ゴエモンのつぶやき

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障害者アート:「可能性知って」 博多で作品展 /福岡

2014年08月01日 03時11分07秒 | 障害者の自立
 障害者の芸術活動を支援するNPO法人コミュニケーション・アート(大野城市)で絵画やペーパークラフトなどを学ぶ障害者27人の作品展が博多区下川端町の博多リバレイン2階のスリーノットラボで開かれている。8月3日まで。無料。

 同法人は、大野城市在住の洋画家、城戸佐和子さん(55)が障害者アートを広く知ってもらおうと昨年11月に設立。今回は小学生から30代の会員が動物を大胆な色遣いで描いたアクリル、水彩画のほか切り絵やペーパークラフトなど約40点が展示販売されている。

 城戸さんは「障害者アートの可能性を知ってほしい。障害があるからと諦めない希望の一つになれば」と話している。

毎日新聞 2014年07月31日〔福岡都市圏版〕

知的障害者、地域でどう支える 札幌市がハンドブック 対話のポイント紹介

2014年08月01日 03時06分34秒 | 障害者の自立
 札幌市は、知的障害がある人と対話するためのノウハウをまとめた「コミュニケーションハンドブック」を発行した。知的障害者に接する際のポイントや、日常生活でのサポート方法を事例を交えて分かりやすく紹介。1万部作製し、各区役所などで配布している。

 2年前に白石区で起きた知的障害者の女性とその姉の孤立死を受けて、住民が知的障害者に偏見を持たずに接することができる地域づくりが必要として、市が作製を進めてきた。A4判6ページ。知的障害や発達障害の特徴を紹介した上で、「笑顔でゆっくり話しかける」など、知的障害者とコミュニケーションを取る際のコツを4点に絞ってまとめた。また、「レジでの支払い」や「公共交通機関を利用する場合」など六つの事例を挙げて、「簡単な言葉に置き換えて、必要な情報を具体的に説明する」など対応策を記した。

 このほか、「みちをおしえて」「きぶんがわるい」など、イラスト入りの文章を知的障害者に見せながら意思疎通を図る「コミュニケーション支援ボード」の活用方法も明記した。

 障害者の保護者でつくる「札幌市手をつなぐ育成会」が監修し、10日から配布を始めた。市障がい福祉課は「知的障害者にとって、話し言葉でのコミュニケーションは大きなバリア。地域や、職場で応用編を作って活用してもらえれば」と呼び掛けている。問い合わせは同課(電)211・2936へ。

(07/31 16:00) 北海道新聞

群馬県、利根沼田地域で障害者雇用優良事業所等見学会開催

2014年08月01日 03時03分29秒 | 障害者の自立
地域の企業見学会

群馬県の利根沼田地域において2014年9月3日(水)に「平成26年度障害者雇用優良事業所等見学会」が行われる。参加対象者は利根沼田圏域内事業所の事業主、人事担当者で、利根沼田地域にある障害者雇用に積極的に取り組んでいる企業を回って見学する。

障害者雇用の現場を見学

障害者の就労して実際に働いている様子を見ることで、障害者の就労についての理解を深めると共に、障害者雇用を実施している企業から職場環境、雇用管理や具体的な支援方法、工夫などの説明を通じて、障害者雇用機会の創出のヒントにしてもらえれば、ということが目的。

4つのさまざまな分野の企業を回る

当日は利根沼田振興局(沼田市)に集合の上、グリンリーフ株式会社、 株式会社ヤマダイフーズ、株式会社オリエント、上越クリスタル硝子株式会社の順で会社概要の説明と現場見学を行う。

時間は12時30分から5時30分。定員は30名で参加費は無料。参加希望者は2014年8月21日(木)までに申込用紙に記入の上、FAXで申し込む。主催、問い合わせは利根沼田自立支援協議会就労支援ワーキング事務局。

