ゴエモンのつぶやき

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D’LIVE:聴覚障害者ら川崎でイベント 「福島のためにダンスを」 /神奈川

2011年12月05日 01時23分21秒 | 障害者の自立
 ◇郡山活動拠点のD/FLAVOR、迫力ある舞台披露

 「ダンスを通じて福島が元気だと伝えたい」。川崎市川崎区のクラブチッタで3日、聴覚障害者らがダンスや手話による歌を披露するイベント「D’LIVE」が開催され、福島県を拠点に活動するダンスグループ「D/FLAVOR」が出演した。東京電力福島第1原発の事故で思うように練習できない日が続いたが、満員の観客約600人を前に、メンバーは迫力あるステージを披露した。

 「震災後、苦しいことも多かったが、それに負けない気持ちで頑張ってきた。福島のためにダンスを通してみんなと笑顔になれたら」。静まり返ったステージでメンバーの榊枝純一さん(30)=同県玉川村=が手話で語りかけた。その直後、一転してヒップホップの激しいビートが流れ、6人は息のあったダンスを繰り広げた。

 グループは07年に結成され、同県郡山市を拠点に活動。6人のメンバーのうち3人は聴覚に障害があり、体で音を感じたり、他のメンバーにタイミングを教えてもらいながら踊っている。震災で避難が必要なメンバーはいなかったが、安斎久人さん(31)=二本松市=は「当初はテレビでも手話通訳がなく情報が入らず不安だった」と振り返る。

 練習を再開できたのは5月中旬。生活はもとに戻りつつあるが、郡山市は県内でも空間放射線量が高く、以前のように野外で練習することは控えている。

 活動再開後は全国でチャリティーイベントに呼ばれることが増えた。それぞれ仕事の合間を縫っての活動だが、榊枝さんは「自分たちができることをやっていくことが大切。障害の有無に関係なくダンスの楽しさを知ってほしい」と訴える。

 イベントは障害者の運転免許取得に力を入れる自動車教習所「コヤマドライビングスクール」(東京都)が主催し、8回目の今年は15グループが出演。収益は被災地の聴覚障害者支援団体などに寄付するという。


毎日新聞 2011年12月4日 地方版

アンプティサッカー 初の日本選手権 健常者も体験会

2011年12月05日 01時18分06秒 | 障害者の自立

 片脚とつえで狙えゴール-。川崎市宮前区の「フロンタウンさぎぬま」で三日開かれた、事故や病気で片脚や片腕を失った障害者による「アンプティサッカー」の初の日本選手権大会。東京や神奈川のチームなど三チームが熱戦を繰り広げ、試合の合間には健常者が参加する体験会もあった。 


 アンプティサッカーは七人制。「クラッチ」と呼ばれる医療用のつえを支えに、ボールを追い掛け、つえと体がぶつかって競り合う激しいスポーツ。ゴールキーパーは腕を切断した人が担う。一試合、前後半各二十五分、ハーフタイム十分の計六十分間だ。


 体験会では、観客がつえを使い、片脚だけでボールをパス交換した。参加者は「腕の力だけで体を浮かせるからきつい。とても信じられない」、「(足を上げて)片脚にしても、もう片方の脚で自然にバランスをとってしまう。(片脚が)ないと難しいだろうな…」などと、つえを自由に操る選手に驚いた様子。


 大会主催の日本アンプティサッカー協会の春田克典会長は「来年イランで開かれる国際大会の代表選考も兼ねている」と話す。


 優勝した「F・C・ガサルス」のキャプテン新井誠治さん(41)は「脚や手が無くても激しいスポーツができる。切断してしまって落ち込んでいる人も、僕らをみて、希望を持って次の一歩を進んでほしい。障害は恥ずかしいことではない」と力強く語った。

2011年12月4日 東京新聞

障害者らボウリング楽しむ/高松紫雲LCが招待

2011年12月05日 01時07分22秒 | 障害者の自立
 高松紫雲ライオンズクラブ(平木元基会長)は4日、香川県高松市内のボウリング場で障害者とその家族らを招いたボウリング大会を開催。参加者は家族と一緒に懸命にボールを転がし、日ごろ楽しむ機会の少ないスポーツを満喫した。

 大会は、障害者と介護する家族らにリフレッシュしてもらおうと毎年行っており、今年で33回目。高松市肢体不自由児者父母の会(片岡美根子会長)の会員ら約80人を招待した。

 参加者は、家族らの助けを受けながら約1時間半にわたってゲームに挑戦。すべり台型の補助器具などを使って上手にボールを投げ、ピンが倒れるたびに大きな歓声を上げていた。

