ゴエモンのつぶやき

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障害者が接客、調理 神戸にレトルトカレー専門店

2013年05月12日 02時32分24秒 | 障害者の自立
 障害者の就労機会を確保しようと、神戸市中央区のNPO法人「ウィズアス」(鞍本長利代表)が、レトルトカレー専門店「しおかぜ食堂」を中央区波止場町にオープンする。身体、知的障害のあるメンバーが、注文の受け付けや会計、調理、給仕などを行う。13日のオープンに向け、メンバーらは作業の確認に追われている。

 同NPOに登録する障害者は、車いすの無料貸し出しや障害者10+ 件向けの観光案内、手芸品の製造販売などを担っている。さまざまな特性を生かせるようにと、新たに飲食業も始めることにした。

 メンバーはNPOスタッフの助けを借りながら、カレーを温めたり、炊飯やサラダに使う野菜のカット、盛り付け、後片づけをこなしたりする。

 脳性まひの女性(34)=長田区=は「お金を扱う仕事で責任は大きいけど、早く慣れるよう頑張りたい」と話していた。

 メニューは全国のご当地カレー25種類以上。持ち帰りも可能で、1食300~840円。店内で食べる場合はご飯とサラダ付きで200円増し。

 平日午前11時~午後2時。店内ではポストカードやストラップなどの手芸品も販売する。神戸ユニバーサルツーリズムセンターTEL078・381・6470.


13日にオープンするレトルトカレー専門店「しおかぜ食堂」のスタッフら=神戸市中央区波止場町

神戸新聞-2013/5/11 05:30

ヌゥ焼き:たい焼きアレンジの新商品販売−−浦和・障害者自立支援施設 /埼玉

2013年05月12日 02時27分44秒 | 障害者の自立
 障害者の自立支援に取り組むさいたま市浦和区の心身障害者デイケア施設「グリーンフィンガーズ」が、市のPRキャラクター「つなが竜ヌゥ」をかたどった新商品「ヌゥ焼き」を開発し、販売を始めた。たい焼きをアレンジした、甘さ控えめの優しい味わいの和菓子で、同施設の支援員、矢嶋脩司さん(74)は「心を込めて作っているので、ぜひたくさんの人に食べてほしい」と話している。

 同施設は2001年に設立。約20人がパウンドケーキを製造し、市内の区役所で販売している。さいたま市は今年3月、施設を「さいたま市障害者工賃増額モデル事業」に認定。施設は同4月から、新事業の一環として和菓子「ヌゥ焼き」の製造・販売を始めた。

 販売担当は、通所する男女3人と施設職員の計4人。最年長の半田登さん(58)は軽度の知的障害があり、生活保護を受けながら市内で1人暮らしをしている。半田さんは「焼きすぎないことと、あんこが外に出ないように気をつけている。加減が難しいが、おいしく食べてもらいたいと思いながら作っています」と笑顔。矢嶋さんは「自立したいという気持ちがとても強い。その気持ちを大事にしたいなと思う」という。

 「ヌゥ焼き」は、JR北浦和駅東口から徒歩約7〜8分の岩槻街道沿いで車両販売している。オレンジと黒を基調とした車体には、ヌゥの絵と「もはや『たいやき』ではなく『ヌゥ焼き』」とメッセージが描かれ、ヌゥ焼きのおいしさをアピールしている。

 県障害者支援課によると、11年度の県内の障害者施設(対象249施設)の1人当たりの平均工賃は月額1万2618円(全国平均1万3586円)。矢嶋さんは「障害者が自立して生活していくのは難しい。通所者が少しでも多くの工賃を得て、自立への手助けができれば」と話している。同施設は今年度中にも、別の販売用車両の導入を目指す。

 ヌゥ焼きは1個100円。販売は平日の午前10時〜午後5時。問い合わせはグリーンフィンガーズ(048・823・7772)。

毎日新聞 2013年05月11日 地方版

障害者アートのカタログ初作成 金沢・愛育学園の教室

2013年05月12日 02時16分01秒 | 障害者の自立
きょうから記念展


 金沢市北袋町の障害者支援施設「愛育学園」の利用者らの美術教室「Hart」が作品を紹介するカタログを初めて作った。発行を記念し、十一日から隣接するカフェ「ゆずOrange」で作品展が開かれる。