該当地域のこれから障害者雇用を考えている企業にとって、地元の企業の成功例を見学する機会は重要だ。このような自治体の支援に参加しぜひ活用してほしい。

2014年7月31日 16:00  障害者雇用インフォメーション

被災3県でサントリー、障害者スポーツ支援 20年東京五輪開催まで /宮城

2014年08月01日 02時56分58秒 | 障害者の自立
 サントリーホールディングスは2020年の東京五輪開催まで「チャレンジド・スポーツ」(障害者スポーツ)の体験教室などを通じて東日本大震災の被災3県を支援することを決め、役員ら4人が29日、村井嘉浩知事を表敬訪問した。気仙沼市出身でパラリンピック選手の同社員、佐藤真海(まみ)さん(32)は「障害の有無に関係なく目標を持つ大切さを伝え、20年のパラリンピック選手が宮城から出てくれたらうれしい」と意気込みを語った。

 同社は、震災直後から被災漁師や子どもたちへの支援を実施。9月からは、新たにチャレンジド・スポーツへの支援として、義肢装具の購入などに活用する奨励金▽佐藤さんらトップアスリートが小中高校で競技体験会を行うアカデミー▽競技用車いすなどを寄贈する育成サポート−−の3本柱で活動を展開する。活動は20年までの7年間で、支援額は10億円。

 村井知事は「20年まで温かい支援をいただき、ありがたい。宮城から第二、第三の真海さんのようなトップアスリートが出ることを期待したい」と話した。


村井知事(左から2人目)を表敬訪問し、チャレンジド・スポーツへの支援を表明したサントリーの佐藤真海さん(同3人目)ら=仙台市青葉区の県庁で

毎日新聞 2014年07月30日 地方版

技術で「障害者」という言葉をなくしたい インド1000万人義足市場に挑む

2014年08月01日 02時43分36秒 | 障害者の自立
 前回まで、僕が研究を進める「競技用義足」、「ロボット義足」について説明してきました(「足がない」ことが可能性を広げる /ロボット義足は世界に何をもたらすか)。もう1つ、今、僕が取り組んでいるのが「途上国向け義足」の開発です。

 きっかけは、インドのジャイプールフットというNPO(非営利法人)との出会いでした。ジャイプールフットは1975年から寄付を元手に安い義足を制作し、足を失った人に義足をタダで提供する活動を続けている団体です。

 僕が留学していた米マサチューセッツ工科大学(MIT)のラボメイトが1年間ジャイプールフットでインターンをしてインドから帰国した際、3000円ほどの義足を持って帰ってきました。

 その義足を見て、僕は大いに興味を持ちました。「僕だったら、同じ3000円でもっと良い義足が作れる」と思ったのです。

 先進国と途上国のものづくりは、技術、素材、人、カネと与えられた環境が全く違います。ただ、その与えられた環境の中でベストなものをつくろうとする姿勢は一緒です。米国で最先端のロボット義足をつくるのも、インドで3000円の義足をつくるのも、本質は変わらない。そう気付いて、自分のそれまでの研究をインドでの義足づくりに生かしたいと思うようになりました。

 インドでは、義足は高価なものなので必要なすべての人に行き渡っていないのが現状です。先進国に比べ、感染症や事故によって足を失うケースが多いにもかかわらず、です。

 現在、インドの義足ユーザーは約350万人。潜在ユーザー数は1000万人に達しているとも言われています。1000万人の人に対して自分の持つ技術が役立つ可能性があると気付くと、じっとしていられず、すぐに行動を起こしました。

3000円の義足、日本にも需要はある

 2008年夏、ジャイプールフットが経営するニューデリークリニックという診療所に滞在。インドでの義足づくりに関わり始めました。

 クリニックで足がない患者さんたちに会うと、彼らは「障害者になってしまった」という悲壮感が非常に強かった。インドのような途上国では先進国に比べ、「足がない」ということが目に見えた差別の対象にもなるからです。彼らは切実に「足がないことを隠したい」「本当の足らしく見えるものが欲しい」という要望を持っていました。

 それまでの義足は、主に、見た目と機能に課題がありました。そこで、僕は同じプラスチック樹脂製をすねのような形状にし、中は空洞にして軽くしつつ、義足自体が体重を支えられる構造にしました。さらに、新たな膝関節のパーツを開発し、安く効率的に動くようにしました。足が地面に付いている時には固定され、歩き出すために地面から離れる時には曲がるようにし、スムーズに膝関節を動かしながら歩行できるようにしたのです。

