ゴエモンのつぶやき

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「聴く本」人気 視覚障害者向けCD

2014年08月29日 02時53分26秒 | 障害者の自立
 ◆岸和田のグループ収録奮闘 感情抑え声からさず 1本最低3か月

 岸和田市立図書館(岸城町)で、視覚障害者のために小説や専門書を朗読してCDに収録する「録音図書」が利用者の人気を集めている。30年以上、活動を続ける同市内の朗読ボランティアグループ「ひばり」が製作。量が豊富で、利用者の要望に応じた作品を収録していることから、視覚障害者からは「楽しみが見つかった」と喜びの声が上がっている。(横田加奈)

 同図書館は約600タイトルの録音図書を所蔵。多くは小説で、映画化された百田尚樹さんの「永遠の0ゼロ」や本屋大賞に選ばれた三浦しをんさんの「舟を編む」などの話題作をはじめ、歴史ものなど幅広い分野の作品がそろう。

 以前は市社会福祉協議会が貸し出していたが、2011年から同図書館でサービスを開始。口コミで利用者は増え、12年度の貸出数は約2500本と10年前の20倍近くになった。特に点字に慣れていない中途失明者に重宝されているといい、利用者の男性(70)は「朗読を通して、いろいろな世界に連れて行ってくれる」と喜ぶ。

 ひばりは、視覚障害者にも読書を楽しんでもらおうと1980年に設立。現在のメンバーは60~80歳代の約40人で年間約40タイトルを収録する。1本を作り終えるのにかかる日数は最低でも3か月。作業では朗読前に本を読み込んで内容を理解し、方言やアクセントを確認、朗読中は声がかれないよう、休憩を挟みながら何日もかけて行う。また、感情を込めすぎないよう読まなければいけない。

 メンバーの一人、坂東茂雄さん(69)は日頃から滑舌を良くするため、口を動かす練習をしているといい、「しっかりと準備して気持ち良く聞いてもらえるようにしたい」とやりがいを感じている。

 同会は、哲学や医療などの専門書や市の広報も収録。今後、語学や資格などの教材や、料理本や絵本まで広げる考えもあるという。

 同会会長の広野幸子さんは「私たちができることで目の見えない人をサポートし、本を楽しめる生活を送ってもらえたら」と話している。問い合わせは、同図書館(072・422・2142)へ。

2014年08月28日 読売新聞

障害者の演奏集団「瑞宝太鼓」演奏会 佐賀コロニー

2014年08月29日 02時45分05秒 | 障害者の自立
 佐賀市大和町の知的障害者入所施設「佐賀コロニー」で27日、長崎県雲仙市を拠点に活動する知的障害者のプロ和太鼓集団「瑞宝太鼓」が演奏会を開いた。2016年3月の同施設の閉所・移転を前に、利用者を激励しようと瑞宝太鼓が企画。利用者や職員ら約150人が勇壮な音色を楽しんだ。

 佐賀コロニーは1971年、障害者が働きながら共同生活する施設として開設。県の福祉施設民営化で鳥栖市の社会福祉法人「若楠」に移譲されることになり、2016年4月から同市の新施設で移転運営される。

 演奏会では、プロ活動12年目を迎え、ニューヨークなど海外5カ国での演奏実績もある瑞宝太鼓のメンバー6人が、白い鉢巻き姿で大太鼓や締太鼓を打ち鳴らし、迫力ある音を体育館に響かせた。利用者たちは大きな音に驚いた様子だったが、最後はばちを握り、演奏に加わった。

 代表してお礼の言葉を述べた男性(37)は「初めて聞いたが、大きくていい音。みんな喜んでいた」と笑顔だった。

 瑞宝太鼓のメンバーで横笛を吹いた、太良町出身の坂田一星さん(23)は「別の場所に移ると緊張が強いと思うが、楽しく生活し仕事をしてもらえたら。鳥栖で再会したい」と話した。


「瑞宝太鼓」の演奏を楽しむ、佐賀コロニーの利用者ら=佐賀市大和町川上の佐賀コロニー

2014年08月28日 10時57分 佐賀新聞

障害者、生き生きと 自分の生き方表現した100点−−稲沢で /愛知

2014年08月29日 02時38分33秒 | 障害者の自立
 知的障害を持つ人たちの絵画などを集めた「のむらしげ代&その仲間たち展」が26日、稲沢市稲沢町前田の市荻須記念美術館で始まった。来場者も生き生きと自由に表現した作品に見入っていた。入場無料。31日まで。

 野村重代さん=は一宮市柳戸町在住の元中学校美術教師で心理カウンセラー。約30年前からボランティアで障害を持つ人たちに絵画などの指導にあたっており、10年ほど前からは表現活動がしやすいようにアートセラピーも取り入れている。

 作品展は1年間の成果を発表する場として毎年開催。今年は、虫眼鏡を使わないと貼り絵だと分からないほどの小さな紙片で描いたヒマワリ、メロンやバナナなどをカラフルな色づかいで表現した絵、ユニークな構図の戸棚の絵など、5〜45歳の38人の100点が展示されている。野村さんは「発想が素晴らしい。それぞれ自分の生き方を表現している」と話している。野村さん自身も「人と人をつなぐ」などをテーマにした作品を展示している。

毎日新聞 2014年08月27日 地方版

発達障害 就労後押し

2014年08月29日 02時34分15秒 | 障害者の自立
 ◇接し方企業で出前講座 県教育センター、寸劇でやりとり紹介

 発達障害を抱える生徒の就労に向け、正しい理解を広めようと、県立総合教育センター(板野町)は、企業に講師を派遣して発達障害について説明する「出前講座」を始めた。誤解を解き、発達障害者が働き続けられる職場環境を作るのが狙いだ。(野口英彦)

