでは、白杖が刺さる穴が開いた場所を確認した。

 バス停では、市コミュニティーバスの案内板に点字表示があることを初めて知った視覚障害者も。駅構内では、聴覚障害者から、電車の遅れなどトラブルの際に音声だけでなく、電光表示などで知らせてほしいという要望も出ていた。

 市は今回の調査で出た意見を基本構想に反映させる。

毎日新聞 2011年12月3日 地方版