ゴエモンのつぶやき

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障害者自立支援法の新体系移行 宮城は最低レベル

2011年12月05日 00時49分21秒 | 障害者の自立
 障害者自立支援法に基づく新しい福祉サービス体系(新体系)への施設移行率が、宮城県は全国最低レベルにとどまっている。来年3月末の移行期限が迫り、県は早期の移行を促しているが、施設側からは移行の弊害を指摘する声が聞かれる。(「いのちの地平」取材班)

 新体系では、旧体系で身体、知的、精神の3障害に分かれていたサービスを一元化し、障害の種別を問わず各施設の利用が可能になる。これに伴い、旧体系では3段階だった障害程度区分が6段階に細分化される。
 病院や施設から受け入れを拒まれることの多かった重度障害者は、利用の門戸が広がる新体系を基本的に歓迎している。
 遷延性意識障害者の家族でつくる宮城県ゆずり葉の会の沼田孝市会長は「施設が『ついのすみか』になったり、『親亡き後』の問題を抱えたりしている障害者は多い。入所できる施設が、いっそう充実してほしい」と期待する。
 だが、宮城県は新体系への移行が低調だ。厚生労働省によると、本年度の移行率(4月1日)は50.4%で全国平均を約20ポイント下回る。高知県、長崎県に次いで低く、東北では最低となっている=表=。
 宮城県障害福祉課は「宮城の移行率が低い理由は正直、分からない」と困惑しているが、施設側からは「新体系は報酬減につながる」といった移行の弊害を指摘する声が出ている。
 遷延性意識障害者を含む約50人が入所している仙台市の身体障害者療護施設では、障害程度区分に応じて1人当たり月額43万~37万円の範囲で3段階だった報酬が、新体系で49万~28万円の幅に広がることで年間約1000万円の減収となるという。このため、期限ぎりぎりまで新体系に移行しない方針だ。
 事務長の男性は「報酬の多い重度障害者を入れないと経営が成り立たなくなる。施設が経営面から軽度障害者の入所を断る『営利企業化』が進みかねない」と指摘。施設の「門戸開放」についても、「知的・精神障害者との接し方が分からず、受け入れる考えはない。知的・障害者施設が身体障害者を受け入れる場合も同じだろう」と、懐疑的な見方を示す。
 期限までに移行しないと報酬を受けられなくなるため、大半の施設は年明け以降、駆け込み的に新体系に移行するとみられるが、経営判断で閉鎖や廃止を選択する施設が現れる可能性もある。宮城県障害福祉課は「閉鎖や廃止は利用者に影響が出るので避けてほしい」と訴えている。

[障害者自立支援法] 2006年施行。障害福祉サービスの一元化と、従来の支援費制度に代わる利用者の原則1割負担(応益負担)が特徴。応益負担に対する違憲訴訟が各地で起こされ、国は同法の廃止を表明。新たに障害者総合福祉法(仮称)が次期通常国会に提出される予定。



2011年12月04日日曜日 河北新報

障害者対応の共同住宅を 函館

2011年12月05日 00時44分58秒 | 障害者の自立
 【函館】視覚障害者や聴覚障害者が安心して老後を過ごせる共同住宅をつくる計画が、函館市内で進んでいる。運営するNPO法人が今月中旬に建設用地を取得し、来秋の完成を目指す。NPOのメンバーは「障害者がふるさとで暮らせる環境を整えたい」と話している。

 共同住宅を計画するのは市内のNPO法人「ユニバーサルホーム函館をつくる会」(和泉森太理事長、会員数約210人)。

 計画では、日吉町の1200平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート造り3階建て「ユニバーサルホーム日吉」(仮称、延べ約1300平方メートル)を建設。26~52平方メートルの計31戸を賃貸する。

 視覚や聴覚の障害に対応するために、点字ブロックなどを整備するほか、手話通訳ができるヘルパーも配置。基本的に自立して暮らす入居者を対象として、24時間サポートする。

 同会によると、視覚、聴覚障害者20+ 件が入居できる老人ホームは道内でも旭川や江別などにしかない。建設を目指すきっかけは、故郷に戻れない道南出身の高齢の障害者の切実な声を同会の会員が耳にしたことだった。

 建設費約2億6千万円は金融機関の融資のほか、寄付や出資でまかなう予定。順調に進めば来年10月ごろの完成を目指す。道外を含め20人強の入居希望者が既にいるという。

 和泉理事長は「ふるさとについのすみかを、という願いをかなえたい。ぜひ寄付などで協力を」と呼び掛ける。

 問い合わせは同会(電)0138・87・0337(午後2~4時)へ。

(12/04 10:00、12/04 11:45 更新) 北海道新聞

障害者週間に合わせ、絵画や工芸など手作り作品展示/川崎

2011年12月05日 00時41分06秒 | 障害者の自立
 障害者週間(3~9日)に合わせて、川崎市内の特別支援学級などの児童、生徒や福祉施設の利用者らによる手作りの作品を展示する「かわさきふれあい作品展」が7日まで、川崎市川崎区の市教育文化会館・市民ギャラリーで開かれている。市内の特別支援学級などの教諭らでつくる市特別支援教育研究会の主催で、今年で36回目。

 絵画、工芸、紙粘土、木工品、染め物などの作品がずらりお目見え。紙粘土を使って本人を表現した人形や、手作りの木琴、木製の時計、クリスマスツリーをかたどったデコレーションなどの力作が、訪れた人々を引きつけている。

 同研究会は「日常の活動や生活の中で行われている文化活動を通して、障害者について市民に周知してもらい、障害者福祉の向上につなげていきたい」としている。

 午前9時~午後6時(7日は同3時)。入場無料。問い合わせは、同ギャラリー電話044(233)6361。


特別支援学級の児童・生徒らの作品を集めた「かわさきふれあい作品展」=川崎市教育文化会館

2011年12月4日 カナロコ(神奈川新聞)

障害者施設の利用者に暴行 滝沢、嘱託の生活支援員

2011年12月05日 00時35分35秒 | 障害者の自立
 県社会福祉事業団(盛岡市高松、千葉弘理事長)は3日、運営する障害者支援施設みたけの園(滝沢村滝沢、吉田博園長)の嘱託の男性生活支援員(60)が今年9月、重度の知的、精神障害がある男性利用者(23)に暴行したことを明らかにした。同事業団は戒告処分とし、同支援員は11月30日に依願退職した。

 同事業団によると、9月23日夜、みたけの園入所施設(入所者59人)で、この利用者がが当直の男性職員(43)のベルトをつかんで離さなくなったため、同支援員は顔を拳で4回殴り、頭突きも1回した。

 利用者は当直職員が腰に下げていた鍵を欲しがったといい、同支援員の暴行を受け、鼻血を出した。同支援員は、勤務が過密になっていたことなどで「冷静さを失っていた」と話しているという。

 県庁で3日、記者会見した同事業団の藤原健一副理事長兼事務局長や吉田園長らは、ほかにも利用者の行動を止めて危険を回避するための対応はあったものの「日常的な虐待はなかった」との認識を示した。

(2011/12/04)岩手日報