ゴエモンのつぶやき

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障害者差別禁止法案 「合理的配慮」広く求める

2012年10月15日 02時44分50秒 | 障害者の自立

 障害を理由にした差別の解消を目指し、政府が来年、通常国会に提出する予定の「障害者差別禁止法」案。法案の参考にする内閣府担当部会の提言が九月にまとまった。提言は「障害に応じた合理的配慮をしないこと」などを差別と定義。同法は差別の「物差し」になり、差別の解消や差別による損害の回復を求める法的根拠となる。 (佐橋大)


 重度障害者の積極的な社会参加に努める名古屋市昭和区の社会福祉法人「AJU自立の家」。精神障害者が使う施設の建設を計画したが、住民の反対で何度も断念してきた。山田昭義常務理事は「まだ差別は根強くある。精神障害への誤解や偏見、それに基づく不当な扱いが、障害者の社会生活を阻んでいる」と指摘する。


 大阪府のNPO法人、大阪精神医療人権センターによると、府内でも二年前、精神障害者のグループホーム建設に地元自治会が反対し、入居者のカルテの公開などの条件を出してきた。また同年、全国で賃貸アパートの管理などをする会社が、退去条項に「精神障害者」を掲げていることが分かり、会社が障害者団体に謝罪する事態も起きた。


 憲法は「法の下の平等」を定め、障害者基本法は、障害を理由にした差別を禁止している。ただし、いずれも抽象的で、どの行為が差別かの規定がない。部会のメンバーでもある池原毅和弁護士によると、法的な根拠が不明確なため、裁判所に救済を求めるハードルが高いという。


      ◇


 差別禁止法は、何が差別に当たるかの「物差し」だ。その大枠として提言は、差別を合理的配慮の欠如のほか、「障害や障害に関連する事柄を理由に、障害のない人と異なる扱いをする」などと規定する。具体例として、「精神障害者は原則、飛行機に搭乗できない」といった航空会社の規定や、建物入り口の段差にスロープを設けない、車いす利用者というだけで入店を断る-といったケースを挙げている。


 提言によると、就業規則で一律にマイカー通勤を禁止することで、公共交通機関を使った通勤ができない障害者を事実上、排除してしまうのも差別に該当。教育分野では、正当な理由があり、やむを得ない場合を除き、障害を理由に地域の学校への入学を拒否することを差別とした。


 合理的配慮の例として、パニック障害がある従業員に満員電車を避けるため勤務時間を変更する、視覚障害のある従業員が使うパソコンに、音声読み上げソフトを導入する-などを挙げる。選挙、司法手続き、医療など、さまざまな場面で配慮を求めている。


 こうした配慮に必要な経費は、施設や事業主の負担となる。提言では、行き過ぎた負担が生じる場合は「配慮を義務付けないことが適当」とした。負担が行き過ぎかの判断基準として、関係事業者の代表らを交え、政府がガイドラインをつくる。


 池原弁護士は「医療分野では医療機関、労働分野では経済界からの抵抗が予想され、内閣府以外の省庁の抵抗も考えられる。提言がずたずたにされる可能性がある。法案、ガイドラインの作成の段階で、どこまで理念が持ちこたえられるかがポイント」と指摘する。


 提言では、裁判とは別に、調停などで素早く紛争を解決する仕組みを、少なくとも都道府県ごとに整備するべきだと指摘している。

◆権利条約批准目指す


 政府が差別禁止法案を作るのは、二〇〇六年に国連で採択した障害者権利条約の批准を、日本が目指しているためだ。批准は条約への拘束を国家が決める手続き。中国など百以上の国が批准している。


 条約は障害者を権利の主体と捉え、障害者差別の禁止などを締約国に義務付ける。批准には条約に沿った国内法の整備が必要。政府は、昨年八月に障害者基本法を、今年六月には障害者自立支援法を相次いで改正。差別禁止法の制定が残された課題となっている。