 ジャイプールフットは貧困層を対象に無償で義足を配ることに強い信念を持っています。彼らのビジネスモデルに合うよう、コストはそれまでどおり3000円に抑えなくてはいけません。今はプロトタイプが出来上がったところで、これから量産化を進めていきます。

 重視しているのは「現地の人だけで回せるビジネス」にすること。現地で調達できる樹脂素材を利用し、現地の工場で製造できるようにしたいと思っています。現地の人たちが自立し、主体的に動いてこそ、持続性のあるビジネスになるからです。また、この義足開発のプロセスはすべて、現地の技術者といっしょに行いました。この「Co-creation(一緒に作る)」のプロセスこそ、現地にエンジニアリングのスキルを根付かせ、さらなるイノベーションを生み出す種になるのです。

 安い義足は貧しい途上国でしか使えないかというと、そんなことはありません。僕は日本でも十分需要はあると思っています。

 2012年11月、インド向けに開発した義足を、骨肉腫を発症した僕の友人に渡しました。当初、人工関節を入れる手術をした友人は、その後、骨肉腫を再発し、足を切断し義足を付けるようになっていたからです。

 インド向けの義足を付けてみて、彼は「これで滝に打たれに行きます」と喜んでいました。

 滝に打たれに行く――。これは義足ユーザーにとってとても難しいことなのです。

 日本の医療保険制度では、保険適用される義足は1足だけ。義足ユーザーはたいてい義足を1足しか持っていません。今、使っている義足が壊れたら歩けなくなるという恐怖があり、誰も水に濡らそうとはしません。けれど、3000円ぐらいで買える義足なら、使い捨て感覚で滝に打たれることもできます。

 温泉に行ったり、海に行ったりと行動範囲が広がり、より豊かな人生を送ることができるのです。

体に障害を持つ人なんていない、技術に障害があるだけ

 MITに留学中、感銘を受けた言葉があります。

 「体に障害を持つ人なんていない。技術に障害があるだけだ」。

 ロッククライミング中の事故で凍傷となり、両足切断をしたヒュー・ハーMITメディアラボ教授の言葉です。

 技術に障害があるとはどういうことでしょうか。

 メガネを思い出してください。世の中に、近視のために裸眼では遠くのものが見えない人はたくさんいます。メガネという矯正器具がなければ、これら近視の人たちも障害者と呼ばれていたのかもしれません。メガネは視力の代替技術として普及しています。

 しかも、かつてのメガネは牛乳瓶の底のように厚くてちょっと不格好で、メガネをかけた子供は「メガネっ子」とからかわれるようなこともありましたが、今はどうでしょう。

 技術の進歩で矯正度の高いレンズもごく薄くなりました。ガラスではなく、透明なアクリルなど軽い素材で視力を矯正できるようになりました。おしゃれなデザインのフレームも出回り、ファッションの一部として、メガネを楽しんでいる人がたくさんいます。

 メガネに導入された最新の技術は、近視という障害をなくしました。技術は、障害者を障害者でなくすることができるのです。

 義足もメガネのように身近な技術として発展していけば、「足がない」人を障害者でなくすることができるはずだと信じています。

 義足の普及で障害になるのは、義足であることを隠したいという「心」の問題です。

 日本や米国に比べ、ヨーロッパでは短パンをはいて義足を隠さずに見せている人が多い。文化的に義足を受け入れる土壌があるからなのでしょう。一方でインドのように、差別的な受け止め方をされてしまうからと義足であることを隠したがる地域もあります。

 すべての国で、義足に対する抵抗感をなくす「心のバリアフリー」を実現するにはどうすれば良いか。歴史的に根付いてきた思想や価値観の問題もありますが、最終的には技術が進化することだと僕は思っていますし、それほどまでに「技術の力」を信じている。

 カッコいいものなら見せるし、カッコ悪いものなら見せない。メガネと同じく、技術の力でカッコよく見せられるようになれば、義足に対する意識は間違いなく変わるはず。心のバリアフリーに僕らエンジニアが貢献できる部分は大きいと思っています。

遠藤 謙
ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員/Xiborg代表取締役


日経ビジネス オンライン 2014年7月31日(木)