ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害児の親向けに談話スペースがオープン 唐津市

2011年12月24日 01時56分06秒 | 障害者の自立
 唐津市障害者福祉会館(同市栄町)で開かれている、心身に障害のある未就学児向けデイサービス「あゆみ教室」に、子育ての不安を保護者が語り合う交流広場「きらきら」が開設された。障害児を育てた経験を持つ先輩に相談したり、専門スタッフによる医療、福祉面の支援についてアドバイスが受けられる。

 乳児期に保護者が「育てにくさ」を感じていても、適切な支援が受けられないまま、保育園や幼稚園に入り孤立するケースもあるという。気軽に不安や悩みを相談できる場づくりを通して、医療機関や療育施設の紹介など、ニーズに応じた支援につなげる。

 開設時間は同教室終了後の午後3時半~5時。対象は障害があったり、発達に心配のある子どもを育てる保護者で、療育手帳を持っていなくても利用できる。

 親子で参加でき、子どもを遊具で遊ばせながら同教室の指導員3人が相談に当たるほか、同じ不安や悩みを抱える保護者同士や、障害児を育てた経験を持つ親を交えて情報交換する。
参加は予約制で同会館、電話0955(72)9169へ申し込む。


「きらきら」の会場となる「あゆみ教室」には遊具を設置。子どもを遊ばせながら相談や語らいができる=唐津市栄町の障害者福祉会館

佐賀新聞 2011年12月23日更新

歌で発達障害への理解訴え

2011年12月24日 01時30分56秒 | 障害者の自立
 記事に、差別を助長したり人を傷つけたりする表現がないかを考えるのも校閲の仕事です。このコーナーでは、「ことば」と人権の問題について考えるヒントになるような記事を紹介します。
 たとえば、朝日新聞では通常「障害者」と書いていますが、「害」の字の否定的なイメージを避けようと「障がい者」という表記も広まりつつあります。2010年の常用漢字表改定では、「障碍者」という表記が使えるように「碍」の字を入れてはどうかという声も出ました。結局「碍」は常用漢字に入りませんでしたが、このような動きは、「ことば」と人権を考える上でとても興味深いです。朝日新聞に最近掲載された中から、ことばと人権の問題を考えるヒントになるような記事を1週間ごとにまとめてご紹介します。


■シンガー・ソングライターうすいまさとさん ライブ&トーク

 障害者週間の12月9日、3人の発達障害の子を持つシンガー・ソングライターうすいまさとさん(37)のライブ&トーク「生まれてくれてありがとう~自閉症児直人が教えてくれた大切なこと~」が、横浜市南公会堂で開かれました(南区役所主催)。うすいさんは歌を通して発達障害への理解を訴え、違いを認め合う共生社会をつくっていこう、と呼び掛けました。


 「ワン、ツー、スリー!」とテンポよく始まった曲は、「ノーノーノーみんな ノーノーノー違うから ノーノーノーノーいいんじゃない~」と意表をつく出だし。ノー、つまり「脳」を何度も繰り返す「脳の歌」でした。発達障害ははたから見てわかりづらい脳による障害なので、子どもからお年寄りまで、みんなにわかってもらえるようにと作った歌だそうです。


歌で発達障害への理解を訴えるうすいまさとさん=12月9日、横浜市南公会堂
 

朝日新聞 2011年12月23日

お遍路さんに手作り土産/さぬきの障害者ら

2011年12月24日 01時24分40秒 | 障害者の自立
 遍路旅の思い出にどうぞ―。香川県さぬき市の障害者団体「たんぽぽの風企画」(石原龍仁代表)が地元のお年寄りで組織するグループらと協力し、歩き遍路に欠かせない金剛杖(づえ)を模した竹製のミニ金剛杖と、折り紙で作ったミニすげがさをセットにしたお土産作りに取り組んでいる。商品名は「杖のあと」で、来年1月中旬から市内2カ所で販売を始める予定。

 たんぽぽの風企画は、昨年5月から旧志度小学校末分校(同市末)の施設を拠点に、障害者の自立や就労支援を目的とした活動を展開。市内に遍路旅を締めくくる上がり3カ寺(志度寺、長尾寺、大窪寺)があることから、今年6月からお遍路さんをターゲットにしたお土産の製作に着手した。

 お土産作りには、趣旨に賛同した竹細工愛好家グループ「さぬき竹友会」などが協力。歩き遍路で共に旅した金剛杖を結願寺に奉納するお遍路さんが多いことをヒントに、2種をセットにした記念の飾り物を考案した。

 製作は7月から週1回実施。同風企画のメンバーは竹細工愛好家と共に、専用の機械で竹を短く切ったり、商品に添える絵手紙を書くなど一点一点に思いを込めながら作業に取り組んでいる。

 ミニ金剛杖は長さ20センチ・幅6ミリ。上部に鈴を付けたほか、「南無大師遍照金剛」のはんこを押している。価格は絵手紙付きで700円(500円で販売する簡易版もある)。計200セットを円通寺(香川県さぬき市志度)と平賀源内記念館(同)で販売を始める。


