ゴエモンのつぶやき

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障害者×芸術=新しい表現 ヨコハマ・パラトリエンナーレが開催中

2014年08月19日 02時04分56秒 | 障害者の自立
 鋭い感覚を持つ障害者と多様な分野のプロフェッショナルが共同で生み出した新しい芸術表現を発表する国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」が、象の鼻テラス(横浜市中区)で開催中だ。障害者の能力を生かした芸術表現の在り方を提案する初めての取り組み。9件の作品を展示するほか、パフォーマンスを随時行う。

 横浜ランデヴープロジェクト実行委員会とNPO法人スローレーベルの主催。同実行委は、テラスを拠点に障害者と現代美術家、横浜でものづくりを行う企業などが共同で開発した手作り雑貨の「スローレーベル」ブランドに取り組んできた。

 活動を行う中で、障害者が持つ優れた感覚と芸術家らの力が合わさることで、今までに見たことのない芸術表現ができるのではないか、との予感が生じたという。そこで、オリンピックにはパラリンピックが同時開催されるように、ヨコハマトリエンナーレが行われる今年、同様の取り組みを実現しようと企画された。

 総合ディレクターを務める栗栖良依は「今回は3年後、6年後に向けた出会いと人材育成の場と位置づけたい」と話す。最終的な目標は、障害の有無にかかわらず誰もが自分の居場所と役割を実感できる地域社会の実現だ。

 会場の天井を覆う白い網は、織りや編みの手法を得意とする井上唯が、約800人のボランティアとともに形状保持ヤーンで編み上げた作品「whitescaper」。来場者と会場との一体感を生み出し、他の作品と作品とをつなぐような存在だ。

 荒神明香(こうじん・はるか)らによるチーム「目【め】」は、市内に居住する自閉症者や知的障害者などの保護者にヒアリングし、そこから影響を受けた「世界に溶ける」を制作した。

 ヒアリングの結果、その人なりのこだわりを抱えている点に着目した。ある自閉症者のこだわりはスライスチーズ。かじった歯形を山の形にとらえ、1枚ずつ冷蔵庫に保存しているという。それを写真にして額の中に並べ、芸術作品としてみせた。荒神は「障害のある方のこだわりに『分かる!』と感じた。作品を作ろうとするときの原点である純粋な動機と気づきがある」と共感する。

 展示部門のキュレーターで多摩美大非常勤講師の難波祐子(さちこ)は「障害者というと、遠慮したり気を使ったりという部分があるが、怖がらずに一歩踏み込んでみたら新しいものが見えた」と手応えを感じている。

 パフォーマンスは、ダンスとサーカスの二つに分けられる。サーカスとは、近年フランスで発祥し、大道芸の技術や演劇的な身体表現を取り入れたアート系パフォーマンス。8月23~26日、ベルギーで活躍するカトリーヌ・マジを講師に、ワークショップと発表を行う。

 また、ロンドンパラリンピックの開会式パフォーマンスに参加した英国のダンスカンパニーでディレクターを務めるペドロ・マシャドによる、ワークショップと発表も(9月25~28日)。こちらのワークショップは参加者を募集中だ。

 パフォーマンス部門のディレクターで、社団法人瀬戸内サーカスファクトリー代表理事の田中未知子は「今回はこういうことをするんだな、というトライアル。皆さんに参加してもらい、指導者を育てていく長期的視野を持っている」と話した。

 11月3日まで。入場無料。ワークショップの参加方法などの確認はウェブサイトから(http://www.paratriennale.net/)。問い合わせは開催事務局電話045(661)0602。

2014.08.18 03:00:00 【神奈川新聞】

“あなたの手にピッタリの箸、作ります” 障害者にも優しい日本人職人のサービス、海外評価

2014年08月19日 01時59分36秒 | 障害者の自立
 箸を正しく持てないと、料理をうまくつかめず、見た目も悪い。西暦7世紀頃に中国から伝来した箸は、長い歴史の中で、日本人の礼儀作法や美意識を育んできた。日本食は日本文化の非常に重要な部分を占め、箸の使い方は日本人のアイデンティティに関わる、とBBCは指摘している。