 カタログは「The Hart Book」というタイトルで、教室に通う利用者ら三十人のうち、十四人の作品十九点を収録。赤や青のクレヨンで自分の名前を画用紙にびっしりと書き込んだものや、ラップとティッシュ箱に色を付けて組み合わせたオブジェなど、個性が光る作品を紹介している。二百五十部作り、保護者らに配るほか、ゆずOrangeにも置く。


 教室は二〇〇六年に学園内で設立。美術家村住知也さん(38)=金沢市扇町=が講師を務め、他の施設の利用者とともに月三回活動してきた。中には、東京で開かれた展覧会に入賞する腕前の持ち主も。


利用者の個性あふれる作品をまとめたカタログ=金沢市北袋町で

作品展は、カタログに掲載した全作品を並べる。村住さんは「作品を見ていると作者の人生が垣間見え、どきっとする瞬間がある。ぜひ多くの人に見てほしい」と力を込める。三十一日まで。入場無料。問い合わせは愛育学園=電076(235)8800=へ。


村住さん(右)と相談しながら作品に取り組む利用者=金沢市北袋町で

中日新聞- 2013年5月11日

党障がい者 福祉委員会 高木美智代委員長(衆院議員)に聞く

2013年05月12日 01時22分19秒 | 障害者の自立
政府は4月26日、国連障害者権利条約の批准に必要な「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律案」(障害者差別解消法案)を閣議決定し、国会に提出した。その法案の意義について、法制定に取り組む公明党障がい者福祉委員会の高木美智代委員長(衆院議員)に聞いた。

差別的扱い禁止し、求めに応じ点字、手話通訳など提供

―法案作成の意義は。

高木委員長 今回提出された法案は、障害者基本法で禁止している「障がいに基づく差別」について具体化するものです。この法案は、障がい者への差別を禁止し、障がい者の尊厳と権利を保障することを義務付けた「国連障害者権利条約」を批准するために必要な国内法整備と位置付けられています。

この権利条約は、2006年12月の国連総会において全会一致で採択され、すでに約130カ国が締結しています。しかし、日本はいまだに締結していません。このため公明党は、自民党と与党ワーキングチームを設置して協議を重ねるとともに、民主党とも折り合いを付けるなど法案作成の議論をリードしてきました。

―法案のポイントは。

高木 障がいを理由とした差別的取り扱いと、障がい者に必要な配慮や措置を講じない「合理的配慮の不提供」を禁止します。

合理的配慮とは、例えば、目の見えない人に点字などで物事を説明したり、耳が聞こえない人に手話通訳などを提供したりすることです。こうした取り組みは、障がい者本人や家族などからの求めに応じて行われます。ただ、現場に過重な負担を伴う場合は合理的配慮を行う必要はない、としています。また、この合理的配慮の提供については、国や地方自治体など公的機関に対しては義務とし、民間事業者は努力義務としました。

政府が今後、差別的な取り扱いの具体的事例や合理的配慮の好事例などを事業分野別に指針(ガイドライン)として定めます。法律の施行は国民への周知期間を確保するため、16年4月とし、施行後3年をめどに見直しを検討します。

―公明党が特に主張した点は。

高木 法案の作成に当たって公明党は、権利条約にある「私たち抜きに私たちのことを決めないで」との当事者参加の原則に基づいて、障がい者の方々と意見交換を重ねながら進めてきました。

こうした意見交換を踏まえ、法律の目的規定の中に、「障害の有無によって分け隔てられることなく」との文言を盛り込み、関係団体の「差別解消だけでなく、全ての国民が障がいの有無にかかわらず、共生できる社会の実現をめざしてほしい」との強い思いも反映することができました。また、ガイドラインなどを策定する際には、障がい当事者や関係事業者などから意見を聴くことも規定しています。

―公明党が果たしてきた役割は。

高木 公明党には、党を挙げて障がい者の差別禁止と権利擁護に取り組んできたという歴史があります。特にこの差別解消法制定を重点政策に盛り込み、党代表自ら国会で実現を訴えるなど一貫して推進してきたのは公明党しかありません。

障がい者の皆さんからは「なんとしても今国会で成立させてほしい」と要望をいただいています。成立に向けて全力で取り組む決意です。

そして、国民の皆さまの障がい者への理解を深めるとともに、お互いの人格と個性を尊重し合う共生社会を構築してまいります。

公明新聞:2013年5月11日付

個性際立つ表現力 知的障害者アートのギャラリーが札幌にオープン

2013年05月12日 01時10分38秒 | 障害者の自立
 札幌市西区内の工場が立ち並ぶ一角にこの春、何ともかわいらしいギャラリーが誕生した。「ともにアートギャラリー」と名付けられたこの施設には、知的障害者が作業活動の合間に取り組んだ作品が展示してある。長く指導に当たってきた銅版画家の臼井千晶さん(65)は「色彩感覚と表現力にあふれた作品をぜひ見にきていただけたら」と話している。

