ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「歩み」続けて(3)みんな笑顔の街つくる/小野寺美厚さん=ネットワークオレンジ代表理事、気仙沼市

2011年12月27日 01時32分52秒 | 障害者の自立
◎障害者と共に再生へ

 東日本大震災の津波で拠点施設を失った。気仙沼市で障害者の自立支援事業に取り組むNPO法人「ネットワークオレンジ」の代表理事、小野寺美厚(みこ)さん(42)。震災のわずか12日後、自宅で子どものデイサービスなどを再開した。「活動を始めることが、お世話になった地域への恩返しになる」。突き動かしたのは強い使命感。「人が元気なら必ずまちは再生できる」(3月26日付)

 市役所から徒歩で約2分。ビルの1階に、今の活動拠点「三日町オレンジ」がある。
 障害者が働く駄菓子屋、誰でも立ち寄れるコミュニティーカフェ、アート創作スペース…。今月23日に始めた「歳末縁日」(28日まで)では、ヒーローショーやギターコンサートなどを企画した。
 24日、駄菓子やおもちゃを買いに来た子どもたちに笑顔で声を掛ける小野寺さんの姿があった。「お楽しみくじを引いてみる? 何が当たるかな?」。子どもからお年寄りまでの楽しそうな声が響く。

 震災後、ぼろぼろになった施設を見て言葉を失った。知的障害のある子ども向けのデイサービス施設と、18歳以上の若者の就労を支援する駄菓子屋。市内にあった二つの活動拠点は、津波で見る影もなくなった。
 行動は早かった。3月23日に自宅の居間などでデイサービスと就労支援を始めたのに続き、6月には活動の中心を「三日町オレンジ」に移した。
 支援物資の配布にも取り組んだ。NPOや企業関係者に電話し、国内外から食料や衣類を集めた。4月下旬から毎月、格安のフリーマーケットや無料配布会を開き、延べ3000人を支援した。
 小野寺さんの双子の息子には重い障害がある。「この子たちが安心して暮らせるまち、障害の有無に関係なく笑って暮らせるまちをつくりたい」。思いは震災後、いっそう強くなった。その目は今、気仙沼全体の復興にも向く。

 仕事などで障害者が社会に出るためには「商店街の再生が不可欠」と考えている。10、11月の2回、商店主向けのビジネススクールを開催。11月23日には「東北マルシェ」と銘打った特設市場を商工会議所駐車場などに設け、約20店舗が出店してにぎわった。
 高台に誰もが安心して集え、「マルシェ」が開けるような広場を造りたい―。新たな目標も見つけた。
 「震災で友人らが犠牲になった。悲しくなるときもあるが、地域に恩返しする使命がある。立ち止まってはいられない」
 活動の幅を広げる小野寺さんの勢いは、とどまるところを知らない。「被災して多くのものを失った今こそ、本当の力の見せどころ」。新年も、走る。


買い物に来た女の子に笑顔で商品を手渡す小野寺さん=24日、気仙沼市三日町2丁目の「三日町オレンジ」


河北新報 2011年12月26日月曜日

災害弱者へ支援網 群馬

2011年12月27日 01時30分42秒 | 障害者の自立
太田市地区ごとに作成進む

 災害時に高齢者世帯や心身障害者の安否確認や、避難の手伝いをする人を決めておく支援網作りを、太田市社会福祉協議会が市内全域で進めている。3月の東日本大震災の際、同市九合地区での先行事例が、有効に機能したためだ。同協議会は2014年度までに、市内全12地区に広げる予定だ。

 65歳以上のみの高齢者宅や、自力で避難が困難な障害者宅に駆けつける近所の住民を1軒あたり4~5人決めておき、安否やけがの有無を区長や民生委員に連絡したり、救助したりする仕組み。担当の住民宅やお年寄り宅、最寄りの医療機関が一目で把握できる地図も作る。

 10年度に先駆けて支援網「住民支え合いネットワーク」を作ったのは、飯塚町や新井町など11町がある太田市中心部の九合地区。区長会長の志村仁さん(70)は、「うまくいった。とてもよかった」と振り返る。

 地震発生直後は、担当住民が支援網に従って、約150世帯あるお年寄りなどの家に駆けつけ、民生委員に安否を報告。翌朝には、全員の無事を確かめることが出来た。

 同時に「強い味方だった」と、同地区の民生委員、吉沢洋子さん(67)が言うのは「安心カード」。同協議会が10年秋から市内全域の高齢者宅など900世帯に配った、氏名や生年月日、血液型やかかりつけの病院を記すA4判のカードだ。

 「カードがあることで日頃から関心を持つことができ、(震災では)すぐに対応を取れた」と吉沢さん。同じ地区の民生委員からも地図の有効性と共に、カードが確認作業に貢献したとの声が上がった。

 ただ、課題も出た。震災当日は携帯電話が通話しにくく、志村さんも吉沢さんも、「安否確認後、報告する場所を一本化したり、担当住民の役割を決めたりしておくべきだった」と振り返る。

 同協議会では1月中に、同市東部の韮川地区で、今年度末には太田地区と旧新田町地区で支援網を作成し、14年度までに市内全域の支援網を順次完成させたいとしている。

(2011年12月26日 読売新聞)