【誰もが箸を使えるように】

 箸を持ったことがない外国人にとって、箸の使い方を習得するのは難しい。一方、指を事故で失くした人や生まれた時から指がなかった人、麻痺を持っている人には、箸の形状そのものが問題となる。
 では、障害者は、箸を諦めてフォークやスプーンを使えばいいのか。日本人工芸家・宮保克行氏は、障害のせいで、箸を使うことを諦めるべきでないと信じている。宮保氏は、「箸で困っている全ての人のために箸を作る」というビジョンを掲げ、素晴らしい木工芸技術を駆使し、顧客のために箸をオーダー・メードしている。

【人間工学的デザイン】

 例えば、ばね式で、使用時に力や器用さを必要としない箸もある。実際はトングのように動く(『Fastcodesign』)。

 この箸は木でできており、オーダー・メードのグリップがついていて、持ちやすく、またその独特の形状に一役買っている、と海外メディア『psfk』は報道している。

【それぞれの必要に合わせて】

 宮保氏の箸は、顧客一人一人の特別な必要に合わせて作られる。親指を失くした人の箸は、麻痺を患う人の箸とは全く異なるデザインになるからだ。

 宮保氏は顧客と面会し、顧客の日常的な課題に応じて、ベースモデルを選択してもらう。顧客の手の大きさが図られ、完全にオーダー・メードの箸が作られる。

 顧客と直接会って話し、ニーズや課題を知ることは、宮保氏が作品を作り上げる動機づけとなっているという(『psfk』)。

【障害を持つ人との出会い】

 宮保氏が、箸を仕事にしようと思ったきっかけは、一人の障害者との出会いだったという(自身のサイト『miyabow.com』)。その人は、宮保氏が作った様々な箸を手に取ってみたが、どれ一つとしてその手に合うものはなく、「この人のための箸を作ってあげたい」という思いから、全てが始まったという。

 日本では、箸の使い方がその人のひととなりを表す、と言われている。宮保氏の顧客は、食事の際に恥をかくことを心配しないですむようになった、と『Fastcodesign』 は結んでいる。

2014年8月18日 ニュースフィア

障害というリスク

2014年08月19日 01時35分48秒 | 障害者の自立
今週も、個人的な話題から。

遅ればせながら、僕もとうとうSuicaデビューを果たしました! ショートステイなどでひとりで買い物に出かける機会が増えたということで、電子マネーの利用に踏みきったわけですが、思った以上に便利ですね。店員さんに小銭をそろえてもらう手間もいらないし、使った金額が数字ではっきり確認できますから、よけいな買い物をしてしまう心配もなし。

ただ、JRや私鉄各社は障害者用のSuica(PASMOも含む)を発行していないので、僕は電車に乗る時は今まで通り、障害者割引の切符を買っています。もともと電車にスイスイ乗るためのICカードなのに買い物にしか使えないというのも、何だか変ですよね。障害者用Suicaが早くできるといいのですが……。

Suicaのおかげで、ひとりで外に出かけるのがよりいっそう楽しくなりました。けれども、介助者なしでの外出はやはりそれなりに心配事も多く、リスクも伴うものです。それは、介助者が同行した外出でも同じです。

外出時の危険で真っ先に思い浮かぶのは、踏切ですね。以前、樋口彩夏さんも踏切を渡るのはこわいとコラムで書いていましたが、僕もまったく同感です。僕はよく近所の図書館で本を借りるのですが、そこへ行くには必ずJR南武線の踏切を渡らなければならず、これが悩みのタネでした。

それほど頻繁に電車が通るわけではないのですが、できることなら確実に警報機の鳴らない、安全なタイミングで通過したい。そこで僕が編み出したのは、(踏切が閉まる時間を徹底的に調べる!)という作戦でした。

踏切をはさんだふたつの駅の時刻表を調べれば、その区間を電車が通過するタイミングが割り出せます。そのデータを書き込んだ表を外出時にはつねに携帯しておき、踏切を渡る直前には必ず介助者に確認してもらうのです。

実際の時刻と照らし合わせ、電車通過まで2分以上の余裕があればセーフ。安心して踏切を渡ることができます。あと1分以内で電車がきそうな場合は迷わずその場でストップし、電車が通過してから渡るようにしています。