 一九九〇年代以降、欧米で障害者差別を禁止する法律の整備が進み、西洋先進国では、こうした法律は当たり前になっている。韓国も二〇〇七年、同様の法律を制定した。


当事者も加わり、障害者差別禁止法への提言について協議した担当部会=内閣府で

東京新聞-2012年10月11日

小野寺さん、諦めず逆転「金」 全国障害者スポーツ

2012年10月15日 02時31分38秒 | 障害者の自立
 13日開幕した第12回全国障害者スポーツ大会(ぎふ清流大会)の水泳25メートル自由形(肢体不自由者男子2部)で、一関市東山町の小野寺勝選手(59)が県勢第1号の金メダルに輝いた。スタートでつまずいたが、力強い泳ぎで追い上げ逆転。最後まで諦めない強い気持ちでつかんだ勝利に「思いがけないメダル。本当にうれしい」。とびきりの笑顔がはじけた。

 3歳のころ患った小児まひの影響で、左足が不自由。右足よりも成長が遅れ筋力もないため6センチほど短く、太さも半分ほどしかない。泳ぐときは、ばた足に頼りすぎると足がつってしまうため、上半身の力で泳ぐことを意識している。

 「障害があって大変と思ったことはない」と小野寺選手。「他人から見たら大変かもしれないけど、これが俺にとって普通のこと。ありのままを受け入れているから」と自然体だ。


【写真=金メダルを手に「本当にうれしい」と笑顔を見せる小野寺勝選手=岐阜市】

(岩手日報-2012/10/14)


同意なしで高齢者など名簿提供の方針

2012年10月15日 02時22分40秒 | 障害者の自立
横浜市は、災害が起きたときの避難を早めようと、自力で避難することが難しい高齢者や障害者などの名簿を、本人の同意がなくても自治会などに提供できるよう条例を改正する方針を固めました。

横浜市には、災害が起きたときに自力で避難することが難しく、支援が必要な高齢者や障害者などが、およそ13万人いるということです。
市は3年前から、同意した人に限って名簿に登録し、地元の自治会などに提供していますが、意思確認の通知に対する返信は半分以下にとどまり、名簿の作成が進まない一方で、東日本大震災を受けて、避難支援が必要な住民についての情報を求める声が地域で高まっているということです。
このため、横浜市は、対象者に通知を出し、拒否の意思表示がなければ、自治会や町内会などに、その地域にいる高齢者や障害者の氏名や住所などを載せた名簿を提供できるよう、市の震災対策条例を改正する方針を固めました。
今月末まで市民から意見を募集したうえで、名簿を提供する団体の範囲や情報漏えいを防ぐ対策などを検討し、条例の改正案を来年の2月の市議会に提出することにしています。



NHK-10月14日 8時1分

マイライフ展:障害者らの作品展示即売始まる−−イオンモール川口前川 /埼玉

2012年10月15日 02時18分10秒 | 障害者の自立
 川口市前川のショッピングセンター「イオンモール川口前川」で13日、障害者らが手作りした作品を展示・即売する「マイライフ展」が始まった。合併後初めて鳩ケ谷地区の3施設が参加し、昨年より多い20施設・団体が出店した。14日まで。

 会場では、珍しいコケ玉やビニール製のブックカバー、木製のペーパーナイフなどを展示。クッキーや酵母パンなどが人気を集めていた。さいたま市から来たという主婦(78)は「頑張っている人たちを少しでも応援したい」と話した。実行委員会の伊藤一生さん(43)は「売り上げが増えれば、施設利用者の励みになる」と来場を呼びかけている。

毎日新聞 2012年10月14日 地方版

「紅型」展:障害者向け特別鑑賞会−−天王寺 /大阪

2012年10月15日 00時59分02秒 | 障害者の自立
 大阪市天王寺区の市立美術館で開かれている沖縄復帰40周年記念展「紅型 琉球王朝のいろとかたち」(毎日新聞社など主催)で、障害者10+件向けの特別鑑賞会(三菱商事主催)が13日、開かれた。約30人の障害者10+件らが、琉球王朝時代に沖縄で生まれた染め物「紅型」の美しさを堪能した。

 鑑賞会は、ゆっくりと展示品を見てもらおうと閉館時間を利用し行われた。参加者は、同館の学芸員から紅型の歴史や染め方などの説明を受けた後、館内の展示品を見て回った。

 カリエスを患う東大阪市の福留正信さん(42)は「模様などに興味があるのでぜひ見に来たいと思っていました。型は非常に細かく、色もきれいで驚きました」と話していた。同展は21日まで.

毎日新聞 2012年10月14日 地方版