 昼食後は、マジックショーの観賞やビンゴゲームを行い、楽しいひと時を過ごした。


ボウリングを楽しむ参加者=香川県高松市内

2011/12/04 16:00 四国新聞

障害者手作り品1000点販売 鹿児島市

2011年12月05日 00時55分53秒 | 障害者の自立
 鹿児島県内の障害者施設で作る商品の展示即売会が3、4の両日、鹿児島市のイオンモール鹿児島であった。手芸品や工芸品など約1000点が並び、買い物客の目を引いた。
 障害者の就労を支援するNPO法人自立支援センターかごしまが障害者19 件週間(3~9日)に合わせ初めて開催。9つの施設の利用者が自ら店頭に立ち、商品をPRした。一輪挿しやカレンダーを販売した就労継続支援施設「ウェルカムあざみ」の永畑美保さん(36)は「品質には自信があるので、多くの人に知ってもらいたい」。
 買い物に来た同市の折田望さん(23)は「手作りの温かみがあり、どの商品も魅力的だった」と話した。 


障害者が手作りしたリースを手に取る買い物客=4日、鹿児島市東開町

(2011 12/04 21:15) 南日本新聞

防災:明日に備える 災害時の視覚障害者支援 地域の理解と共助意識 /兵庫

2011年12月05日 00時53分29秒 | 障害者の自立
 ◇情報提供方法の構築が必要

 災害時の視覚障害者のサポートのあり方について探るシンポジウム「アイライトフェア2011」(NPO法人神戸アイライト協会主催)がこのほど、神戸市中央区で開かれた。視覚障害者や支援者約150人が参加し、配慮すべき課題、問題点が次々と浮き彫りとなった。シンポを通じて重視するテーマの根幹となったのは、やはり「地域社会とのつながり」だった。

 阪神大震災では約8000人の視覚障害者が被災したとされる。倒壊した民家のがれきが生活道路をふさぎ、点字ブロックが壊れるなど歩き慣れた街の環境が一変。避難、救援のあり方などが課題となった。シンポでは、東日本大震災の被災地で視覚障害者の支援活動にあたった識者らが、さまざまな視点で意見を交わした。

 議論の皮切りに、社会福祉法人「岐阜アソシア」(岐阜市)の棚橋公郎さん(47)が「被災地の現状」と題して講演した。棚橋さんは日本盲人福祉委員会からの派遣で東日本大震災発生直後から、視覚障害者の安否確認で現地入り。効率的な活動のため、行政に視覚障害者の名簿を求めたが、個人情報保護が壁となり入手は難しく、安否確認は困難を極めたという。

 「要援護者登録はあるが、行政がそれをもとに支援できる状況ではなかった」といい、地元の社会福祉協議会は利用者のみの安否確認にとどまっていた。避難所で「視覚障害者の方いらっしゃいますか」と呼びかけたが、返事はほとんどなかったという。周りの避難者に迷惑をかけたくないとの遠慮があったではないかと分析する。しかし、周囲がそうした災害弱者の存在を知ることも大切で、住民とのコミュニケーションは不可欠。「呼びかけには応じてもらいたい」と訴えた。

 また、岐阜県で実施している視覚障害者と住民が一体となった防災への取り組みを紹介した。岐阜アソシアは5年前から、障害者を主役にし地域住民も多く参加する防災運動会を開いている。地域の一般的な防災訓練は、健常者の視点で実施されるケースが多い。障害者が積極的に参加できる取り組みをしようと企画した。参加者は目隠しで競技に挑戦するなどし、視覚障害について互いに理解を深める。取り組みは08年度、消防庁長官賞に選ばれ、現在は岐阜県との共催事業に成長した。

 パネルディスカッションでは、棚橋さん▽JBS日本福祉放送代表の川越利信さん▽人と防災未来センター主任研究員の宇田川真之さん▽神戸アイライト協会理事長の森一成さんの4人がパネリストとなり、災害時の要支援情報の扱いや避難所のあり方などについて議論を交わした。

 森さんは阪神大震災の教訓から、救援チームと行政が協力して情報提供方法を構築する必要性を訴えた。阪神大震災では視覚障害者の2次避難所として、盲老人ホームなどが受け皿となった。森さんは支援、避難が必要な人には「各県に一つはある盲学校を利用するべき」と提案した。

 宇田川さんは、情報提供のチラシなどを作成し、行政を通じて要援護者に届ける手法の有効性を説明。津波対策では浸水域などを示したハザードマップを活用することを勧め、地震の揺れで倒れて障害物にならないよう、家具の固定の重要性もつけ加えた。

 川越さんは、今年9月の台風被害でも課題となった「障害者に避難情報をいかに素早く届けるか」について取り上げた。「普段から地域に入り込むかが問われている」と視覚障害者自身の努力も欠かせないとし、さまざまな地域の行事に参加することを勧めた。「隣人だけにとどまると、互いに被災した際に情報が届かなくなる」とし、「自助の先に共助があると考えた方が良い」と防災の基本的な考え方を強調した。

毎日新聞 2011年12月4日 地方版