この方式を導入してから、踏切を渡るのがかなり楽になりました。ただ、これは普段よく通る踏切だからできることで、土地勘のまったくない場所では通用しません。定期的に行われるダイヤ改正に合わせてその都度データをあつめ直さなければいけないという問題があります。いつかのコラムで提案した(遮断機が下りるまでの分数が表示される踏切)が全国的に広まれば、こうした悩みも一気に解決するのですが……。

外出にかぎらず、障害者が新しいことにチャレンジしようとするとき、リスクという3文字はつねにつきまといます。地域の小学校に入学希望を出した時も、すんなりと受け入れは決まらず、ぎりぎりまで学校側との話し合いを続けました。その時は子どもだったのでよくわかりませんでしたが、いま思えば、学校としては障害児を受け入れるリスクについて冷静に計算していたのかもしれません。

障害児と健常の子どもではどこがどう違い、どのような配慮が必要なのか。障害によるリスクを学校側が引き受けられるのか。そうしたことをふまえ、本当に大丈夫だと判断できないかぎり、障害児を受け入れるという結論にはならない。これが、20年前の教育現場です。

学校選びだけではありません。障害がリスクとして見なされる傾向は、一般就労でも同じです。就職面接での苦労は以前も書いたので繰り返しませんが、障害者が社会に出て働くのはまだまだハードルが高いと言わざるを得ません。最終的な成果を求める分、学校よりも一般企業のほうがリスクに対する感覚はシビアなのかもしれません。

学校でも企業でも、障害をリスクととらえがちな傾向は共通しています。(何かあったらどうするんだ)という不安が先に立ってしまい、どうすれば問題なく受け入れられるかという方向には、なかなか発想が向かない。

確かに、障害を抱えているとどうしても周囲の配慮が必要になりますから、受け入れる側が及び腰になるのも一方的に非難することはできません。ただ、障害によるリスクだけを強調し、それを理由に受け入れを拒むのは消極的すぎるのではと思うのです。

実際、学校や企業が挙げるリスク要因の多くは、ちょっとした工夫やまわりの協力次第で何とかなるのではと思えるものだったりします。言いかえればそれだけ障害者への知識が不足しているということで、こちらが根気強く説明を続けていけば扉がじわじわと開かれていくケースも少なくありません。

障害のリスクを過剰に気にするのは、突き詰めればその本人を一人前として認めていないということなんですよね。表向きは当人のことを心配しているようでも、結局は(あなたは自分ひとりで責任を取れないんでしょ)と言っているようなものですから、かたちを変えた差別行為なわけです。

就職面接で必ず出るのが通勤に関する質問ですが、これもひとつの象徴ですよね。通勤中に何かあっても、あくまで本人の自己責任。それは障害者でも健常者でも変わりません。にもかかわらず、同じようなことを面接の度に質問される。

さらに困るのは、それを言っている本人がその言葉の本当の意味に気づいていないこと。当の面接官はあくまでも冷静に、目の前の障害者の能力を評価していると思っている。このギャップは、意外に大きいものです。

障害によるリスクは、その本人だけに降りかかるものではありません。たとえば、出生前診断。障害児を産むことをリスクととらえる母親がいることは事実です。だからこそ出生前診断を受ける妊婦があとを絶たないのであり、その中の一定数が中絶という選択をしている。

僕は今のところ、出生前診断について否定も肯定もできずにいます。あえて言えば中立的立場、ということになるでしょうか。もちろん、中絶を無条件に推奨することはできないけれど、(産めばどうにかなる)式の精神論で母親の不安が解消するとも思えない。

出生前診断についてこれまで一度も取り上げなかったのは、そういう迷いがあったからです。この問題についてはいつか正面切って取り上げなければと思っています。おこがましい言い方かもしれませんが、その時までお待ちください。

リスク・ヘッジという言葉があります。リスク・マネージメントという風にも言いかえられますが、要するに(起こり得るリスクとどう向き合うか)という考え方です。

ヘルパー事業所は「ヒヤリハット報告」というシステムをつくり、実際のサポートであわや、と感じる出来事が起こった場合はそれを文書にまとめて責任者に提出するのだそうです。文書化することで問題点の共有に役立ち、なおかつ将来の大事故予防にもつながる。ヘルパーさんの努力があるからこそ、安心して介護が受けられるのですね。

