ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

<キラリ★人生> 障害者の通所施設開く

2014年08月14日 02時37分28秒 | 障害者の自立
 静岡市駿河区の住宅と町工場が並ぶ一角に、障害者の通所施設「アトリエいろは」がある。所長で、運営する合同会社「もも」の社長を務める磯野興子(こうこ)さん(62)=同区=は、身内の介護をきっかけに、介護・福祉サービスの世界に飛び込んだ。

 「サラリーマンの妻だった私が今、こうしているのは、いろんな人の後押しのおかげ」

 十六年前、母親(86)が骨折で七カ月間入院。その翌年、母の退院直後に夫(67)が転んで頭を強く打ち、入院した。夫は一カ月以上、意識不明が続き、命が危ぶまれた。夫の意識が戻り、リハビリ病院に転院した後、今後の介護に役立つのでは、と、ヘルパーの資格を取った。

 夫は自宅で機能回復に努め、まひは随分解消したが、新たな難問に直面した。高次脳機能障害が残ったのだ。感情のコントロールが難しくなり、周囲と頻繁にトラブルを起こすように。磯野さん自身、夫からの暴力や罵声に悩まされた。

 そんな折、知人から、ヘルパーの資格を生かして高齢者の訪問介護にパートで入ってくれないか、と頼まれた。結果的にこれがよかった。夫との適度な距離が生まれ、関係が改善された。夫は公的な支援機関が開く催しに参加するようになり、その時間を使って仕事を増やしていった。

 その後、高齢者の介護から障害者の介護に移り、ケアマネジャーの資格も取った。障害者の自宅に居宅介護の仕事で行くうち、介助に不向きな浴室に困っている本人や家族、日中の活動の場を望む人が多いのを痛感した。ちょうど所有していた古い倉庫の借り手がいなくなり、物件の活用を考えていたころで、「この土地を使い、障害者が地域で安心して暮らせるような通所施設をつくろう」と思った。

 浴室には、重度障害者も入りやすい特別な浴槽を設置。一般企業への就職は難しいが、内職はできる人に就労の機会を提供したり、より障害が重い人には入浴や食事の介助、創作活動の機会を提供したりする。定員は二十人。小規模でさまざまなニーズに応えようと考えた。

 建物を建て、既存の事業所に貸して運営してもらおうと考えていたが、話がまとまらず、自前で運営することに。建築時に福祉施設として問題がないかを確認してくれた施設管理者の海野(うんの)浩二さん(60)が、事業所の申請でも、力を発揮。一昨年十一月に開所にこぎつけた。

 施設には知的、精神、身体の障害のある人が車の送迎で通っている。安全ピンの部品を組み立てたり、塗り絵や散歩をしたりして過ごす。

 「いずれは障害者用の住居をつくり、地域の方と障害のある人が気軽に交流できる場もつくっていけたら」と抱負を語る。


施設を利用する男性の絵を見て、色の塗り方の丁寧さを褒める磯野興子さん=静岡市駿河区の「アトリエいろは」で

2014年8月13日 中日新聞

埼玉)「障害者トイレ改善を」 母子の願い、議会動かす

2014年08月14日 02時30分26秒 | 障害者の自立
秩父市議会に出された「秩父市のユニバーサルデザイン化に関する請願」が6月の定例会で、全会一致で採択された。呼びかけたのは、自らも障害者の親で秩父市在住の主婦、勝又紀子さん。車いすでも利用できる障害者用トイレの整備・改善を求める内容で、請願に賛同する約4千人分の署名も出された。

 勝又さんの長女しのちゃん(7)は、生後6カ月で難病のウエスト症候群と診断され、話すことも歩くこともできない。介護のため2年前に17年間勤めた会社を辞め、夫婦でしのちゃんと長男(2)の2人を育てている。

 請願のきっかけとなったのは、遠足で障害者用トイレを使った時の実体験だ。しのちゃんが昨春、県立秩父特別支援学校に入学して間もなく、親子で秩父ミューズパークに遠足に行った。長さ3キロ幅18メートルほどの遊歩道があり、車いすでも安心して過ごせる場所だ。


勝又紀子さんとしのちゃん親子。右側のベッドは小さく、しのちゃんが横になれない=秩父市

2014年8月13日 朝日新聞

職場で障害者虐待29件 賃金不払いや罵倒も、熊本労働局13年度調査

2014年08月14日 02時26分26秒 | 障害者の自立
 熊本労働局は、障害者を雇用する県内の11事業所で2013年度に、事業主や上司による暴言や賃金不払いなどの虐待が24人に対して延べ29件あったと発表した。同局は、事業所に改善指導や助言を行った。