 「倉庫に行って、夏物の服を六つ出してきて、隣にある歯ブラシを四つ持ってきて、その数を経理の人に報告してくれるか」「……ええと、すいません。何でしたか」「何度同じことを言わせるんだ」――。

 6日、知的障害者や身体障害者を雇用して印刷や事務などの事業をする大塚製薬のグループ企業「はーとふる川内」で、初の出前講座が開かれた。特別支援教育の経験がある同センターの指導主事2人が講師を務め、上司と発達障害を持つ部下とのやり取りを寸劇で再現。参加した同社社員ら8人と、発達障害者への望ましい接し方を考えた。

 講座は、企業からの要望に応じて開催することにしており、無料。普段は教員の指導にあたる指導主事が、障害への理解や対人関係、生活面などについて講義やグループ研修をする。

 この日は、講師が発達障害の特性について▽複数の事に同時に取り組むのが難しい▽見聞きしたことを短期間覚えておく力が弱い▽物事の優先順位を状況に応じて判断することが苦手――などと説明。参加者からは「優先順位を明確にした具体的な指示を出す必要がある」「余計な混乱を招かないよう、時間に余裕を持った指示が望ましいのでは」「常にボイスレコーダーを携帯してメモ代わりに活用しては」などの提案が寄せられた。

 講座では、注意欠陥・多動性障害や学習障害などについても紹介。同社で障害者の支援にあたる社員は「日頃接している障害者のことを考えながら、講義を聴いた。発達障害について体系的に学べ、良かった」と振り返っていた。

 発達障害は、仕事を進める上での知能には問題がないが、独特のこだわりやコミュニケーション能力の乏しさなどから、対人関係につまずき、職場に居づらくなって退職するケースが多いとされる。講義では、接し方への配慮だけでなく、発達障害の特性そのものへの見方を変えることも提案。「融通が利かない」ことは、同じ作業を手順通り続けられることでもあり、「コミュニケーション能力が乏しい」ことは無駄話が少ないといった利点にも通じるという。

 同センターの上野清文特別支援・相談課長は「特別支援教育では苦手な分野を叱るだけでなく、良い点を見つけて伸ばすことにも重点を置いている」とした上で、「発達障害者が働きやすい職場は、他の社員にとっても個性を発揮できる場。講座が職場の人間関係や心の健康についても考えるきっかけになれば」と話している。

 ◆発達障害

 知能に問題はないが、読書や計算など特定の分野が極端に苦手な「学習障害」や、じっと座っていることが難しい「注意欠陥・多動性障害」などの特徴が、低年齢の時期に現れる。文部科学省の推計では、高校進学者のうち約2・2%が発達障害を持っているとされる。2005年施行の発達障害者支援法では、都道府県が発達障害者の就労機会の確保に努めることなどを定めている。

2014年08月28日 読売新聞

内部障害へ理解を 府内、周知マーク普及進む

2014年08月29日 02時27分17秒 | 障害者の自立
 心臓といった身体内部に障害がある内部障害者を示すマークの普及が大阪で一歩前進した。行政機関が公共交通事業者らにマークの貼り付けや周知を求めたのを機に、NPO法人が協力を申し出て実現。内部障害は外見から判別しにくく、鉄道やバスの優先席利用などで偏見を受けるのが問題となっており、関係者は「今後さらに広まっていけば」と期待を寄せている。

■優先席で偏見の目

 身体障害者福祉法では、心臓や腎臓などの機能障害を内部障害と定め、全国の内部障害者数は約109万人。身体障害者数全体の31%を占める。

 内部障害者を示す統一マークはなく、国際標準化機構(ISO)のピクトグラム(絵文字)や、内部障害者の問題を啓発するNPO法人ハート・プラスの会(名古屋市)が考案したハート・プラスマークなどがある。

 同NPO法人の徳永周三理事(63)=寝屋川市=は、心臓の筋肉が伸びたゴムのようになり、血液を送るポンプ機能が著しく低下する拡張型心筋症。10分以上歩くと3、4日は体調不良が続く状態だが「マークを付けていても周知されていないため、理解が得られず優先席に座ろうとすると偏見の目で見られることがあった」と打ち明ける。

 近畿運輸局の調査(1月現在)によると、近畿圏内の主要鉄道事業者では、20社中12社が内部障害も含む優先席用のピクトグラムを掲示。バス事業者152社ではピクトグラムが4社、ハート・プラスマークを貼っているのは8社だった。

■1800台掲示へ

 「電車やバスで温かく接してもらえるようマークを周知してほしい」との相談を踏まえ、総務省近畿管区行政評価局は5月、内部障害者を含めた優先席のピクトグラムの周知について、鉄道・バス事業者に理解を求めるよう近畿運輸局にあっせん。翌月には近畿運輸局が管内の事業者に協力依頼の通達を出した。

 こうした状況を知った徳永理事は「この通達を追い風にしよう」と大阪バス協会にステッカーの無償提供を打診。7月に2千枚強を手渡した。

 大阪バス協会は加盟事業者に配布。すでにマークを掲示していた1社を除き、路線バスを運行する他の全11社約1800台での貼り付けにつながったという。藤原昭三専務理事は「内部障害者の方にも優先席に座ってもらい快適にバスを利用してもらえれば」と話していた。

 大阪市交通局も独自にピクトグラムを導入済み。付けたマークをどう啓発していくは今後の課題だが、府内のバス事業者でのマーク普及が一気に進んだ形だ。

 徳永理事は「今後各地の交通事業者に掲示の輪が広がっていけば」と思いを込めている。


内部障害者への理解を求める「ハート・プラスマーク」

2014年8月28日 大阪日日新聞