(ハインリッヒの法則)は、リスク予見の大切さを教えてくれます。一件の大事故の前には、数えきれないほどのちいさなミスが起こっている。逆に言うと、ちいさなミスの芽を見過ごさなければ大事故は防げる、ということです。リスク・ヘッジのモデルとしては他に、スイスチーズ・モデルなどがあります。

人生にリスクはつきものです。けれど、リスクが大きいから、危険が大きいからと本当にやりたいことをあきらめてしまうのは、やっぱりすごくもったいない。

障害について自分自身で深く理解し、どこまでの配慮が必要なのかをまわりに伝えることができれば、リスクは自然に軽減されます。リスクから逃げるのではなく、リスクと向き合う生き方へ。過剰な心配ではなく必要な配慮を積み重ねていくことが、本当の意味でのリスク・ヘッジと言えるのではないでしょうか。

立石芳樹 (たていし・よしき)

1988年、神奈川県生まれ。生まれてすぐに脳性マヒ(CP)と診断される。中学校の頃から本格的に創作活動を始める。専門はショートショート。趣味は読書と将棋。ツイッター(@dupan216)も始めました。座右の銘は「一日一笑」。

 ・ より良い世界へ希望を込めて アピタルコラムの筆者、立石芳樹さん. 2014年8月18日

障害者ボート:「知って」 NPOがイベント、西武大津店できょうまで /滋賀

2014年08月19日 01時25分25秒 | 障害者の自立
 パラリンピックの正式種目になっている障害者ボート(パラローイング)を紹介するイベントが16日、大津市におの浜2の西武大津店で始まった。競技を疑似体験できるボートマシンがあり、選手たちから話を聞くこともできる。17日まで。無料。

 2020年の東京パラリンピック出場を目指し、ボート競技の選手を育成している大津市のNPO法人「琵琶湖ローイングCLUB」が初めて開催した。ボート体験の他にも、競技に関するクイズが楽しめるコーナーなどがある。

 NPOは、同志社大ボート部OBで、障害者が作ったクッキーの販売などを手がける「エール」社長の小原隆史さん(45)が今年5月に設立。脊髄(せきずい)に障害のある16〜38歳の男女9人の選手が月2回、瀬田川で練習をしている。

 メンバーの谷口佑樹さん(26)は「競技のことをもっと多くの人に知ってもらい、一緒にパラリンピックを目指す仲間が増えればうれしい」と話していた。

 現在、選手を支援するサポーターも募集中。問い合わせは、エール内のNPO事務局(077・526・8701)。

毎日新聞 2014年08月17日 地方版

障がい者雇用率7割を実現した大山氏の記念講演も

2014年08月19日 01時20分53秒 | 障害者の自立
静岡で障害者雇用促進大会を9月24日に開催

昭和23年8月にヘレン・ケラー女史が訪日したことを契機に、厚生労働省では9月を「障害者雇用支援月間」として、全国的にさまざまな啓発活動が行われる。
静岡県と静岡高齢・障害者雇用支援センターでは、静岡労働局の後援を受けて『平成26年度静岡県障害者雇用促進大会』を9月24日(水)に開催する。

障害者雇用に取り組む企業、現場で活躍する障がい者を表彰

大会では、障害者雇用支援月間にあわせて、障がいを抱えながら模範的な職業人として活躍している個人や、障がい者の雇用を積極的に取り組んでいる企業を表彰。
表彰式典後には、「知的障害者に導かれた企業経営から」と題して、日本理化学工業株式会社、取締役会長の大山泰弘氏が記念講演を行う。

大山 泰弘(おおやま やすひろ)
昭和7年生まれ。父の創業したチョーク製造会社の日本理化学工業に入社。日本初の知的障害者多数雇用モデル工場を建設、製造過程に工夫をこらし障がい者雇用率7割をこすなど障がい者雇用に貢献。(コトバンクより引用・一部抜粋)

入場は無料で、どなたでも入場可能

会場は、静岡商工会議所(静岡市葵区黒金町20ー8)の5階ホールで、定員は200名までで入場は無料。

主催者は「どなたでも入場できます」と、幅広い参加を呼びかけている。

問い合わせ・申し込みは、静岡高齢・障害者雇用支援センター(TEL:054-205-3307)まで。

 2014年8月18日 11:00 障害者雇用インフォメーション