鈴鹿医療科学大の白子(しろこ)キャンパス(鈴鹿市南玉垣町)に十九日、産学官の連携で医療機器の研究開発を目指す「医療福祉機器開発センター」が開所した。先端技術を使った世界初の介護用ロボットスーツ「HAL」の活用を軸に、技術研究と周辺機器開発の拠点を目指す。
HALは手足に装着して筋肉や関節の動きを増幅する装置。障害者や体力の弱った高齢者の立ち上がりや歩行の補助を目的に、ベンチャー企業「サイバーダイン社」(つくば市)が開発した。記念式典には同社代表で開発者の山海(さんかい)嘉之・筑波大教授らが招かれ、スーツの動作を実演。装着者の脳の伝達信号で関節を曲げたり、伸ばしたりする様子を披露した。
センター内には同社の中部・近畿拠点を整備した。式典で講演した山海教授は、地元の中小企業などの参画を念頭に「技術を育て、新しい産業分野を開拓していく場所にしたい」と展望した。
同じ建物内の隣接した部屋には、県が国の総合特区指定を受けて医療・福祉分野の産業創出を目指す「みえライフイノベーション」事業の普及センターが開所。県内企業が手がけた医薬品や福祉用具を展示し、先進技術の発信を図る。

介護用ロボットスーツ「HAL」の動作実演を見守る関係者ら=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大医療福祉機器開発センターで
中日新聞-2012年10月20日
HALは手足に装着して筋肉や関節の動きを増幅する装置。障害者や体力の弱った高齢者の立ち上がりや歩行の補助を目的に、ベンチャー企業「サイバーダイン社」(つくば市)が開発した。記念式典には同社代表で開発者の山海(さんかい)嘉之・筑波大教授らが招かれ、スーツの動作を実演。装着者の脳の伝達信号で関節を曲げたり、伸ばしたりする様子を披露した。
センター内には同社の中部・近畿拠点を整備した。式典で講演した山海教授は、地元の中小企業などの参画を念頭に「技術を育て、新しい産業分野を開拓していく場所にしたい」と展望した。
同じ建物内の隣接した部屋には、県が国の総合特区指定を受けて医療・福祉分野の産業創出を目指す「みえライフイノベーション」事業の普及センターが開所。県内企業が手がけた医薬品や福祉用具を展示し、先進技術の発信を図る。

介護用ロボットスーツ「HAL」の動作実演を見守る関係者ら=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大医療福祉機器開発センターで
中日新聞-2012年10月20日