 JR発寒(はっさむ)駅から歩くこと約20分。工場や大型量販店が軒を連ねる中に、お目当ての「ともにアートギャラリー」はたたずんでいた。オープン前日の4月26日には報道陣へのお披露目会が開かれ、色鮮やかなアクリル画や細密に描かれたペン画、大胆な構図の水彩画など個性豊かな作品50点が展示されていた。ギャラリーの2階では、月に一度指導に来ている洞爺湖(とうやこ)町在住の銅版画家、臼井さんが笑顔で見守る中、知的障害のある画家たちが一心不乱にペンや絵筆を走らせる。

 「ここに来るようになって10年になりますが、みんなすごくレベルアップしていますね。表現力があるから、私が教えなくても持っているものがだんだん出てくるんです。こうやってギャラリーができてみんなから評価されると、さらに進歩する。私はたいしたことはしていませんが、10年間の積み重ねがこういう形になったと思うと、こんなうれしいことはありません」と臼井さんは目を細める。


一つ一つの作品に個性があふれている=4月26日、札幌市西区のともに福祉会(藤井克郎撮影)


 「ともにアートギャラリー」を開設したのは、同じ敷地内で知的障害者の通所施設を運営する社会福祉法人「ともに福祉会」だ。平成17年の設立で、就労を目指す人の支援事業と、日々の作業を通して働く喜びを感じてもらう事業の2つのプログラムがある。その作業活動のほかに週一回、創作活動の時間があり、現在はおよそ15人が主に絵画の制作に精を出している。

 もともとは「ともに福祉会」の母体の特殊衣料という会社が知的障害者のための小規模作業所を設け、そこで創作活動を始めたのが最初だった。「障害のある方の芸術活動を後押ししている団体のセミナーに行かせていただいて、アートが障害のある方の表現力を養い、なにがしかの収入を得るのにつながるということを聞き、これは本格的にやっていきたいなと思ったのが始まりです。最初は絵を描く人は少なく、立体造形などを手がけていた人もいましたが、絵はポストカードになったりカレンダーになったりと、いろんなところに掲出できる。今はほとんど全員が絵を描いています」と副施設長の石川則子さん(56)は言う。

 石川さんによると、参加者は一人一人個性が際立っており、1本の線を描くのにずっと悩んで1時間も費やす人がいるかと思えば、鳥が好きで鳥ばかり描いている人もいるという。記者が創作活動を見学させてもらった際も、雑誌の写真を参考に驚くべきスピードで次から次へと作品を仕上げている人がいたが、構図はしっかりしていて、決していい加減に描いているわけではない。「みんなわが道を行くで、人のまねはゼロなんです」と石川さんも舌を巻く。

 「ともに福祉会」では、これらの作品をカレンダーやポストカードにしたり、公共の施設を借りて作品展を開いたりしていたが、できるだけ多くの人に原画を見てもらいたいと、今回の常設ギャラリーの開設に踏み切った。「作品が持っているエネルギーは原画じゃないと伝わらない。彼らの絵は、頭の中で考えていいものを描こう、とかいうものではない。本当に表現している。それを少しでも多くの人に見てもらいたいと思うんです」

 ギャラリーのオープンに合わせて「ともにアート」のホームページも開設したほか、作品をモチーフにしたハンカチやバッグ、ポーチなどの販売もしている。障害者の経済力アップに結びつけたいということもあるが、「ほめられて認められると自信がつくというのはみんな同じ。あなたはこういう魅力がありますよ、と後押しすることで自信につながって、人と話ができるようになったりもするんです」と石川さんはアートがもたらすさまざまな効果に期待を寄せる。

 指導を行っている臼井さんは言う。「今はともに福祉会の利用者だけに限定していますが、ほかにもやりたいという人がいたら、広く門戸を開いてやれたらいいねと言っているんです。こういうスペースができたんですから、今後はもっと広がっていったらいい。これだけの能力があっちこっちに眠っているなんてもったいないですもんね」

MSN産経ニュース- 2013.5.11 12:00