 時間外労働に対する割増賃金の不払いや最低賃金を下回る賃金の支払いなどの「経済的虐待」が22件と最も多く、顔を殴ってけがをさせるなどした「身体的虐待」が3件、障害者を罵倒したり障害の特性に配慮しないで強い口調で叱ったりした「心理的虐待」が4件あった。

 虐待を受けた障害者の内訳は、知的障害者が最も多く、身体障害者、精神障害者、発達障害者の例(一部重複)もあった。

 同局は12年10月に施行された障害者虐待防止法に基づき、通報や立ち入り調査で虐待が見つかった事業所について調査。「虐待防止法を周知し、虐待の再発防止の指導をしていきたい」としている。

=2014/08/13付 西日本新聞朝刊=

視覚障害者に京都観光案内 9月からヘルパー養成講座

2014年08月14日 02時20分44秒 | 障害者の自立
 視覚障害者の京都観光やまち歩きを支援する「アイヘルパー」の養成講座「おこしやす京都」が9月から京都市北区で開かれる。

 アイヘルパーは、視覚障害者に同行して、道路や階段で誘導し、名所の観光案内をする。ボランティアグループ「ユニーズ京都」が2008年から始め、これまで全国から訪れた230人超の旅行者を案内した。

 講座は、9月2日開講の火曜コース(11月までの第1、第3火曜)と、同13日開講の土曜コース(原則第2、第4土曜)がある。いずれも全6回で、午後2時~4時半。会場は火曜が北区社会福祉協議会、土曜は京都ライトハウス。両コースとも最終日は午前10時~午後4時まで屋外実習を行う。

 受講料は2千円。定員20人、先着順。申し込みはユニーズ京都TEL075(722)6484。


これまでのアイヘルパー養成講座で道案内の練習をする参加者(京都市北区)

【 2014年08月13日 18時47分 】 京都新聞

千歳の五月女さん、病乗り越え再出発 豆腐料理カフェ開店「障害者も働ける場に」

2014年08月14日 02時16分53秒 | 障害者の自立
 【千歳】障害者の通所施設の元支援員、五月女綾子さんが11日、豆腐料理のカフェ「びーんず本舗」(栄町4)を開店し、初日から主婦らでにぎわっている。骨に激痛が走る原因不明の病で3年前に施設を退職したが、徐々に回復に向かい再出発。自らの経験から、将来は一般企業で働くことが難しい障害者や持病のある人も働ける場にしたいと意気込んでいる。

 五月女さんは、市内の障がい者支援センター「しんとみ」(現・障がい者支援センター「キラリ」)で約20年間、支援員として勤務。障害者の生活や就労を後押ししてきた。

 体調が一変したのは3年前のこと。刀で切られるような激痛が肩や指先に走った。道内の大学病院などを5、6カ所回ったが、原因は今も分からないまま。書類をつかむこともできなくなり、やむなく施設を退職した。

 「このまま死んでしまうんじゃないか」。恐怖と痛みで、眠れない夜を重ねた。

 出口の見えない病との闘いに光が差し始めたのは、昨年5月。医師に勧められ抗がん剤の投与を試みたところ、痛みが消え始めた。

 体調が回復したとき、頭に浮かんだのは「もう一度、障害のある人たちと働きたい」という思いだった。病気をしたこともあり、健康食品の豆腐に着目。地域の人たちが憩える場所も兼ねて豆腐料理のカフェを開くことにした。道内で人気の豆腐店を回り、一から豆腐作りを学んだ。

 店内は白を基調とした落ち着いた雰囲気で、道産大豆を使ったおぼろ豆腐、木綿豆腐(いずれも200円)を販売。店では豆腐カレーやおからのパウンドケーキなど手製の豆腐料理も楽しめる。初日は20代から年配までの女性客らが訪れ、「ヘルシーでいい」「1人でゆっくり過ごせる」と好評。数に限りのある豆腐は午前中で完売した。店が軌道に乗れば、障害のある人や病を患う人たちも雇うつもりだ。「お客さんにとっても、働く人にとっても、温かい居場所になれば」。五月女さんの新しい挑戦が始まった。

(08/13 16:00) 北海道新聞