災害時用ビブス作製

2011年12月27日 01時24分54秒 | 障害者の自立
 災害時の避難所で、聴覚障害者や、手話通訳・要約筆記ができるボランティアが一目で分かるようにする専用ビブスを、備後地方の市民団体が作った。情報不足に陥りがちな聴覚障害者の存在に気付いてもらい、コミュニケーションを助ける人を見つけやすくするのが狙い。


 製作したのは、備後地方の聴覚障害者や手話・要約筆記のボランティア団体でつくる「びんご聴覚障害者防災連絡協議会」。


 軽くて着心地の柔らかな黄色いビブスの胸側と背中側に、「聴覚障害者」「聴覚障害者支援」(ボランティア専用)と書かれた2種類を用意した。夜でも見えるよう反射材が取り付けてある。来年1月、協議会に登録している対象者計580人に配る。


 協議会によると、過去の災害では、避難所にいる被災者に水などを配る放送がかかっても、聴覚障害者に伝わらない事例があったという。協議会は、山口県の障害者団体が作った同様のビブスを参考に、今年1月の発足時からアイデアを温めてきた。3月の東日本大震災で改めて必要性を感じ、独自にデザインを考えた。


 来年1月11日、福山市三吉町南2丁目の福山すこやかセンターに協議会の登録団体の代表らに集まってもらい、使い方を説明。ビブスなどを入れておける防災袋とセットで配る。対象者には団体を通じて届ける。


 ビブスと防災袋の製作費は約100万円。独立行政法人・福祉医療機構(東京)の補助金でまかなった。会長の金尾千三さん(71)は「聴覚障害者に災害情報を伝える行政側の態勢はまだまだ整っておらず、自分たちで作ることにした。防災袋とセットで配ることで、障害者側の防災意識も高めたい」と話した。


聴覚障害者や手話通訳などができるボランティアに配られる黄色いビブス=福山市西町1丁目

朝日新聞 2011年12月25日



ランチで基金 震災遺児や障害者に

2011年12月27日 01時21分23秒 | 障害者の自立
●デンソー社食 1食10円寄付

 東日本大震災で被災した子どもの就学や障害者を支援しようと、自動車部品メーカー「デンソー」(本社・刈谷市)は、社員食堂で毎週水曜に食事代の一部を寄付するランチメニューを始めた。
 「ハートフルメニュー」と名付け、寄付金は1食当たり10円。毎月の給与天引きの際、自動的に同社のボランティア基金「はあとふる基金」に積み立てられる仕組みだ。本社と全国各地の工場の計39カ所の社員食堂で取り組み、年間100万円の寄付をめざす。「はあとふる基金」は、社員約630人の給与と賞与から1口100円単位で寄付金を集めて運用している。
 同社は、年間約1600万円の基金のうち約半額を、今年度から10年間、被災地の復興支援に役立ててもらうことにした。
 今年度は、宮城県と福島県の震災の遺児や孤児の就学支援として600万円を寄付するほか、来年度からは障害者施設にも200万円を届ける予定だ。
 同社広報部は「被災者の救済、ならびに被災地の一日も早い復興に向け、継続的な支援をしていきたい」としている。

朝日新聞 2011年12月26日

国土交通省、バリアフリー化推進功労者大臣表彰式を開催

2011年12月27日 01時16分37秒 | 障害者の自立
表彰制度の概要

国土交通省では、平成18年12月に「バリアフリー法」(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)が施行されたことを受けて、平成19年度に「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰制度」を設け、毎年表彰式を行っている。

このたび、平成23年度の国土交通省バリアフリー化推進功労者が決定し、「第5回国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰式」が行われることとなった。

表彰式は平成24年1月17日の13時から国土交通省の大ホールで行われる。今後もバイアフリー化を推進する人が増え、少しでも住みやすい日本になってもらいたい。

表彰式の概要

平成23年度の国土交通省バリアフリー化推進功労者として大臣表彰受賞者に選ばれたのは、特定非営利活動法人まち研究工房、佐賀県、特定非営利活動法人旅とぴあ北海道、倉敷市・倉敷美観地区バリアフリー推進会議の4団体である。

まち研究工房は、「おやすみ処」と呼ばれるベンチからなる休憩スポットを50箇所設置したことなどの取り組みが評価された。

佐賀県は身障者用の駐車スペースの不正利用を防ぐべく、「パーキングパーミット制度」を導入したことや、「みんなのトイレ協力制度」を実施したことなどが評価された。

旅とぴあ北海道は、障害者と一緒にバリアフリー交流ツアーを実施したり、トラベルサポーターを育成する養成講座を行ったりしたことなどが評価された。

倉敷市・倉敷美観地区バリアフリー推進会議は、ハード面でのバイアフリー化が難しい部分を、心のバイアフリーで補うために、「おもてなしマイスター制度」を実施したことなどが評価された。

どの制度も非常に心温まるもので、今後のさらなるバイアフリー化が楽しみである。



第5回 国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰式を開催します
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000037.html

2011年12月26日 11:30 ネット選挙ドットコム