ミニ金剛杖や絵手紙作りを行うたんぽぽの風企画とさぬき竹友会のメンバー=香川県さぬき市末、旧志度小末分校

四国新聞 2011/12/23 09:59

東日本大震災:障害者の死亡率2倍 在宅者保護難しく

2011年12月24日 01時20分54秒 | 障害者の自立
 東日本大震災の被害が最も大きかった東北3県の沿岸部自治体で、身体、知的、精神の各障害者手帳の所持者に占める犠牲者の割合は約2%に上り、住民全体の死亡率に比べ2倍以上高かったことが、毎日新聞の調べで分かった。多くの犠牲者は自宅など施設以外の場所にいて、移動が困難だったり状況を把握できず津波から逃げ遅れたとみられる。障害者が抱える災害時のリスクをどう減らすかが改めて問われている。

 調査は10月、3県の沿岸部のうち犠牲者が出た35市町村を対象に実施、33市町村(宮城14、岩手9、福島10)が回答した。仙台市と岩手県陸前高田市は「障害者の死者数を把握できない」として数値の回答はなかった。33市町村の死者は計1万3619人で、全体に占める割合は約0.9%。身体、知的、精神の各障害者手帳の所持者(計7万6568人)に限ると犠牲者は1568人で、死亡率は約2%に達していた。

 障害者が亡くなる率が特に高かったのは宮城県沿岸部。599人の障害者が亡くなった石巻市は7.4%に上った。538人は身体障害者で、うち256人が肢体不自由だった。視覚障害者と聴覚障害者もそれぞれ30人以上亡くなった。市障害福祉課は「施設入所者やデイサービスを受けていた人たちの死亡例は、ほとんどなかった。自力で動けなかったり、津波が迫るのが分からず自宅などで逃げ遅れたケースが多かった可能性がある」と指摘する。

 宮城県女川町では75人の障害者(身体69人、知的4人、精神2人)が犠牲になり、死亡率は14%に達した。このほか同県南三陸町(8.2%)、岩手県山田町(5.4%)、福島県新地町(3.9%)などの死亡率が高かった。

 ◇過酷な現実示す数字

 藤井克徳・日本障害フォーラム幹事会議長の話 障害者がいかに過酷な現実にさらされたかを示す数字だ。この現実を直視せずに社会保障制度や復興策の議論を進めることはできない。国が責任を持って詳細な実態を調査すべきだ。


毎日新聞 2011年12月24日 0時03分

バリアフリー観光案内所:障害者・高齢者の旅サポート プランから介助まで--金沢 /北陸

2011年12月24日 01時15分51秒 | 障害者の自立
 ◇京都のベンチャー企業運営

 北陸3県をエリアに介助が必要な障害者や高齢者の旅行をサポートする「石川バリアフリー観光案内所」(076・261・6610)が、金沢市本町のポルテ金沢に開設された。京都市の介護ベンチャー企業「旅のお手伝い楽楽」(佐野恵一社長)が運営する。金沢市や輪島市など、100以上の主要観光地におけるバリアフリー化の現状や課題を調査し、データを蓄積。旅行プランの組み立てから実際の介助まで、笑顔がこぼれる旅の実現をサポートする。【宮嶋梓帆】

 「やっぱり旅行は楽しい。次はどこに行こうかな」。京都府木津川市の介護施設で暮らす米澤岸子さん(96)は11月下旬、白山市と金沢市を訪問した。移動には車椅子が必要で「案内所」に相談。事務所に常駐し、ホームヘルパー1級の資格を持つスタッフが付き添った。米澤さんの父の実家がある旧鶴来町(現白山市)や兼六園、近江町市場などを回った。同行した次女(68)=滋賀県大津市=は「これまで母と旅行に行くと、互いに気を使い、しんどかった。(父の実家を訪れるという)夢を実現できた母の笑顔が何より嬉しかった」と振り返る。

 トイレや入浴、食事など介助の負担から、旅行をためらう障害者や、お年寄りは少なくない。両親の介護経験がある案内所のマネジャー、長谷川幸子さん(49)は「障害を理由に外出自体を諦めがちな人たちの楽しみの選択肢を増やしたい」と力を込める。

 有数の観光資源を抱える石川県には、年間約2000万人が訪れる。各施設や交通機関でバリアフリー化は進められているが、行政側に、観光客に役立つようにバリアフリー情報を一元化して提供する取り組みが十分ではないとの指摘がある。

 金沢大医薬保健研究域の柴田克之教授(作業療法学)は05年、学生と車いすに乗って長町武家屋敷や、ひがし茶屋街など金沢市内4カ所を訪ね、問題点をまとめたマップを作製した。柴田教授は「行政は、施設の整備状況を積極的に公開するなど、情報のバリアフリー化に取り組むべき。障害のある人を街に引き出せる環境づくりが重要」と話している。

毎日新聞 2011年12月23日 地方版